【基盤強化】【
ジューンS】
シンギュラリティが地力強化、3勝クラス奪取の基盤を固めた。芝戦績[4852]が示すように、2-3着が多く3勝クラス到達までに足踏みした時期もあったが、京都・阪神・中山などコースを問うことなく、距離9-10ハロンの時計の精度を高めてきた。
前回の
府中Sは前半1000mが1分0秒3のスローで展開したが、後半5ハロンからゴールまですべて11秒台のHラップを計測。中団から息長く末脚を繰り出し、上り3ハロンも33秒3で2着に追い上げている。1分58秒4という走破タイムも優秀、疲労の度合いをはかりつつ約一か月の余裕をもたせ出走態勢を整えてきた。
対抗は
府中Sを最速の上りで僅差4着に追い上げた
スパイラルダイブ。昨年10月-1月の東京1800mを二戦続けて1分46秒8・上り33秒5で走破。久々のぶん前回は、エンジンがかかるまでに少し時間を要したが、現級の流れや勝機はしっかりと見えた。ひと叩きした効果ももちろん期待していい。
一角崩しがあれば
ジナンボー。母は三冠牝馬
アパパネ、名前の通りの二番仔になる。エキサイト気味の気性に課題を残しているものの二走前の中山戦・
富里特別は、ラスト4ハロンから11秒台にピッチを上げ急坂にかけ11秒台の連続ラップをマークした。
サトノソルタスはデビュー二戦目に精鋭集う
共同通信杯を2着に押し上げた好素材。昨年の
青葉賞以来の長期休養明けになるが、僚友
ジナンボーを常に調教でアオり、高い素質をパワフルな動きで披露している。
叩き三戦目、昨年の
ジューンS3着馬
サトノグランも気配は上向き。良馬場なら
ジークカイザーの変わり身も連下に押さえておきたい。