【温めてきた】
ナランフレグが一閃。父は
ゴールドアリュール、母の父は
ブライアンズタイム、絵にかいたような純正ダート配合。血統通り、まずは東京1300ダートの新馬で勝ち名乗りを上げた。1勝クラスへ上がっても2、3着を幾度か繰り返していた。
ただ半兄
インプレスウィナー(
父フサイチコンコルド)は、ダート1200mで初勝利を挙げたあと、3戦目から芝へとスイッチ。東京1400mの
クロッカスS(2歳OP)で2勝目を挙げ、左回り7Fで6勝を積み上げた芝の
サウスポー--弟も左回りの芝なら、もしかして?
昨夏の新潟で直線1000m競馬を試したところ、
閃光特別は上り31秒7の豪脚でまさに一閃。54秒6というタイムは、翌日の
アイビスSDを0秒5上回っていた。少し気は早いが、来年の夏の目標は
アイビスSDだね--そのためには、右回りの芝も、走れるくらいにならないといけない。12月の中京・浜松Sで芝1200mを勝ち上がり、GIIIの
シルクロードSは3着急追。オープンの立ち位置も見えた。
前哨戦の韋駄天Sは、初の一線級相手。オープンは流れに独特の緩急があり、経験不足露呈してしまった。前半置かれ0秒3差の5着に終わったものの、上りは31秒6。末脚の在処はしっかり確認できたし、本番はひとつ前の位置で動かせばいい。本年の
アイビスSDは、前半3F内に9秒台が2発飛び出す、歴史的Hペースになり、先行勢が雪崩をうって倒れる可能性もありえる。
超えるべき壁は
ライオンボス。新潟1000直は[4100]。前年の韋駄天Sは、前半2F目に9秒9を計測。1000直競馬でもめったにお目にかかれないHラップを踏み、二枚腰を使って2着を封印。53秒9という走破タイムは、
カルストンライトオが保持するレコードに0秒2差、一昨年の
アイビスSDの53秒8に次ぐ歴代3位の好記録だった。
アイビスSDは逆に、緩ペースの上り勝負、55秒1という、歴史的に遅い時計決着(笑)となったが、緩い流れもこなせる。
ルミエールオータムダッシュは58キロを背負って2着、本年の韋駄天Sは57・5キロの斤量で、雁行状態の逃げ争いを制し54秒2を計測。
アイビスSDはリピーターが活躍することで知られているが、5歳の本年。戦法、調教も確実に進化している。
本年はその
ライオンボス型のダートをベースとした
ニューフェイスが数頭参戦。
ゴールドクイーンは、3歳春の
葵Sを1分8秒0で逃げ切り。中山1200ダートの
ながつきSを1分9秒0で駈けたスピードスター。
モンペルデュは中京・京都1200ダートのレコードホルダー。配合は1000直適性の高いアメリカン。両頭ともに、
ライオンボスを、なぞり追い越すス
プリント力を秘めている。
ダイメイプリンセスは一昨年の
アイビスSDの覇者、当該コースは[3011]。7歳夏、熟女の身体は再び燃えている?(笑)。
アユツリオヤジは初芝を大楽勝。ここも一目散の逃げ、後ろは振り返らない。
ラブカンプーの好調さのバロ
メーターは、僚友ダイメイとの併せ馬にあり。いつもダイメイには置かれるが、前回今回同様、溌剌として食い下がったときは走る。ただ56キロ、2番枠は厳しいか。