【条件ベスト】ヴェンジェンスは1400mダートのスペシャリスト。三走前の大阪スポーツ杯・1分21秒6というタイムは、重馬場と不良馬場の違いはあるものの、二週前のオープン特別・エニフSより0秒6速い好タイムだった。オープン昇級後も1200ダートの室町Sを2着し、続くGIII・カペラSも0秒3差の5着に詰め寄ってきたが、6ハロンはエンジンがかかったところがゴール。この距離の番組数は限られているため、やむなく1200ダートを使ったが、1Fがプラスに働くのは明らか。ルメールを配し適距離のここに状態もピークがきた。

　対抗はサクセスエナジー。500万条件から準オープンにかけ3連勝を果たし、交流重賞かきつばた記念・さきたま杯を連勝した、キャリア的にもまだ先が見込める5歳馬。スピード数値は本命に譲るが、先週のような冬場特有の乾燥馬場なら逆転も十分。ギャラクシーSは高速決着に泣いたが、アキトクレッセントは、一昨年のギャラクシーSでオープン勝ち。二走前の霜月Sのように1分23秒台のタイムラインになれば上位争い。

　スマートダンディーは、コースは異なるものの当該距離に1分22秒6の勝ち鞍がある。ダート戦績は[5323]、まだ底は割れておらず、前走後馬体を緩めていない。バイラはギャラクシーSで最速の上りで4着に突入。同レース6着のヒデノインペリアルも差はない。

　1、2月のこのコースにおけるオープン特別は、2016年までの大和Sを含めて過去10年に16回実施されている(うち、すばるSの1回のみはハンデ戦)。

　目立つのは逃げた馬の強さで、16レースにおいて[5.3.3.5]と複勝率68.8%。8番人気での2勝と14番人気での3着を含む。ただ、16頭のうち前走も逃げていた馬は[1-1-2-2]で、前走先行が[3-1-0-2]、前走中団が[1-1-1-1]。毎回ハナにこだわるタイプよりも先行脚質で場合によっては逃げるという馬や、前走なんらかの事情で逃げられなかったが今回はハナへ行けたというような馬が好結果に繋がっている。

　今回は「前走逃げず、今回は逃げるかも」という感じの馬がいないが、強気に行ってくれれば面白いと思うのが昨年の覇者◎ドライヴナイト。○サクセスエナジーの前走はマテラスカイを封じるための逃げだったし、1200mでも流れに乗るスピードがある▲ヴェンジェンスはルメールなので一転しての逃げはないだろう。◎はリピーター予想になってしまうが、他に候補もいないのでここから流す。

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【実力伯仲】京都コース4戦4連対と抜群の相性の良さを誇る2スマートダンディー。内枠に入ったことで、逆にイチかバチか大胆な勝負を打てる。名手・武豊騎手ならハメこんでくれるだろう。15バイラは前走でようやく自分の競馬を思い出したか。本来得意の短距離なら、再び崩れることは考えにくい。8サクセスエナジーは久しぶりに中央で勝てるチャンス。

【勝機到来】先行指向が弱いメンバー構成に恵まれ、08サクセスエナジーに勝機到来。使われつつ調子を上げており、この中間の稽古では素軽さ十分の動きを見せている。枠番もここなら乗りやすいはずで、順当に勝ち負け。相手は、03ヴェンジェンスと05ショコラブランの2頭が上位評価組である。相手探しの一戦とみて、ここは◎から流す馬連・馬単主体での勝負がオススメだ。

【小波乱】アキトクレッセントは条件が合う。ドライヴナイトはコースが変わり前進。距離短縮を利してリーゼントロックが浮上する。

7歳以上が多めのレースになった。平均値で100を超えるのは約半数。前走値ではこれまた半数以上が100台持ち。あとは同距離コースでどうかというところが差になってくるのではないか。しかし近走で同距離コースを経験している馬がほとんどいない。これは困った。オープンに乗ったばかりでも前走値108ならば◎スマートダンディーで行けると判断。相手○サクセスエナジーと▲ヴェンジェンス。

使うごとに調子が上向いてきた2スマートダンディーが優勢。展開に注文はつくが得意の京都なら期待できる。次位は8サクセスエナジーで持ち味のスピードが発揮できれば巻き返せる。▲は3ヴェンジェンスで末脚は強力で差はない。