【すっきりGIII】アイスストームが右肩上がりの成長曲線を描いている。3着に敗れたものの、三走前の石和特別で自己最速の上りを計測。武豊にバトンが受け継がれ、調布特別では32秒5というGIレベルの超加速ラップをマーク。前走の垂水Sは、1000m通過・57秒3-マイル通過・1分32秒9というHペースのアシストを受けたにせよ、直線中ほどで悠々先頭。走破タイムは1分45秒1、GIII仕様の記録も整えた。鞍上の武豊は、近10年小倉記念は二度のレコード勝ち。小回り2000mの動かし方を知っている。

　メールドグラースとのしのぎあいが本線。二走前の新潟大賞典は、ラスト4F・11秒9-11秒1-11秒1-11秒5(3Fは33秒7)というレースラップを33秒0で一閃。坂コースの阪神・鳴尾記念も、残り4F推定11秒台の好ラップで他をねじ伏せた。当該10Fは2戦2勝、57.5キロでも末脚は鈍らない。

　割って入ればアイスバブル。2着に終わったが、目黒記念の2000mのレースラップは1分58秒4というHレベル決着だった。昨年夏の小倉1800mを1分46秒0で快勝しており、10F短縮もマイナス材料とはならない。カデナは、福島民報杯を1分58秒8(3着)、巴賞も僅差3着。弥生賞馬の看板は色あせてはいない。タニノフランケルは中山金杯3着、小倉大賞典2着、GIIIのハンデ戦なら前残り十分。ストロングイタンは10Fでレコ勝ち2回、パンパンの良馬場なら一変があっても不思議はない。

　小倉記念は前走差しに回っていた馬がよく好走するが、毎レース上がり上位に食い込むようなタイプよりも、少しキレないくらいで、その代わり先行も視野に入るような馬が良い。今回のメンバーでイメージに近いのは◎レトロロック。

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【上位拮抗】近走の成績はイマイチでも、今回は展開が向きそうな3タニノフランケル。マルターズアポジーの居ない今回なら、小倉巧者っぷりで押し切れる。2アイスバブルは距離不安も、小倉記念の歴史を遡ればステイヤーが活躍している。5アイスストームは勢い魅力。

※7/28時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　このレースは小倉の芝2000で行われるハンデ戦です。ハンデ戦らしく波乱傾向にあるレースで、大きいところを狙う私にとっては、とても楽しみなレースの一つです。このコースは、コーナーもきつく小回りなので逃げ先行馬を中心に馬券検討していきたいと思います。

　本命視しているのは、タニノフランケルです。この子は好位からのレースができる子。過去に小倉を2度使われて連対しており、コース適性も高いです。今年の金杯では混戦の中逃げて3着に粘っていますし、楽しみです。

※7/27時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　メールドグラースが重賞3連勝を決める。1000万から4連勝中と勢いは他の追随を許さない。新潟大賞典はいい脚を長く使った印象だったが、前走の鳴尾記念では瞬時にエンジンが噴き上がった。小回り小倉にも対応できそうだ。

　アイスバブルは近走、不発のシーンがほぼない。GII勝ちのあるカデナに復調気配。そろそろ怖い。

※7/27時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　キャリアの浅い馬が圧倒的に優勢。「出走数が20戦以上だった馬」は2011年以降[1-0-5-71]と安定感を欠いています。また「前走の馬体重が500kg以上だった馬」も2011年以降[2-0-0-31]。大型馬は過信禁物と見るべきでしょう。

　これらの傾向から強調できるのはアイスバブル、アウトライアーズ、カデナ、メールドグラースあたり。どの馬もそれなりに楽しみですが、やはり4連勝中のメールドグラースを素直に中心視した方が良さそうです。

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　サマー2000シリーズの3戦目として行われるハンデGIII。昨年トリオンフが優勝したことで1番人気の連敗は12でストップしたが、スローペースのレコード決着では伏兵の出番がなかったと考えることもできる。従来の持続力勝負になれば、「荒れる」小倉記念に戻るかもしれない。

1.距離延長馬は不振

　過去10年で、距離短縮だった馬は複勝率31.3％、同距離だった馬は複勝率24.1％と上々だが、距離延長だった馬は複勝率9.1％で不振。スタミナを要する条件であり、距離延長馬は信頼し辛い。

2.持続力勝負

　過去10年の前半3Fの平均タイムが34.6で、後半3Fは35.5。小倉2000mは2コーナー付近からゴールまでだらだらと下っていくコースであり、瞬発力より持続力の方が問われやすい。それ故、前走までスローペースや上がり勝負で敗れていた馬がここで一変するケースは多い。

3.内枠有利

　昨年は珍しくスローペースとなり大外枠のトリオンフが押し切ったが、基本的にペースが締まるレースなので外々を回されると不利になる。17年の1番人気ストロングタイタンは10番枠で8着、16年の1番人気ダコールは11番枠で4着など、人気した馬も外枠では苦戦している。


　ノーブルマーズは前走宝塚記念で6着も、後ろからではどうしようもない展開だったので悲観する内容ではない。後半の持続力が要求された昨年の宝塚記念で3着しているように、小倉記念の舞台がハマる可能性は高い。内枠に入れば巻き返しの可能性は十分あるだろう。

　メールドグラースは新潟大賞典と鳴尾記念を連勝。締まったペースで良さが削がれるタイプには思えないし、末脚がしっかりしてきた充実一途の今ならここもしっかり差して来れそうだ。アイスバブルは目黒記念を2着。一頓挫あった中で非常に価値のある好走だ。叩かれたここで前進を期待したい。

　タニノフランケルにとって前走七夕賞の馬場はタフ過ぎた。それでも6着なら悲観する内容ではなく、ここで巻き返しを期待できるだろう。以下、前走の七夕賞は展開が向かなかったクリノヤマトノオー、まだ底を見せていないアイスストーム、前走は休み明けで大敗は参考外としたいストロングタイタン。

【逃げイチ】かなり先行指向が弱いメンバー構成で、ハナを主張しそうなのは03タニノフランケルくらいのもの。このコースで逃げ馬が楽に行かせてもらえるならば、買わない理由がない。稽古でもいい動きを見せており、デキは上々。相手は、08メールドグラースと06ノーブルマーズの2頭を上位に評価する。◎-○▲の組み合わせから流す3連複・3連単主体で勝負したい。

【小波乱】ストロングタイタンはコース、馬場状態ともに合う。アウトライアーズは緩急の利いたレースで前進。メールドグラースは自在性があり落ち着きも増している。

1番人気がこないジンクスも昨年途切れた。まあ平均値順がまずまず機能するので◎メールドグラース軸で行く。相手は前走値で上回っている○アイスバブルと▲アイスストーム。そこに☆カデナの一発。△のチョイスまで気が抜けない混戦。

目下、重賞連勝中の8メールドグラースを推す。末脚は威力があり57.5キロでも能力で補える。次位は5アイスストームで54キロなら持ち味の末脚が最大限に引き出せる。▲は2アイスバブルで自在な脚があり早めの仕掛けで好走は必至。