【変わり身十分】ブリンカーを再装着、
ショウリュウイクゾで行くぞ。2歳6月、阪神マイルで新馬勝ちを決め、
若駒S4着、
すみれSは0秒3差の3着に入線。クラシックもチラリと見えた。ただ、若干ジリ脚。自己条件の小倉二戦も、9-10Fは少し忙しく、ブリンカーを外した前走は反応もひと息。しかし、距離2200m、ブリンカーを再装備。
母ショウリュウムーンは、
チューリップ賞、
京都牝馬Sも勝ったが、もっとも印象深いレースは、牡馬を相手に力勝負でねじ伏せた朝日CCだった。父は
オルフェーヴル、
パワー馬場の長丁場なら変身十分。能力・血統なら、
フランクリンは五分以上。
全兄の
フランツは
新潟記念5着、一族には
ヴィクトリー、
リンカーン、
フサイチコンコルドなど超一流馬がズラリ。恐る恐るの仕上げでも、初勝利は二戦目、阪神9Fを1分47秒7の好タイムで仕留めた。道中どこかでエンジンがかかれば、八分のデキでも首位争いに差し込んでくる。
順調・毛並みなら
ティグラーシャだって負けていない。
母シーズアタイガーは、米国2歳チャンピオン。BCジュヴェ
ナイルFS降着2着になったが、その時の繰り上げ優勝馬は
リアアントニア――そう、6月の阪神・芝マイルを大楽勝した、あの
リアアメリアのお母さん。良血揃うノーザンFの中にあっても、屈指の繁殖牝馬なんだよなぁ。
一番仔の
ティグラーシャは、430キロ前後と細身。四肢は長く、前脚を高く上げ、パンパンの良よりは長めの距離で持久力を活かすタイプ。新潟の2000mも能力で2着に入線したが、京都の11Fのほうが舞台はあっているか。
パトリックは、タメれば味がある、距離延長の感触も前走でつかめた。
ココナッツスルーの粘り込み、モイは49キロがきっと効く。