【春秋に富む】明け4歳
アウィルアウェイが、芝ス
プリント重賞路線に名乗りをあげる。2歳6月、阪神1200mを一気差し。返す刀で新潟7Fの
ダリア賞を1分21秒6という高速タイムで快勝。
京王杯2歳S2着までは順調に事が運んだ。しかし3歳春の牝馬の目標は、とりあえず
桜花賞。マイルへ
アタックもかけたが、心身ともに敏感肌。基本的に7Fでも長い。
葵Sを契機に6F路線へと舵を切り、同レースは3着。二走前のオ
パールS勝ちで、適性と立ち位置を確認できた。
前回の
京阪杯は故障馬のあおりをうけ、多数の馬がアク
シデントに翻弄された。同馬も前脚をひっかけられ、モロに不利を被ったクチだが、態勢を立て直し内に潜り込み、もう一度脚を使い4着に押し上げた。
ハンデは55キロ、思いのほか重い重量を課されたが、G1を思うなら、この斤量はすぐにでも克服しなくてはいけない。ちなみに半兄は
安田記念・
マイルCSを制し、最優秀短距離馬のご指名を受けた
インディチャンプ。陣営もきっと、春本番と将来の覚悟はできている?
56キロを背負うが、思うところは
ジョイフルも一緒だろう。
タンザナイトSは前半3F34秒1、このクラスにしては1秒近く遅いミドル。イン有利の馬場コンディションも含め、レースの性質とすれば明らかな前残り。しかし唸るような勢いで、大外からただ一頭。レースの上りを0秒9も上回る33秒5の差し脚を使った。川又騎手の思いを込めた調教の姿も胸を打つ。前回の末脚を覚えている人は、次も買うぞと決めている?
GI・
スプリンターズSは13着と躓いたが、
ディアンドルは、二走前の
北九州記念で、初の古馬相手に2着と奮闘。まだ戦績は[5201]という、春秋に富む4歳の若駒。こちらも55キロは、ポテンシャルを見込んでこそ。今や重賞の請負人、仕事人、ここ一番、池添の妙技にも注目です。
57キロ、久々のぶん次位としたが、
レッドアンシェルも
高松宮記念を視野に入れたGI予備軍。紐解けばリゲルSでオープンを勝ち、
京都金杯・僅差3着というマイル実績もあるが、7Fでも突き抜けるまでには至らない。ならば6Fへ――二走前の彦根Sチョイスは、ある意味背水の陣ともいえたが、1分7秒3、上り32秒8という超高速ラップで悠々の圧勝。道悪の
CBC賞を完勝。6F王者の道が見えてきた。
条件戦上がりになるが、
エイティーンガールの
ファイナルSの上りは33秒3と出色。えっ、53キロで出ていいの?――思わぬ軽ハンデに、
ニンマリしている人もいるかもしれない。
モズスーパーフレアは、7Fに1分7秒0もある快速。戦法は逃とシンプル。先週までの京都は差し有利で運んだが、今週から仮柵を設置してBコースかわり。あれあれ、先行決着になっちゃったというパターンもあり得る。