【伏兵注意】レイエンダはムラな面持つも能力高く昨年Vが示すように条件と季節もベスト。集中して運べれば連覇が狙える。アンドラステはキャリア浅いも成長顕著で中間の動きも鋭さ十分で勝機あり。ダイワキャグニーは東京巧者で気分よく運べれば粘り込みまで。アトミックフォースも立ち回り次第で好勝負も。アイスストームも好調維持し、サトノアーサーやインビジブルレイズなども侮れない。

【集中力あり】レイエンダがエプソムC連覇に意欲十分。

　兄レイデオロはダービー、天皇賞(秋)を制覇。全弟もやや出世は遅くなったが、昨年のエプソムCは、ルメールJを背に上り32秒7という破格の末脚を繰り出しGIIIを奪取。さらなる高見のGIロードも目指したが、だが兄以上に性格や成績にムラがある。チークピーシーズやブリンカーなど装着し矯正をはかりつつ、前回のダービー卿CTは中団馬群の内で折り合えた。坂上進路を内から外へと切り替える小さなロスはあったものの3着には入線。5月から7月期に全4勝をあげているように、この季節は肌に合うのだろう。坂路調教の併せ馬でも集中力をしっかり保ち終いの伸びは上々。前年より1キロ増えるが、57キロの斤量にも慣れてきた。

　対抗のサトノアーサーは、一昨年前、重馬場のエプソムCを直線強襲して勝利。トップギアに入るまでにワンアクションを要し、11秒を切るような瞬発力勝負は苦手だが、前走の都大路S同様、少しパワーを要する梅雨時の持久力決着なら確実に末を伸ばしてくる。

　割って入れば上り馬ピースワンパラディ。3歳1月デビュー、キャリア三戦目でいきなり青葉賞3着に食い込んだ好素材。オープン到達に少し手間取ったものの、8戦4勝、2着・3着は4回と馬券圏内パーフェクト、重馬場にも強い。立場はチャレンジャー、雨を味方にGIII制覇へ思い切った先行策も打てる。

　アイスストームは、前走のメイS・1分44秒3勝ちも含め、東京1800mは[2010]。ただ、決め手を削がれる馬場になると微妙。メイS2着のソーグリッタリングは、どう気を抜かせずに走らせるか。藤井Jの仕掛けどころが見もの。アンドラステは、デビュー2戦目に中京マイルを、翌日のGIII・中京記念より0秒2速い1分33秒4で快走した逸材。一気の重賞挑戦となるが、ポテンシャルは互角。昨年の2着馬サラキアも、牝馬限定のマーメイドSではなく、東京遠征を迷いなく選択してきた。

　とにかく4歳馬が強いエプソムカップ。降級があった時代なら準オープンになっていたはずの馬は通用しないかと思いきや、なんのことはない昨年のこのレースも4歳馬のワンツーで決まった。

　それだけではなく、2018年以前の夏競馬と2019年の夏競馬を比較しても、オープンにおける4歳馬と5歳以上馬の力関係に大きな変化は無い。4歳馬の中には「収得賞金半分でもどのみちオープン」という馬もいるが、クラスの階段を上っている途中の馬もいるわけで、計算上では不思議な話だ。しかしなにはともあれ、若くて活気を残している馬のほうがよいということなのだろう。

　ということで、今年は4歳馬からの馬連二丁流しでいく。最初は◎○均等を考えていたが人気がだいぶ違うし、雨の影響が残ると◎有利になりそうなので金額には傾斜をつけた。

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【上位拮抗】混戦の顔ぶれだが、初の古馬オープンでも好走続きの勢いを評価して5ピースワンパラディを主軸に抜擢。16アンドラステも昇級戦だが地力的に通用の可能性があるとみる。13アイスストームは決め手上位で今回も展開的にチャンスがありそう。4サトノアーサーは詰めひと息の近況だが、地力的に無視できない存在といえる。1ソーグリッタリングは堅実に差を詰めるタイプで流れに乗れれば上位まで。17レイエンダは安定感に欠けるが昨年の優勝馬だけに連下で一考。

※6/8時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

東京芝1800mで行われるGIII戦。東京だけに最後の瞬発力勝負になりやすいコースです。本命視しているのはレイエンダです。昨年のこのレースの覇者で、それ以降は大きく目立つ走りはできていないものの高いレベルの相手に差のない競馬ができている点は評価できます。得意の1800mは久々ですから変わり身に期待します。

※6/6時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　メイS2着のソーグリッタリング。すでに6歳だが、間隔を空けて体を絞り、いったんは先頭に立って見せ場十分だった前走を見る限り、衰えは全く感じない。追い出しのタイミングひとつで再度、勝ち負けだ。サトノアーサーはレーンを確保。惜敗が続いているが、末脚不発という競馬が全くないのは頼もしい。一昨年のこのレース勝ち馬。名手を背にひと押しあれば。ダイワキャグニーの前走大敗は案外だが、東京なら崩れないタイプ。

※6/6時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　コース適性が最大のポイント。「“前年以降、かつ東京のレース”において4着以内となった経験のない馬」は2015年以降[0-0-0-28]と上位に食い込めていません。

　なお「馬齢が4歳以下だった馬」は2015年以降[4-3-1-5]と堅実。一方「馬齢が5歳以上、かつ前走の上がり3ハロンタイム順位が2位以下だった馬」は2015年以降[1-0-2-50]、「馬齢が5歳以上、かつ前走との間隔が中2週以内だった馬」は2015年以降[0-0-0-18]と、それぞれ苦戦していました。

　注目したいのは4歳のアトミックフォース・シャドウディーヴァ・ピースワンパラディ、前走で出走メンバー中1位の上がり3ハロンタイムをマークしているサトノアーサー、昨年のエプソムCで2着に食い込んだサラキアあたり。主導権を握ることができそうなアトミックフォースは特に楽しみです。

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　東京のGI連続開催直後のレース。ダークシャドウ、ダノンシャーク、ジャスタウェイ、エイシンヒカリ、サトノアラジン、ルージュバックなど、まだ底を見せていない実力馬が賞金加算のために参戦してくる例も多く、秋以降を見据える上でも楽しみな一戦となる。

1.4歳馬が中心

　過去10年で、4歳馬が[8-6-2-14]で連対率46.7％・複勝率53.3％と圧倒的な成績を残している。対して、5-6歳馬は[2-4-5-69]で複勝率13.8％、7-8歳馬は[0-0-3-47]で複勝率6.0％。

2.距離短縮は不振気味

　過去10年、前走で2000m以上を走っていた馬は[1-3-5-51]で連対率6.7％・複勝率15.0％。2着以上には中々絡んできていない。対して、前走も1800mを走っていた馬は[4-4-4-46]で連対率13.8％・複勝率20.7％、前走1600m以下だった馬は[5-3-1-35]で連対率18.2％・複勝率20.5％。

3.先行馬に分がある

　昨年は超スローペースということもあったが、道中1・2番手だった馬はそのまま粘り込んでワンツー。それ以前も、17年は4コーナー3番手以内の馬が3着以内独占、16年は逃げ粘ったマイネルミラノが6番人気3着、15年は逃げたエイシンヒカリが優勝など、逃げ・先行馬がしばしば活躍している。

　アンドラステはこれまで6戦4勝。デビュー以降大崩れすることなく走っており、前走の3勝クラスを勝ってオープン入りを果たした。東京は今回が初となるが、同じ左回りの中京と新潟ではきっちり勝ち切っているから問題なくこなせるだろう。相手は強くなるが、この馬も底を見せておらず未知の魅力は十分。

　ピースワンパラディは湘南Sを勝ってオープン入り。デビュー以降3着を外しておらずまだまだ底が見えない。これまでスローペースしか経験しておらず、展開がカギとなる。シャドウディーヴァは距離延長プラス。相手関係も前走と比べてずいぶん楽になる。

　エメラルファイトは前走良化を見せた。過去には富士Sで見どころある競馬をするなど東京自体は合っており、展開一つで巻き返す。以下、前走レコードと0秒1差の好タイムで制したアイスストーム、勝ち切れないが安定はしているサトノアーサー、東京なら1800mまでは許容範囲のレッドヴェイロン。

【小波乱】ピースワンパラディは良化一途。しぶとさがあるエメラルファイト。サトノアーサーはこのコースが合う。

かなり混戦の今年。逃げ馬にしてもどれが逃げるのか。候補多いだけにゲート開いてみないとわからない。平均値トップ△ソーグリッタリングも乗り変わりで割引。逃げ候補からは☆ダイワキャグニーを選ぶ。まあ昨年も馬券になっていればやはり◎レイエンダ筆頭。相手にメイS最先着△アイスストームも馬場悪化で割引。かわりに時計かかったほうがいい平均値3位○サトノアーサー浮上。重得意▲ピースワンパラディ。

心身がともに充実してきた11アトミックフォースを狙う。スピードは上位で得意の左回りなら粘り込みは可能。次位は12シャドウディーヴァで展開に注文はつくが能力は上位。▲は16アンドラステで先行策から好走は十分。

　既成勢力と新興勢力のせめぎ合いで、毎年混戦模様となるイメージがあるが、過去10年の1番人気馬は〔4・2・1・3〕で、2番人気馬も〔3・1・1・5〕と、イメージほど荒れてはいない。素直に人気馬から入っても大丈夫だろう。

　◎は昨年の勝ち馬レイエンダとした。強さとモロさが同居し、とにかくメンタルの部分が結果を左右するタイプだが、馬群を捌いた今までにない前走内容には、精神面での成長を感じた。得意の舞台で完全復活に期待する。

　相手は、サトノアーサー、ギベオン、アトミックフォースへが本線で、以下は、アンドラステ、インビジブルレイズ、ソーグリッタリングまで押さえる。