【あの時がよみがえる】
グレートタイムの資質を見直し。
母ミラクルレジェンドは重賞4勝、計12勝をあげたダート界の名牝。息子も3歳春は
ヒヤシンスS4着、GIII・
ユニコーンSを1分35秒6で2着、大井のジャパンダートダービーを0秒3差の3着に差し込み世代ダートの王道を歩んだ。
ただ体質が弱い。調子落ちの時期もあったが、平城京S2着以後も現級2・4・3着と上位争いを演じている。梅雨時の高速ダートと東京マイルは、一瞬の脚をいかすにはもってこい。少し間隔はあいたものの坂路・コース追いを交え乗り込みは入念、身のこなしに力強さが戻った。
対抗は
トラストロン、目下の充実ぶりが目を引く。前走の
立夏Sは休み明け、しかも距離延長という課題を与えられての出走だったが、0秒3差の3着という答案を提出。450キロ前後とダート馬にしてはやや小ぶりだが、直前CWで5ハロン追いをしっかりと消化、馬体の張りを維持できている。
割って入れば
バンブトンハート。二走前の
立夏Sが0秒3差、
薫風Sは0秒4差の2着に健闘。常に持ち時計だけはしっかり走り、東京1600ダートは[3214]という連対の高さを誇る堅実派だ。
大駈けがあれば
フォックスクリーク。
弥生賞馬
カミノタサハラをはじめ兄姉に重賞連対馬が多数顔を並べる良血馬。芝は反動も大きく調教でもなかなか攻めきれないが、芝より1ハロン1秒近く遅いダートは脚にやさしい。まだキャリアも浅く、ダートで素質開花があるかもしれない。
ウォータースペースは休み明けをひと叩き気合い乗り良好。マイルは初めてになるが、東京1400mに圧勝歴があり1800ダートにも勝ち星がある。前崩れの展開になれば
アフターバーナーの差し脚注意。