【バトンをもらった】
バイマイサイドが急成長。近親は
サングレーザー、しぶい血筋、ポテンシャルは知っていた。しかし9月の小倉戦は7か月振りの実戦、馬場は重。484キロという大幅馬体増も含め正直半信半疑でみていた。だが1勝クラスではモノが違った。2勝クラスも、1000m通過・1分2秒0のスロー、上り勝負とはいえ、上り3Fは12秒0-11秒1-11秒6(34秒7)。正味2Fの瞬発力決着を、自身34秒4でスパリ。あっという間に2着を0秒5とちぎって捨てた。昇級、そしてかなりの好メンバーが揃ったが、浜中のバトンを、
武豊がしっかり受け継いでくれる。
まともなら、相手は
バレリオ。5月の
青嵐賞を2分23秒5で快勝したときは、秋は重賞勝ち負けもあるかもしれないと思った好素材。ただ、父は
ステイゴールド、やっぱり一筋縄ではいかない。気ムラな性格を、ビュイックになんとかしてもらおう。
トーセンカンビーナも、首位争い圏内。追い込み一手というのが少し怖いが、前走はレースの上りを1秒上回るオニ脚で大外強襲。ゴール近くでは手綱を押さえる余裕もあった。
大駈けがあれば
イペルラーニオ。前走は重め、身動きできないポジションにはまってしまったが、半兄
ウインマーレライは、
ラジオNIKKEI賞勝ち。今春の3月、中京戦では490キロに増量。2000m通過・1分59秒1というタフなミドルの上に立ち、2分11秒2と、一気に確変を果たし、
白鷺特別も力でねじ伏せる完勝をとげている。
スヴァルナの前走の上りラップも、上位とそん色なし。初距離のぶん、連下にとどめたが、
ルナステラは
スワーヴリチャードの妹。前走の末脚に本格化を感じた。