【距離最適】高い能力で牝馬クラシック戦線でもそれなりに結果を出してきたが、ビーチサンバの本質はスピード馬。スタートセンスは抜群、3歳春のクイーンCでは折り合って上り32秒9も使えた。しかし、ローズS、秋華賞は、福永Jをもってしても行きたがってコントロール不能。前へ前への気持ちが表面化してきたが、そういう時がいつかは来るだろう。ならば距離短縮――7Fの京都牝馬S選択は頃合いもピタリ。稽古はけた違いに動く、高いレベルで気配も安定。

　対抗はアルーシャの一瞬の脚。中山マイルのニューイヤーCは大外枠。緩い流れに折り合いに苦しんだが、1400mなら、二走前の信越Sが示す通り、どこからでももう一度、鋭くグッと押し出してくる。

　ドナウデルタの充実度が単穴。9月以降3連勝、体重増とともに末脚はより確かになっている。気持ち距離は短いが、サウンドキアラは牝馬限定GIIIなら力量互角。タフな差し比べになればシゲルピンクダイヤ。連れてリナーテの強襲はないか。

　見事なまでに「1600mだと走らず1400mでは走る」を貫いている◎プールヴィル。リステッドから重賞に替わってかつ斤量増だが、距離だけでとにかく買いたい馬。

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【混戦模様】前走は中山マイルの大外枠。それでいて、男馬相手に3着確保なら地力強化が目覚ましい1アルーシャ。昨年4着以上の結果が得られそう。13シゲルピンクダイヤは先週の京都記念の勝ち馬と互角に戦ってきた4歳牝馬の強豪。1400mへの距離短縮は、むしろ最適の可能性が高い。2ビーチサンバは前走の中距離戦でも積極的に動けたように、本来はマイルの馬。

※2/16時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　京都芝1400mで行われる牝馬限定のGIII戦。このコースは、スタートしてから最初に差し掛かる3コーナーのカーブがきつくなっているので外に振られやすく、外枠が不利になりやすい。そしてこのコーナーをうまく立ち回れる腕のある騎手から狙いたいです。

　本命視しているのは、ビーチサンバです。今回の距離は初めてになりますが、器用に立ち回れるレースぶりと近走は先行する競馬を見せているところから対応可能でしょう。レベルの高い相手に毎度僅差のレースを演じてきた子で、初めての古馬戦で休養明けになりますが素質に期待します。

※2/15時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　ドナウデルタが4連勝で重賞獲りだ。過去4勝は全て1400m。差し堅実で不発がない。

　サウンドキアラは京都金杯が強かった。距離は鍵になるが実績には一目置く。アマルフィコーストは昨年のこのレース3着。前めに位置して踏ん張れたのは、この馬だけだった。見直しは可能。ビーチサンバは4歳を迎えてここからリスタート。距離は走ってみなければ分からないが良さが出る可能性はありそうだ。

※2/16時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　大敗直後の馬は過信禁物。「前走の着順が9着以下だった馬」は2016年以降[0-0-0-22]と上位に食い込めていません。

　また「前走の距離が1400ｍ未満だった馬」は2016年以降[0-1-0-21]。好走馬の大半は、今回と同じ距離か今回より長い距離のレースを経由してきた馬です。

　今年はサウンドキアラ・シゲルピンクダイヤ・ドナウデルタ・プールヴィルあたりが楽しみな存在。ただし「馬番が1-9番だった馬」は2016年以降[1-0-1-33]と苦戦していますから、外寄りの枠に入った馬を高く評価すべきだと思います。

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　真冬の古馬牝馬重賞。以前は正月開催のマイル戦だったが、16年から1400mに距離短縮されて、時期も2回京都の最終週に移された。これによって名称は同じながら、レースの性格は大きく変わることになった。

1.若い世代が強い

　これは条件変更前から変わらない傾向であるが、とにかく若い馬が中心となるレース。16年以降、4歳馬が[2-2-1-16]で複勝率23.8％、5歳馬も[2-2-1-16]で複勝率23.8％なのに対し、6歳馬は[0-0-2-16]で複勝率11.1％、7歳馬は[0-0-0-5]。

2.距離短縮組が中心

　連続開催の最終週ということもあって、1400という距離以上にスタミナが要求される。16年以降、前走1400m以下の距離を使われていた馬は35頭いたが、連対は2頭のみ。

3.ディープインパクトと産駒は不振

　1600mで行われていた時はディープインパクト産駒が良く活躍していたが、1400mになった16年以降はさっぱりの成績。これまで11頭出走して、馬券に絡んだのは17年3着のスナッチマインドのみとなっている。

　リバティハイツは前走のターコイズSで7着。1・2着馬には離されたが、上位の馬より重い55kgを背負って3着のシゲルピンクダイヤと0.1秒差なら全く悲観する内容ではなかった。ゴール前の坂を上って脚が鈍ったレースぶりからして、平坦替わりも距離短縮もプラスだろう。また以前には、同コースでダイアトニックにクビ差まで迫った実績もある。人気はなさそうだが、チャンスは十分にあると見る。

　ビーチサンバは休み明けがどうか。距離短縮はプラスで、まともなら上位争いに食い込めそうだが、勝ち味が遅いタイプではある。シゲルピンクダイヤも距離短縮はプラスだが、前走早めに動いて行ったのがどう出るか。今の京都であの競馬では勝ち切れない。

　サウンドキアラは得意の京都なら評価せざるを得ないが、ディープインパクト産駒が不振というデータがどうか。また、距離短縮もマイナスだろう。安定感はここでも最上位だが、4番手の評価まで。以下、開催後半の京都替わりプラスのノーワン、ローテーションがどうかも昨年2着の実績があるリナーテ、3連勝中のドナウデルタ。

【勢い乗る】条件適性が高く勢いもある、17サウンドキアラを本命に推す。母系の血から荒れ馬場もこなせそうで、外枠もいい方向に出そう。この中間の稽古でもいい動きを見せており、デキのよさも目立っている。相手は、03リナーテと10ディメンシオンの2頭を上位に評価。多少は紛れもありそうなので、◎-○▲の組み合わせから流す3連複・3連単主体で勝負したい。

【小波乱】シゲルピンクダイヤは条件が合う。しぶといビーチサンバ。ディメンシオンはコースが変わり浮上する。

時計のかかる京都馬場が開催終盤。指数以上に馬場適性というのは大事になってくるのかもしれない。○サウンドキアラがマイルで113出したときとはかけ離れているのかも。本来ならばこの馬本命だが、ちょっと考えを変えていく。前走同距離コース103◎ドナウデルタを抜擢する。3番手に▲アルーシャ、☆シゲルピンクダイヤ。難しいメインである。

距離短縮で浮上するのが2ビーチサンバだ。末脚は鋭く終い勝負で抜け出す能力は十分。次位は13シゲルピンクダイヤでスピード能力は高く条件は合う。▲は17サウンドキアラで5勝を誇る京都なら重賞連勝は可能。