【末脚研磨】
メイショウオーパスは脚質転換に成功、現級突破が見えてきた。
2歳時はダート短距離をメインとして走り、芝に転向したのは昨年の9月。最初はマイル戦を軸に逃げ戦法をとっていたが、二走前の
難波Sは1800mの距離でも33秒6で2着強襲劇を演じることができ、差しに戦法をかえ、3勝クラスでも力負けはないという手応えをつかんだ。続く前走の錦Sも1000m通過・57秒0というミドルペースを中団外でがっちりと折り合い、勝ち馬にクビ差先着は許したものの、最速の上がりで2着に追い上げ1分31秒6に持ち時計を短縮した。前走後の調教も順調に消化、心身ともに充実期に入った今なら、輸送も東京コースもクリア可能とみた。
対抗には
トラインを抜擢。京都マイルの走破時計は本命と1秒の違いがある。ただ、33秒2という上りは同じ。ゴール板が近づくにつれピッチが上がる良質な加速ラップを描いていた。左回りの中京マイルで上り32秒9を叩き出したこともあり、東京替わり、昇級でも楽しみのほうが大きい。
一角崩しがあれば
サトノキングダムの決め手。夏の新潟・
新発田城特別で遅まきながら良血開花を思わせたが、2勝クラスも二戦で突破。前回の1分44秒7は、時計・ラップともオープンに匹敵する好記録だった。
発馬やコース取りに悩んでいるが、
リカビトスは当該マイルを1分32秒台で勝ち負けを演じてきた実力馬。少しずつだが気迫も前面に現れてきた。錦Sを3着に追い上げてきた
アシュリンもハンデ戦・53キロならもう少し差を詰められるか。
ルーカスはGIマイラー・
モーリスの全弟、東京スポーツ杯2歳S3着歴もある血統馬。ひと叩き効果、1600m替わりは魅力大。