【上位拮抗】カントルはワグネリアンの全弟で素質非凡。一戦毎に調教気配も上向いておりクラシック戦線に向けここから波に乗りたい。トーセンカンビーナは前走7着も後手を踏みリズムも欠いて参考外。引き続き動き軽快で巻き返し必至。アドマイヤスコールは未勝利勝ちが評価できる内容で自己条件で見直したい。インテンスライトとメリーメイキングも流れ次第で浮上可能で、ミヤケにも注意が必要。

【血は争えない】カントルの全兄はダービー馬ワグネリアン。兄の今時分と同様、幼さも抱えているが、四肢や背中の長さ、シルエットなど、全兄と共通点多し。デビュー戦は5F通過・1分5秒0の超スローに落としたものの、上りは11秒4-11秒3-11秒1。

　極端な上り勝負が逆に自分の首を絞める形になってしまったが、上りは34秒0。次走はあえて一完歩めをゆっくりと出し、後方3番手で頭を振るのをなだめ、残り4Fから11秒6-11秒6とペースアップ。内回りコースだけに、直線入り口に入った角度的には、首位までは少し厳しいかなとも思えたが、残り100mでは先頭、最後は2馬身差フィニッシュ。走破タイムも2分1秒9にまとめ上げた。前回は1000m通過・59秒6-マイル通過・1分35秒2のミドルペースを経験できたのも大きい。

　トーセンカンビーナは、阪神1800mを1分47秒7で勝ち上がった良血。ただ、体質弱さをなんとかしようと、短期放牧に出したり苦心はしているが、調教時計にまだ冴えが見えてこない。東スポ杯を体験してきたアドマイヤスコール、メリーメーキング、インテンスライトなど、連下は横一線。

　ドゥラメンテを筆頭に、のちのちオープンで通用する馬が多数勝ってきたレース。今年のメンバーはやや低調で、成績に疵が少ないことと血統のスケール感から◎カントルしか候補が浮かばない。ディープインパクト産駒にしてはキレ味いまひとつだが、このメンバーなら勝ち切れると見た。

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【順当】3カントルは差し脚を長く使えるタイプで今回の顔ぶれなら首位争いが必至。4トーセンカンビーナは昇級後がいまひとつだが、叩き前進が可能とみる。8アドマイヤスコールは自己条件なら好位からの差し脚発揮が期待できそう。5メリーメーキングは昇級戦だが流れひとつで上位食い込みが考えられる。7ミヤケは力量的に微妙だが、流れ込みに警戒して少々マーク。

【小波乱】カントルは追われて確か。流れに乗りアドマイヤスコールが前進。ミヤケは潜在能力が高い。

前走の8着がどう映るかだが、これの同距離コース数値は93の◎アドマイヤスコール。今回はこれ以上に数字を上げてもらわないと難しいわけだがこれでもメンバー中では最上位である。相手には前走値93○カントルと平均値上位▲トーセンカンビーナ。あとは前走値から☆メリーメイキングなどを。

確実に地力がアップしてきた3カントルを推す。長くいい脚が使えるタイプで直線が長い東京で真価を発揮する。○は4トーセンカンビーナで先行策から抜け出しは可能。