【混戦】トゥザクラウンはB着用と千四で能力が開花。中間も力強さ十分の動きを見せており初の重賞でもV争いを見込む。サトノアレスはレコード決着の昨年がタイム差なしの3着。休み明けも気配良好で久々のVも狙える。キャナルストリートも上昇顕著で条件適性も高く好勝負可能。ロジクライは距離延長で巻き返す。ロードクエストも底力は上位で、リナーテやタワーオブロンドンなども差はなく要警戒。

【7Fの銘刀】スマートオーディンが7Fの舞台を基軸に再浮上を果たす。2歳11月、東京スポーツ杯を上り32秒9という、記録的な瞬発力を繰り出し、3歳春は毎日杯、京都新聞杯を連勝した逸材。

　しかし、敏感すぎる気性と切れすぎる脚はもろ刃の剣。ダービーは6着敗退、その後脚部不安を発症。2年もの長期休養を余儀なくされ、イバラの道も歩んだが、二走前の京都金杯は、レースの大勢が決まったあととはいえ最速の上りをマーク。マイル以下の速い流れなら折り合えることはわかった。

　次走の阪急杯は、1000m通過・57秒0-1200m通過は1分8秒3というHペースも追い風になったにせよ、レースの上りが34秒6に対し、自身の上りは33秒4。文字通り、桁違いの豪脚で直線だけで全頭をのみこんだ。前走後はここ一本、東京7Fは前走以上に自信をもって乗っても許される。ただ、今週からBコース替わりとなり、内を通った馬や先行勢に有利に働く可能性もある。

　タワーオブロンドンの先行抜け出しも頭に入れておきたい。マイルの距離でもアーリントンC優勝歴などあるが、適距離は7F。当該コースの京成杯2歳S勝ちがベストパフォーマンスといっていい。トゥザクラウンも、能力で1600mを3勝しているが、適距離は1400m、二走前の1分19秒5はコースタイレコードだった。スマートオーディンが早めに先行勢を掃除する力勝負になれば、連れてドーヴァー、サトノアレス。エントシャイデン、リナーテがゴール前急浮上。

　過去10年で1番人気馬が1頭しか馬券に絡んでおらず、しかし2番人気馬は[1-2-4-3]と馬券には絡んでいるレース。2番人気馬にしても勝ったのは1頭だから、少しひねって考えてもいいレースだろう。

　前走距離別成績で見ると距離短縮で臨む馬が優勢。例外は高松宮記念組で[3-1-2-26]と6頭が馬券に絡んでいるが、複勝率としては18.8%で全馬平均の18.2%と大差ない。このレースと相性が良いのは東京新聞杯組で、過去10年[1-3-1-0]と該当5頭がすべて馬券に絡んだ。人気は2,2,2,4,5番人気で傍目にも脈がありそうな馬たちではあったのだが、それにしても全頭馬券に絡むというのはなかなかない。

　ただ、今回は「前走東京新聞杯」ということだと該当馬が○サトノアレス、▲タワーオブロンドンで、状況次第では1番人気になってしまう可能性もある。そこで「前々走東京新聞杯」の◎リライアブルエースを穴で狙いたい。昨年のこのレースはレコード決着の0.2秒差6着。今回は1番枠を引き、立ち回りがうまくいけば馬券圏内も可能と見た。

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【波乱含み】16スマートオーディンは初距離の前走が圧巻の内容で、ここにきて復活の感があるとみて中心視。8キャナルストリートは相手強化だがここでも好位付けの形が取れれば上位争いが可能とみる。9タワーオブロンドンは前走ひと息も立て直しており単穴にマーク。4トゥザクラウンはここでも主導権を取れれば粘り込みが考えられそうだ。12ロードクエストは展開次第だが、立ち回りひとつで上位がありそう。瞬発力が光る5ストーミーシーにもマークしておきたい。

※5/5時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　このレースは東京の芝1400で行われるレースで、スタートしてからコーナーまでの距離が短く、最後の直線も長いので、ペースが落ち着くことが多いです。なので、スピードで乗り切るのは難しく、終いの足を持っている子から買いたいです。それに波乱の起こりやすいレース。思い切って穴目の馬から狙います。

　本命は、エントシャイデンです。近走の勢いが目まぐるしい一頭。前走は重賞でも存在感のある走りができましたし、抜群の決め手がある子。3走前は京都コースで終い一気で勝ち切れているだけ能力は高い。勢いに期待。

※5/3時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　阪急杯を制し、ついに復活を遂げたスマートオーディンがもう一丁。2、3歳時にキレキレの決め手で重賞を勝った素質馬だ。エントシャイデンも面白い。前走は勝負どころで出しどころがなく、スペースを確保するまでに時間を要した。広い東京で見直し可能。

　トゥザクラウンはブリンカー装着から軌道に乗った。さすがに相手は強くなるが楽しみは十分にある。サトノアレスもひと押しあればVに手が届く。

※5/4時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　マイル以上のレースを主戦場としてきた馬が優勢。「“前年以降、かつJRA、かつ1600m以上、かつオープンクラスのレース”において5着以内となった経験のない馬」は2014年以降[2-0-0-35]と安定感を欠いています。

　また「“東京、かつ500万下から上のクラス、かつ出走頭数が11頭以上のレース”において優勝経験のない馬」は2014年以降[0-0-0-31]。コース適性も重要なポイントです。

　さらに「前走の馬体重が470kg未満だった馬」は2014年以降[0-0-0-19]、「前走の条件が“国内のレース”、かつ前走の4コーナー通過順が10番手以下だった馬」は2014年以降[0-0-3-30]と、それぞれ連対例なし。

　これらの条件をクリアしているサトノアレス、タワーオブロンドン、ドーヴァーあたりを重視すべきでしょう。

※5/5時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　◎ドーヴァーの父アドマイヤムーン産駒はこの東京芝1400mでムーンクエイク(18年京王杯スプリングC)、レオアクティブ(11年京王杯2歳S)の2頭が重賞を勝利している。この馬は中山芝1600mで4勝、東京芝1400mも2勝している得意コースだ。祖母の兄に英愛リーディングサイアーのデインヒルダンサーがいる血統も優秀。

　○タワーオブロンドンはこの距離2戦2勝。父レイヴンズパスの産駒には昨年の仏G1ジャンリュックラガルデール賞勝ち馬ロイヤルマリンなどがいる旬の血統だ。

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　1956年に「スプリングハンデキャップ」の名称で創設された。現在は1着馬に対し安田記念の優先出走権が与えられるステップレースという位置づけ。過去10年で1番人気馬が馬券になったのは13年1着のダイワマッジョーレのみと、近年は波乱の結果が続いている。

1.前走条件に注目

　過去10年で前走1600mだった馬は(5・7・5・61)で複勝率21.8%と好成績。対して1400mは(1・1・2・17)で複勝率19.0%、1200mだと(3・2・3・54)で複勝率12.9%と、距離が短くなるにつれ成績は落ち込む傾向にある。前走1200mで優勝した3頭はいずれも高松宮記念からのローテだったことを考えると、基本的にマイルを使われてここに臨む馬、もしくは高松宮記念を使われてきた格上の馬を中心視すべきか。

2.4歳馬は苦戦気味

　過去10年の成績を年齢別にみると、最も良いのが5歳馬。(5・2・4・33)で連対率15.9%、複勝率は25%にも及ぶ。6歳以上の馬も(3・8・2・62)、連対率14.6%、複勝率17.3%とまずまず。逆に4歳馬は(2・0・4・40)で連対率4.3%、複勝率13.0%と苦戦気味。高齢馬だからと言って軽視するのは危険だ。

3.近年は末脚も問われやすい

　09年-13年において上り3Fが3位以内だった馬が優勝したケースは1回のみだったのに対し、14年-18年だと実に4回を数える。過去10年の逃げ馬の成績が(0・1・2・7)であるように以前から差し馬が台頭しやすいレースではあったが、近年は更にその傾向が顕著になりつつある。

　サトノアレスは昨年の安田記念で上り最速の4着。ここなら末脚のキレは最上位だ。昨年の同レースで3着しているし、東京マイル以下で3着以下だったのは安田記念と不良馬場だった富士Sのみ。休み明けだが、得意条件のここはいきなり期待できる。

　ロジクライの前走は高松宮記念。3コーナーでスムーズさを欠いたし、やや忙しかった印象。1400mなら巻き返してきそうだ。スマートオーディンは前走一頭だけ違う脚で大外からごぼう抜き。末脚の活きる舞台で再度期待できる。

　ロードクエストは戦績からして1400mへの距離短縮は良さそう。スムーズに立ち回りたい。以下、高松宮記念では上り最速を記録したレッツゴードンキ、32秒台の末脚が使えるリナーテ、前走脚を余したが上位と差のない競馬をしたスターオブペルシャ。

【小波乱】タワーオブロンドンはこの距離が合っている。自在性があるロジクライ。ロードクエストは追い比べで浮上する。

110オーバーレベルの戦い。今回そのレベルを出せる馬はどれかを探すレースといえる。平均値上位で前走値も高い◎サトノアレスを抜擢してみたい。相手に○タワーオブロンドンと▲ロードクエスト。一発☆ドーヴァー。以下にも候補ゾロゾロいるという構図。△3点までに押さえられるかどうかという難しいチョイス。

休養明けになるが仕上がりは良好な3サトノアレスが優勢。距離短縮はプラスで相性がいいコースで巻き返す。次位は9タワーオブロンドンで叩いての変わり身は必至で期待できる。▲は16スマートオーディンで阪急杯Vから地力で勝る。

　今週からBコースに替わり、一層速い時計の決着が予想されるが、競馬はけっしてタイムトライアルではないので、持ち時計通りの決着は少ないし、当然、大幅に時計を短縮する馬も出てくる。だから競馬は難しいのだが、それを推理する面白さがあるのだ。

　◎はリナーテとした。骨折や気性面の問題を乗り越えて、ようやく軌道に乗ってきた馬。持ち時計の比較で大きく見劣るものの、ここで大幅な短縮が期待できると推理した。

　相手は、タワーオブロンドン、トゥザクラウンへが本線で、以下は、スターオブペルシャ、キャナルストリート、サトノアレス、ロジクライまで押さえる。