【伏兵注意】アフランシールは前走5着も0秒1差。調整順調で素軽さ増しており53キロも魅力で勝ち負け見込む。セプタリアンは去勢明けから前進中。前走快勝も内容良く中1週も状態上向きで昇級でも。ジョーアラビカは意欲的な調教積まれ巻き返しの態勢整う。前走◎と同レースで2着のレノーアも好調キープ。ミュージアムヒルは集中力次第で上位可能で、ムーンチャイムやシトラスノートなども侮れない。

【力量アップ】ムーンチャイムが勝利の時を告げる。アドマイヤムーン産駒は、短距離のスピード自慢か、強烈な決め手の持ち主か。脚質は二極に分かれる。

　本馬は後者。エキサイトしすぎる気性も同時に継承、大幅な馬体減や凡走もあるけれど、オークランドRCTは自己最高の478キロで登場。アオり気味にスタートを切り、勝負どころで勝ち馬に被せられる苦しい展開にも我慢が効き、パワーを要する馬場にも地に足のついた競馬ができた。

　質の高い関西圏で、3着馬とは1馬身余の決定的な差があり、このクラスでの力量の在処も示している。阪神7Fでは1分20秒4・上がり33秒5を計測、時計勝負は望むところ。初コースになるが、全3勝のうち左回りで2勝をマークしている。

　対抗のアフランシールも漸次良化。ブランボヌール、エントシャイデン、そしてビアンフェなど兄弟に重賞連対馬多数。本馬も1400mで2勝をマーク、二走前のフリーウェイSは1分20秒0という速いタイムで小差4着に迫った。

　多摩川Sは湿った馬場に脚をとられ、道中はバランスを崩し気味。少し馬体も重く、0秒1差の5着に伸びあぐねたが、新潟コースならワンプッシュ可能。余分な脂肪も徐々に落ち、動きも軽やかになってきた。

　瞬発力がいきる新潟なら、ミュージアムヒルも大幅前進。本年は豊明S2着、晩春Sを1分20秒3・上り32秒9で2着ときて、多摩川Sでいよいよ現級突破が見えた。しかし、道悪は想像以上に下手。本来のフォームで走ることができず11着に沈んだが、着差は0秒4差。コース替わり、54キロなら巻き返し圏内。

　レジーナドーロは折り合いを慮り徐々に距離を短縮。晩春S小差5着で、1400mの適性と走り方に手応えを得た。新潟の速い時計やラップ対応が微妙だが、レノーアは多摩川S2着。当コース3着という戦績がある。

　オークランドRCT3着のシトラスノートは、前走の馬体を維持できていれば差はわずか。

　1400mは面白い距離で、独特の巧者を生むもの。また新潟の場合は1600mが外回りになるので、1400mでないと好走できない馬はいるし、距離の額面は1ハロン違いでも展開は全く違うものになる。ワンペースで流れて、1600mだとキレ負け・時計の額面負けするような馬に好走してもらうのが一番の醍醐味だ。

　◎はムーンチャイム。新潟ははじめてだが、東京1400mや阪神1600mで負けて阪神1400mで好走するあたりに、むしろ今回の条件がプラスになる可能性を感じる。左回りそのものは中京での好走歴もあるので問題ないだろう。　

　3連複の相手主力に○レノーアと▲フェルトベルク。○は1600mもこなせる馬だが、気性や決め手を考えると1400mで平坦なラップになる形は悪くないはず。▲はスタートとダッシュ、その結果としての位置取りがすべて。すんなり好位をとれば上位食い込みが可能。

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【波乱含み】低調な顔ぶれなら、決め手上位の1アフランシールが主軸視できそう。15ムーンチャイムも瞬発力をいかせそうで相手筆頭に指名する。5レジーナドーロは近走ひと息でもここに入れば素質的に上位。2ミュージアムヒルも仕掛けひとつで上位食い込みが考えられる。7レノーアはひと押しに欠けるがここなら相手なりに走れそう。3ジョーアラビカはトップハンデだが差し脚発揮に警戒しておく。

【小波乱】ドラグーンシチーはセンスがいい。安定しているアフランシール。ミュージアムヒルは追い比べで前進する。

3歳いない3勝クラスのハンデ戦。100台持つ馬も半数以上いるが、それぞれ前走値では下げてしまっているので人気もちょっと読めない。平均値2位◎ムーンチャイムを軸抜擢。アドマイヤムーン産駒で同距離コース相性も悪くないはず。相手に○ミュージアムヒルと▲レノーア。一発☆アフランシール、△ジョーアラビカ、△レジーナドーロなど。ここも相手絞りが難しいので馬券としてはもうちょっと広く流したい。

自在な脚がある7レノーアを推す。好機に仕掛ければ差し切りは十分。次位は5レジーナドーロで決め脚はシャープで互角。▲は1アフランシールで左回りは得意で差し切りは可能。

　過去5年で、逃げた馬が昨年を除く4回で勝利。ならば素直に逃げ馬を、とは思うが、誰も逃げたくないというメンバー構成ではある。ある程度の先行力があって、このレースを目標にキッチリと仕上げてきた馬を狙う手か。

　◎はレノーアとした。前走は巧く流れに乗れてはいたが、結果的には少し仕掛け遅れだった印象。若い岩田望騎手に替わって、強気の先行策に期待したい。

　相手は、アフランシール、レジーナドーロ、ムーンチャイムへが本線で、以下は、ミュージアムヒル、セプタリアン、ポップシンガーまで押さえる。