【中山マイルの申し子】
ルガールカルムは、中山マイルに特別な適性のある切れ者マイラー。紐解けば昨年9月、中山・芝マイルの新馬戦のレース上りは11秒9-11秒4-11秒3(34秒6)、対する自身の上りは33秒8。直線でフォームが定まり、スイッチが入るや、推定10秒台の2連続ラップで外一気を決めた。
除外や体調不良が重なり2勝目に手間取ったが、
アネモネSは1000m通過・58秒6というHペースにも慌てず騒がず。ポジションや追い出しコースを見定めつつ、きれいな中団一気差し。1分34秒4という走破タイムは
アネモネのS過去十年で最速だった。ただ権利取りには成功したが、
桜花賞はいっぱいゝ。シンガリ負けもやむなしか。夏の新潟も予定していたが、慎重に体調をうかがいつつ、自己条件のマイルから勝ち負けで再出発を期す。
強敵は
モアナ。全成績は[4373]、三走前の東京戦は1000m通過・56秒8というタフなミドルラップを盛り返すようにして勝ち星を奪った。ベストは7Fだが、中山マイルは[1110]とリズムはいい。
単穴は
ヴァッシュモン。年明けの
ジュニアCは、1000m通過・57秒9というHペースを前よりで構え、スタート後の1Fと終いの1Fを除けば、すべて11秒以下という、よどみのない厳しい流れを我慢強く先行勝ち。最適な距離はどこか。操縦方法など難しさは残っているが、能力は五分以上。
逃げるか追い込むか。まだ戦法は固まっていないが、
エクレアスパークルは、マイラーとして
ワンステップアップ十分。モツれた展開になれば
レジーナドーロの強襲。
レッドレグナント、
ワールドヘリテージも上位争いに浮上。