【天の才、そしてスピード】
スカイグルーヴが、マイルを起点に、改めて将来の布石を打つ。
天賦の才で
京成杯2着もしたが、
オークス出走権をかけ、目いっぱいに仕上げた
フローラSは、残り1Fでガス欠。秋緒戦の
紫苑Sは、意識的に456キロと大きく造り、4角は行く気に任せて大マクリ。正攻法の競馬がかえって乱暴。終い甘くなってしまった。距離適性にはひとまず目をつむって、連続して10Fを走らせたが、有り余るスピードを思えば、ひょっとしてマイラー?
エアグルーヴ一族は、才能はあるけれど、やっぱり体質の弱さを克服する成長時期も必要。状態は極めて順調、斤量は52キロ。アレコレ試すには、ここが最適なのかもしれない。
対抗は
オールイズウェル、気力充実。本年は5月の新潟から始動。続く阪神1800mを快勝、マイルの
シンガポールTC賞は、さらに強かった。成長しているなぁと感嘆。3か月振りでも、
秋風Sも好勝負になるだろうと睨んでいたが、タフな今季の中山の馬場で、1000m通過・58秒1というミドル。上り11秒8-11秒5-11秒9(3Fは35秒2)というレースの上りに対し、自身のソレは34秒4。前崩れの展開も味方したとはいえ、迫力満点の大外一気だった。他馬も斤量は軽くなるが、こちらも1キロ減。初コースになるが、ルメールJと東京マイルの風景が、きっとよく似合う。
単穴は
ウイングレイテスト。
NZTは不利多く、3着に歯ぎしりもした。NHKマイルも勝ち負けとはいかなかったが、最速の上りは計測。自己条件ならと、
秋風Sは自信満々にスパートを開始。だが前述したように1000m通過は58秒1のタフなミドル。14キロ増の500キロも、結果重かった。本命を打っていたワタクシも、がっかりの10着だったが、レース内容そのものはよかったよ。ひと叩きし息遣い向上。再タッグを組む、復帰した松岡Jの闘志にも注目。
秋風S11着の
フォルコメンは、能力はもうひとクラス上。叩き良化も見込めるが、東京は一気にガーッと行きたがる時がある。ならばとブリンカーを装着、吉と出れば単。
ロザムール、
ロライマなど、連下は小波乱。