【仕上がった】
シュリの才能重視。
デビューは年明けの3歳1月、現時点のキャリアはまだ[3101]。500キロという数字の割に身体は薄く、実戦の操作など、いろんな幼さも残しているが、昨年7月の小倉1800m・1分46秒5で、早々に3勝クラスは見えていた。休み休みでしか使えないが、二走前は10Fを勝ち、前走の
賢島特別は、左回りマイルの時計勝負もあっさりクリアした。約5か月ぶりになるが、実戦が近づくにつれ調教の負荷を強化、最終追い切りの坂路調教は51秒7-37秒0-11秒8という快時計を叩き出した。
強敵は
サトノダムゼル。父は
ディープインパクト、兄は種牡馬として日本にも導入された米GI馬
アニマルキングダムという良血馬。クラシックも終わった3歳6月にようやくデビューをはたしたが、力勝負の東京1800mで経験馬相手に一気差しを決め、続く新潟の1勝クラスも上り33秒7で悠々の差し切り。2勝クラスの
白井特別では重馬場にも対応、三連勝を遂げた。GI・
秋華賞は、メンバーがメンバー。関西への輸送などあり、自分を見失ってしまったが、
初音Sは456キロに身体を増やし2着と好走。極端なイレ込みや体重の増減がなければ、このクラスは早々に卒業できる。
スパイラルダイブも上り調子。
むらさき賞は444キロで出走、腰回りの筋肉も充実、懸案の発馬を決めることができた。道中は馬込みで我慢、コンマ1秒追い負けたものの、馬群を割り最速の上りで4着入線。前走のリズムをそのまま持ち込めば、別定戦でも上位争い十分。
アルティマリガーレは、前走の
マレーシアCは4か月半の休養明け、久々の1800m。決して得意ではない重馬場でも、粘り強く追い込み3着に浮上。良馬場の新潟1800m替わりは楽しみのほうが大きい。前日入厩の新潟なら、
エクセランフィーユの巻き返し。最大422キロの軽量級、前走の春興Sは当日輸送、湿った芝、窮屈なポジションに押し込められ6着に敗れたが、新潟は3戦2勝、9Fにも快勝歴がある。高速・瞬発力決着だと少し割り引きが必要だが、
阿武隈S3着の
コスモカレンドゥラも好調。
ローズテソーロは、当該コースを上り32秒2で仕留めたことがある。