【予行演習】
ダーリントンホールの能力に改めて注目。父は
ニューアプローズ(
ガリレオ系)、近親にオセアニアの長距離の雄
クロスカウンター(
メルボルンC優勝)の名が連なり、バチンと張った510キロ台の巨漢。新馬戦の函館1800mでは、12秒5-11秒5-11秒6(3Fは35秒6)というレースラップを35秒4でビュンと加速。洋芝で11秒台前半を連発、函館の最終週、しかも初陣で1分49秒8という時計は評価に値する。
ただ、身体は大きいが、気が小さいというか、敏感質。
札幌2歳Sは立ち遅れ、窮屈なインに閉じ込められ、エンジンがかかったところがゴールとなってしまった。そのもったいなさを中山2000mで晴らし、ついでに
皐月賞の予行演習を試行。
対抗は
グランデマーレ。母系の配合は
ネオユニヴァース×
クロフネ。母は芝・ダート兼用、7Fから9Fで4勝。初陣の体重は500キロ、なにかしら水っぽく映る芦毛に思えたが、好スタートを決め、1000m通過は63秒0のスロー。しかし上りラップは11秒8-10秒9-11秒5(34秒2)。実測値としての10秒9はなかなか。2着とは3馬身、さらに3着はポツリと2馬身差。距離延長やダートにも新味のある意外な大物か――クラシック路線の
ポイントハンターになる。
一気の時計短縮が必要だが、
ローレリストは、11秒8-11秒5-11秒6(3Fは34秒9)というレースラップを33秒9で強襲。
アマゾーヌは二走前当コースを2分0秒1で逃げ切り。
エヴァーガーデン、
ヒシエレガンス、
ディアセオリーが連下押さえ。