【小頭数でもHレベル】
ブレッシングレインのスケール重視。祖母は北米GIテストS優勝、全姉
ミュゼリトルガールは2勝、ひとつ上の
カフジジュピターは現1勝。生産はチャンピオンズFだが育成はノーザン。若馬時代から骨格や四肢のラインが大きく優美な馬だった。
初陣は486キロで登場、馬体はパツンパツン。まだ攻め切っていないからか、道中は反応ひと息。1000m通過・1分3秒3のスローに、ひと押し、ふた押しするシーンもあったが、上がり3F・11秒7-11秒4-11秒0(34秒1)というレースラップを、坂上頂上で先頭馬に並びかけ、クビ差ながら余裕残しで2着を競り落とした。9月の中山は特に開催初週は猛烈に時計が速かったが、中山の急坂で1F・11秒0を計測、自身の上りは33秒6。馬体造りは一段強化、しっかりと首も使えた。東京の高速馬場も一気にクリアしたい。
ホウオウピースフルの切れも互角。祖
母ツルマルグラマーは
ファンタジーS2着、長兄はご存じ
ブラストワンピース(父
ハービンジャー)。半妹は父
オルフェーヴルによく似た、464キロの
バランスのよい栗毛。
新馬戦は、前半1000mは66秒1の超スロー。正味2Fの上り勝負となったが、上り2Fは推定11秒3-11秒3(3Fは34秒9)。タフな洋芝を思えばラップは極上。鞍上の指示には素直、ソツなく好位に動かせる。兄より完成度は早く、
桜花賞から
オークスまで、クラシックロードのど真ん中でピースといきたい。
高速決着がデリケートだが、
ヒシタイザンの前走1分35秒6は、同日の
中京2歳Sより0秒9速く、記録内容も上だった。
アカイイトは33秒7で阪神坂を一気。馬体から受けるイメージより大物なのかもしれない。