【良駒揃う】大事に育てれば、
ヴィースバーデンはクラシック戦線で一仕事が期待できる牝馬の良駒。418キロと軽量ながら、完歩はダイナ
ミック、後肢の送り込みは大きく深い。新馬戦は、前半1000m通過は1分1秒2のスロー。中団内よりで構え、馬群を割るようにしてギアはトップへ。11秒6-11秒3-11秒6(3Fは34秒5)というレースラップを33秒8で直線串刺し。1分47秒7というタイムも総合力の証となる。首は水平、フォームは前傾姿勢、9Fの萩Sを使ってくるのも納得か。中間の調教本数は4本、CWで6F追いを2本。増えて出てくれば道中の追走も楽になるだろう。
まだいかにも子供っぽい走りだが、ポテンシャルなら
エカテリンブルク。
ブラックタイド産駒だけに少し敏感肌、実戦でも耳袋を着用。新馬戦は62秒6のペースを、二度三度うながしながら仕掛けていった。上り3Fのレースラップは12秒2-12秒2-12秒6(37秒)、自身の上りは36秒4止まり。ただ直線内にモタれたり、矯正しながらでもゴール前はグンと加速。着差はわずか、さて力量はどうか。ドタバタの調教など見ると考え込む人も多いが、ここで凡走したとしても、いずれは中長距離重賞シーンの主役を務める好素材に思う。
魅力なら
ヴェルトライゼンデもたっぷたぷ。半兄
ワールドエース(
父ディープインパクト)は、
きさらぎ賞優勝、
皐月賞2着。現3歳
ワールドプレミアは、
菊花賞で大輪の花を咲かせた。父が
ドリームジャーニーにかわり、兄たちとは
シルエットも異なるが、新馬戦は前半1000m通過・62秒3を、前掛かりで雁行状態の2番手。鼻息荒く直線早々に先頭。あれあれ、手前がかわらない。それでも12秒4-12秒3-12秒2と漸次加速しながらゴールイン。止めるのに苦労するほど余勢もあったし、重馬場で1分51秒6という時計も良質。削ればいろんな何かが出てきそうな大物かもしれないと思っていたが、23日の坂路は11秒9で鋭く伸びた。鞍上はスミヨン、オッズをながめつつ単も一考。
将来性では
ギルデッドミラーも負けず劣らず。身体は華奢、
サフラン賞は中山の急坂に少しモタついた。ただ、あの造りでも走れた。馬格のわりに
パワー型、湿った芝、距離延長、そしてチークピーシーズ装着。相手はかなり骨っぽいが、ホームの関西とあれば、前進はあっても後退はない。