【輝きを取り戻す】カフェファラオが反転攻勢に打って出る。

　デビュー戦は12月の新馬戦・中山1800ダート、2着を引き離す一方の1秒6差の大差勝ち。新馬戦・1分54秒7という走破タイムは、同週の古馬2勝クラスに0秒4差という好記録だった。続くヒヤシンスSは、ダッシュがつかず道中はシンガリ。3コーナーからノシをつけ一気に先団にとりついていったが、直線入り口ではひと呼吸追い出しをはかる余裕もあり、上り35秒2という末脚を駆使し悠々と突き抜けて見せた。三戦目のユニコーンSは、一転1000m通過・58秒4というHペースを、早め二番手から5馬身差独走。ヒヤシンスSの走破タイムを一気に2秒8更新、1分34秒9のレースレコードを楽々叩き出した。大井のJDDは、好記録で走った疲れもたまっていたのだろう。発送前に急にテンションが上がり、ゼッケン回りは汗でビッション。道中馬群の内でぶつけられ、砂を被るなど、激しいプレッシャーにさらされ7着に沈没したが、短期放牧でリフレッシュ。心身のバランスさえ取り戻せば、古馬混合のGIIIでは力量は上。課題があるとすれば距離だろうか。

　マイラー色が濃くなり1900mが長いようなら、JDD2着のダイメイコリーダに再度先着を許すシーンも考えられる。こちらはスタミナ勝負は望むところ、距離はドンと来い。調教は地味だが、目下成長期にあり、馬体もどんどん大きくなっている。

　アルドーレも気力充実。一年以上の長期休養を余儀なくされオープン制覇は前走の阿蘇Sが初めてとなったが、そのぶんダートキャリアはまだ[5214]と浅く、当コースに勝ち鞍もある。パドックで落ち着いていれば、グレートタイムもジュライS7着から巻き返し可能。よどみのない流れになればサクラアリュールの差し脚。マイペースのスローなら、ダイシンインディーの逃げ残り注。

　変則開催の影響で、中京ダート1900mでの施行。このコースでは重賞やオープン特別どころか3勝クラスも一度しか行われたことがなく、どういう結果になるのかが全く分からない。正直予想は難しい。

　ただコースそのものの特徴として、未勝利-1勝クラスでは内枠が強いのに2勝クラス以上では外枠がよく走っている。ただ累計19レースのみでの話なのでどこまで参考にしてよいのか分からないし、今回は外枠に近走成績のいまひとつな馬が揃った……カフェファラオも大敗直後でまだ人気では軸にはしづらいので、外枠馬はヒモで何頭か取り上げることにする。

　レースそのものとしての傾向は前走準オープン組の強さが挙げられる。過去10年、前走準オープン組は[3-2-0-6]。今回は2頭いるが、成績に疵の少ない◎ダノンスプレンダーから入る。実はこの馬2歳春に赤本(POGの達人)で強く推していた馬。本格化の時期もジャンルも全く違ってしまったが、やっと能力を発揮してきた。

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【順当】やや劣勢の3歳世代だが、ダート路線の大将格でもある15カフェファラオが登場。前走は初コース及びナイター競馬に戸惑ったか。ユニコーンSの内容からも歴代ダート王にも遜色ない能力を持っている可能性を秘めている。6メイショウワザシは最近、思い切った逃げが見えていないがポンと行ければ相当しぶとい。11グレートタイムは左回りの方が走りが良い。

※9/27時点での想定に基づいた予想になっておりますので､回避馬が含まれるケースがございます｡あらかじめご了承ください｡

　中京ダート1900mで行われるGIIIのハンデ戦。本命視しているのは、スワーヴアラミスです。好位からの競馬ができる子で近走は重賞戦で安定して走れている点も評価します。

　過去にはタフなこのコースでの勝ち星があり特殊な条件ですが問題はないでしょう。5走前の福島民友Cでは小回りコースの福島で大きく出遅れてしまいましたがそれでも0.2秒差の3着まで詰めた精神力の強さにも期待します。

※9/26時点での想定に基づいた予想になっておりますので､回避馬が含まれるケースがございます｡あらかじめご了承ください｡

　ジャパンダートダービーで7着と初めて白星を逃したカフェファラオだが、初のナイター、道中でつまずくなど情状酌量の余地もあった。地方の砂が合わなかった可能性もある。中央の砂で見直す。ダノンスプレンダーは連勝中。好位で流れに乗れる強みがあり、デビュー後、全く崩れていない点も強調材料。ダイメイコリーダはジャパンダートダービー2着。ここは試金石の一戦。若さを思い切りぶつけたい。メイショウワザシも調子を上げている。

※9/26時点での想定に基づいた予想になっておりますので､回避馬が含まれるケースがございます｡あらかじめご了承ください｡

　近走成績を素直に評価したい一戦｡｢“同年6月以降､かつJRAのレース”において1着となった経験がない､かつ“同年､かつJRA､かつ1600-2000m､かつ重賞のレース”において7着以内となった経験がない馬｣は2009年以降[0-1-1-67]とあまり上位に食い込めていません｡

　なお｢出走数が13戦以内だった馬｣は2009年以降[7-1-5-14]と堅実｡一方｢出走数が14戦以上､かつ“JRA､かつ芝のレース”において1着となった経験のない馬｣は2009年以降[1-3-3-88]でした｡今年は中京ダ1900mで施行されるため､芝での実績は参考にならないかもしれませんが､キャリアが浅い馬は高く評価すべきでしょう｡今年はアルドーレ･カフェファラオ･ダノンスプレンダーあたりが有力です｡

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　近い日程で地方交流の日本テレビ盃と白山大賞典があるためメンバーは分散する。能力の拮抗したメンバー構成になりがちで、ハンデ戦ということも相まって中々人気通りには決まらないレースだ。なお今年は、JRA重賞としては初めて中京ダート1900mという条件で行われる。

1.先行馬有利だろう

　中京のダート1900mはスタート直後から向こう正面にかけて上り坂で、前半からペースが極端に上がることはあまりない。また、1-2コーナーが比較的狭くなっているため、ここで外を回る等のロスがあると後々まで響いてしまう。起伏があるコースであるからスピード一辺倒なタイプだとどうかも、スムーズに立ち回れる先行馬の方が有利となるだろう。

2.前走好走馬を信頼

　過去10年で、前走掲示板を外していた馬は[1-2-2-55]で複勝率8.3％と不振。ハンデ戦ではあるが、前走で苦戦していた馬がここで巻き返してくるケースは多くない。

3.上がり馬が通用する

　過去10年、前走で準オープンを使っていた馬は[3-2-0-6]、勝率27.3％・連対率45.5%と半数近くが連対している。近年では、18年にウェスタールンドが7番人気で2着、17年にドラゴンバローズが5番人気で2着、15年にアウォーディーが3番人気で1着している。ハンデ面で優遇されやすいこともあって、昇級初戦のハードルはあまり感じられない。

　ダノンスプレンダーは現在2・3勝クラスを連勝中。デビューから8戦して1度も3着を外したことがない安定感が強みで、元々昇級はそこまで苦にしないタイプだろう。ゲート不安などは特になく、ここ2走のように先行できればチャンスは十分あると見る。

　メイショウワザシは前走厳しい展開ながらよく粘って2着。中京コースがどうかも距離延長は問題なくこなせて良く、昨年以上の結果まであっておかしくない。カフェファラオは前走の敗戦が未知数だが、デビュー3戦の内容が確かなら圧勝しても良いはず。だが、米国血統で淡白な面があるなら再び大敗もあり得るため半信半疑。

　スワーヴアラミスはここなら地力上位だろう。久々の左回りは問題なくこなせそうで、後はハンデがどうかだけ。以下、先行力でどこまで食い下がれるか見もののダイメイコリーダ、鞍上戻って不気味なアルドーレ、左回りで見直せるグレートタイム。

【展開有利】かなり前に厳しい組み合わせ。中団で脚をタメられる馬に展開が向きそうだ。本命は04アルドーレで、ここは内々からロスのない立ち回りが期待できそう。相手は、10ダイメイコリーダと07エムオーグリッタの2頭を上位に評価する。多少は紛れもあるとみて、◎-○▲の組み合わせから流す3連複・3連単主体で勝負だ。

【小波乱】メイショウワザシは地力アップ。状態が良好なグレートタイム。サクラアリュールは成長している。

何が噛み合わなかったのか前走は大敗の◎カフェファラオ。ただその分ハンデは54キロで恵まれた。馬券圏内としては軸筆頭と判断する。相手は同じ3歳○ダイメイコリーダ。近走数値徐々に上がっている▲メイショウワザシ。一発に☆サクラアリュール。

交流JpnIで2着の好走と勢いに乗る10ダイメイコリーダが優勢。マイペースに持ち込める公算は強く押し切れる。次位は4アルドーレで確実にパワーアップが見込めるなら期待できる。▲は15カフェファラオで重賞勝ちの実績から逆転は可能。