【前へ前へ】
シルヴェリオが、クラシックに
ターゲットを絞り始めた。二頭の兄
シルバーステート、
ヘンリーバローズは、「幻のダービー馬」ともいわれた逸材。弟の本馬も2歳早期から、その資質を噂されていた。ただ、6月のデビュー戦は、いかにも幼児体型。
パワーが前への推進力ではなく上へと抜けてしまった。9月時点でもまだ良化途上。しかし造り直しを重ね、後肢の送り込みは確実に深くなっていった。前走は前半1000m・62秒1のスロー。しかしラスト4Fめから11秒7にピッチを上げ、11秒6-11秒4-11秒9でパンチアウト。調教においても、首や四肢の動かし方が格段にスムーズになっている。多くの名馬が名を刻む
若駒Sで、ジャンプアップの姿をみたい。
超えなくてはいけない相手は
ラインベック。離された3着とはいえ、東スポ杯は1分46秒0の3着、
ホープフルSは4着。
アパパネの三番仔は、いつもレースに実直。記録通りならスンナリ3勝目だってありえる。割って入れば
アリストテレス。マイル戦を直強襲、1F延長の1800mもそつのない取り口で完勝した好センスの持ち主。
ケヴィンは、ここ二戦の上りは最速。磨いてきた末脚を、この
トライアルでこそ試したい。