【数字で見たい】
サトノレイナスは、どれほど変化し、そして成長したか。確変の度合いを、数字で目視したいものです。母は亜1000ギニー、亜
オークス優勝。全兄
サトノフラッグは
弥生賞で一気差しを決めた。兄は2歳10月デビュー(初陣は6着)、妹は6月の東京で新馬に早くも登場。調教はそれなりに動く、牝馬ながら472キロとサイズもマズマズ。
ただ、パドックで見ると、前脚の出や歩きが硬い。前半5Fは63秒2で通過。騎手の合図があるまでは焦らず中団に控え、ラスト3Fのレースラップは11秒5-11秒4-11秒6(34秒5)、自身の上りは34秒1。ふらふらしながらも、なんとかゴール寸前はかったような差し切り勝ちを決めた。ただ、定番のスローの上り勝負とはいえ、3Fの数字はやや低調だが、中間一段調教の負荷をアップ。最近の国枝厩舎は内を回ることが多く、時計はかなり速めだが、それを差し引いても動きは軽やか。中山のマイルにすんなり対応できれば、クラシックロードがグンと楽になる。この1勝を大事にして欲しいもんです。
まったく同じことが、
タウゼントシェーンにも言える。長男
ロサギガンティア(
父フジキセキ)は、
スプリングS・
阪神C優勝。二番仔
スターオブペルシャ(
父ダイワメジャー)は7勝。この兄弟では初めての牝馬、父は
ディープインパクト。414キロと小柄ではあるが、2歳7月にデビューできる健やかさは、かなり大事なポイントでしょう。重馬場にも道中フォームは乱れず。3・4コーナーでは外を回らざるを得ず、人気馬に外から圧をもかけられたが、ハミを咥え直し跳ね返す闘争心があり。12秒0-11秒5-11秒8(35秒3)というレースラップを34秒9で突き抜けた。全体時計は1分51秒2(馬場差2秒以上の重馬場)だが、同週の福島芝1800m以上のレースで、上り2F・11秒台を連続してマークしたのは(しかも加速ラップを)、本馬一頭だけ。馬体の柔らかさ、皮膚の薄い青毛…。
コントレイルを少し小さく、牝馬に変えたみたいに見えるときもあるが、中山1600mの瞬発力勝負に、さてどう挑むか。
一角崩しがあれば
グランデフィオーレの上昇力。前走は462キロに増量し、中京の坂を最速の上りで力強く駈けた。1分21秒8もマズマズ、父は
ドゥラメンテ、1F延長も大丈夫。惑星は
テンハッピーローズ。母は芝9・10Fで3勝を挙げ、
中山牝馬Sに挑戦したこともある栗毛。父
エピファネイアの特性、母の戦績を思い、1200m戦だが構えはゆったり。前半3Fは33秒8のミドル、先行勢には苦しい流れ。末脚温存策も功を奏したが、ゴールめがけて飛び込んできた、ラスト1Fの脚色は断然。420キロに肉をつけ出走が適えば、イメージ以上の好走がある。
新馬から中一週というハードローテのぶん連下としたが、
ペイシャフェスタの1分36秒7は、かなり味わい深い好内容。
ジュラメントは、南Wでタフな5F追いを数本消化。意外な急成長をみることになるかもしれない。