【次々と記録更新】コントレイルが父子二代にわたって、無敗の三冠制覇を打ち立てる。

　2歳秋、東京スポーツ杯を1分44秒5という衝撃のレコ―ドで駈け、きらびやかな才能を示した。暮れのホープフルSを制し、2歳最優秀牡馬チャンプとなり、一冠の皐月賞は渋った馬場、位置取り、追い出しどころなど、いくつもの課題を一気にクリア。スムーズな体重移動とフォームも、そこで身に着けた。

　ダービーは一転、好位のポケットで脚をタメ、最速の上りでアッサリ抜け出す横綱相撲。ひと夏を越えた神戸新聞杯も、心身ともにダービー以上に研磨された姿を披露。3000mはあっているわけではないが、走りに無駄やロスがほとんどない。福永Jなら、まず崩れない。天賦の才と強靭なジョッキーの意思に、菊花賞をエスコートしてもらおう。

　第一本線はヴェルトライゼンデ。ダービーは、道中幾度もコントレイルを封じ込めるべく、ロスを厭わず果敢にファイト。勝負どころで突き放され自身の方が危うくなるシーンもあったが、残り1F標識からもう一度ハミをとり3着に盛り返した。底力と勝負根性は、やはり世代第二位といっていいだろう。神戸新聞杯は軽い熱発などあり完調には一息。大事に最後方からの競馬となったが、直線だけでぐいぐいと2着に浮上。半兄ワールドプレミアは昨年の菊花賞馬、距離延長は大歓迎。体調も大幅良化。池添Jおよび関係者も、乾坤一擲の大勝負を果たす心構えがある。

　一角崩しがあればアリストテレス。春はプリンシパルS6着で終わったが、目下2連勝。前走の小牧特別・2分11秒9は神戸新聞杯を0秒6上回っており、ロングスパートを指示しても。遊びながら二枚腰をつかって完勝。距離は延びれば延びるだけいい。立場はチャレンジャー、ルメールJも大胆になれる。

　セントライト記念を逃げ切ったバビットも、身体はコンパクトながら、父は凱旋門賞2着のナカヤマフェスタ(その父ステイゴールド)。菊の大舞台でこそ血が騒ぐ。

　直線勝負に徹すればディープボンドも2着争いは可能。ダービー、神戸新聞杯は勝ちに行き、終い甘くなってしまったが、末を温存すれば京都新聞杯・2分11秒7の好タイム差しがモノをいう。ヴァルコスは典型的なマラソンランナー、3000mなら連下近くに顔を覗かす。

　全く面白みのない予想で恐縮だが、◎コントレイルの1着固定でいく。スタミナだけを切りとるなら○ヴェルトライゼンデや☆バビットのほうが優れている可能性もあるが、○は◎と近い位置で競馬をするだけによほど速い上がりを出さないと先着できない。☆は展開次第で大駈けの魅力があるが、外枠から勢いをつけてハナを叩きにくる馬の存在が厄介。第二先行の位置から逃げたときと同じパフォーマンスを発揮できるかどうか。

　乱ペースにわざわざ巻き込まれにいかない限り、◎は能力を発揮できるはず。京都の外回りなら差し場が無いということもない。

　かつての菊花賞ならば前走条件戦組に期待するところだが、過去10年の前走条件戦組は3着止まり(3着が5頭)。連対はスリーロールスに遡る。同組を3着までにするために、馬券は3連単のフォーメーションとする。

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【三冠濃厚】皐月賞時と違って、しっかり前哨戦を使ってきた3コントレイル。その神戸新聞杯は見た目からも明らかに、2着以下との実力差はダービー時と変わっていない。逆転候補の馬を見つけたいが、本命を変更するほどの魅力的な上り馬も見つからず、この◎は仕方ない。14ヴァルコスは前残りの前走の中では一番ラストの伸びは目立った。神戸新聞杯組も逆転は望み薄ならセントライト記念組から対抗を選ぶのが理想か。あと、世間の評判通り『今年の3歳のレベルに疑問符』が正しければ(条件戦だが)古馬相手に2勝している1ディアマンミノルが、菊花賞と言えど大した相手強化にならない可能性がある。穴を狙うなら、しっかり夏場にレースを重ねてきた組達から探したい。

※10/18時点での想定に基づいた予想になっておりますので､回避馬が含まれるケースがございます｡あらかじめご了承ください｡

　3歳クラシック最終戦。こちらも秋華賞同様、コントレイルの3冠に注目が集まっています。前走の神戸新聞杯の勝ちっぷりと、クラシック戦でライバルだったサリオスが回避したことで外せない一頭だと思います。

　しかし私の本命は、ガロアクリークです。抜群の決め手を持っている子で、前走のセントライト記念では休み明けでしたが、スローペースの流れをうまく立ち回り好位からの競馬で3着と器用さも見せてくれました。ひと夏を越してぐっと成長してきた印象があり、クラシック戦で好走した成績からもここは狙いたい一頭です。

※10/18時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　コントレイルが父ディープインパクトに続いて無敗3冠を達成する。秋初戦の神戸新聞杯を快勝。狭いところを抜け、先頭に立つ時の素早い脚には鳥肌すら立った。距離が向くとは思わないが同世代相手なら問題なく押し切れる。

　相手探しが難解だが重賞2連勝中のバビット。マークは甘くないだろうが2冠馬より前で競馬できるのはメリット。出来ひと息でも神戸新聞杯2着のヴェルトライゼンデが続く。ロバートソンキーもバカにはできない。

※10/18時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　前走好走馬が圧倒的に優勢。「前走の着順が4着以下だった馬」は2013年以降[0-1-1-54]とあまり上位に食い込めていません。

　さらに「出走数が9戦以上の馬」は2013年以降[0-2-0-47]、「前走の馬体重が460kg未満だった馬」は2013年以降[0-1-0-25]、「“同年4月以降、かつJRA、かつGI・GIIのレース”において4着以内となった経験がない馬」は2013年以降[1-0-2-59]と、それぞれいまひとつ。キャリアが比較的浅い馬、それなりに馬格のある馬、皐月賞以降のGI・GIIで善戦してきた馬を重視すべきだと思います。

　なお「前走の上がり3ハロンタイム順位が4位以下だった馬」は、2013年以降、かつ馬場状態が良だった年に限ると[1-0-0-40]でした。

　道悪ならば先行勢の一発を警戒すべきだと思いますが、良馬場ならばコントレイルを素直に中心視した方が良さそう。あとはヴェルトライゼンデ・サトノフラッグ・ロバートソンキーあたりも有力と見て良いでしょう。

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　牡馬クラシック三冠の最終戦。使用される京都芝3000mは、3コーナー付近にある急こう配のアップダウンを2回通るトリッキーな条件であり、出走各馬は3000mという未知の距離を走り切るスタミナに加え、道中をうまくやり過ごす折り合いや立ち回りの巧さも高いレベルで要求される。

1.凡走からの巻き返しは困難

　過去10年で連対した20頭の内、前走4着以下に敗れていた馬は1頭しかいない。3着も、前走4着以下だったのは2頭だけ。前走凡走した馬がここで巻き返す余地はほとんどない。

2.京都経験が有利に働く

　過去10年、関東馬は[1-0-1-46]と不振。その要因の一つとして、関東馬は京都コースを経験することが少ないため、菊花賞で超えるべきハードルが増えていることが挙げられるだろう。半面、京都で2勝していたユーキャンスマイルが18年10番人気で3着、京都で圧勝経験があったクリンチャーが17年10番人気で2着など、既に京都を経験して適性を見せていた馬が激走するケースはしばしば見られる。

3.上がりが要求される

　3-4コーナーからのロングスパートになるのが通例で、上がりの使えない逃げ・先行馬は例年苦戦しがち。前走上がり3ハロンタイムが1位だった馬は複勝率25.5％、2位だった馬は34.8％、3位だった馬が21.1％なのに対し、4-5位は8.0％、6位以下は6.2％しかない。

　抽選対象だが、京都でこれまで4戦して1・2・3・1着と堅実駆けしているディアマンミノルが面白い存在に映る。前走の2勝クラスは坂の下りをうまく利用しながら長く脚を使って勝利。その内容からしても京都適性が高いのは間違いないだろう。距離適性がどうかだが、前走で不良馬場の2400mを制したこと、そして父オルフェーヴル、祖母がオークス馬イソノルーブルという血統背景からしてこなす素地はあると見る。

　コントレイルはここまでの走りから同世代で地力が抜きん出ていることは疑いようがなく、初の京都、そして3000mの距離は難なくこなしてきそうだ。無敗のクラシック三冠を期待したい。ヴェルトライゼンデは半兄が昨年の覇者ワールドプレミアであるから、条件への適性は高そう。だが、これまでの成績からして、条件が替わったからといってコントレイルを逆転できるかとなれば難しいのではないかと思う。

　アリストテレスは距離延長良さそう。前走で早め先頭の競馬をしたのが仇となる可能性もあるが、印は外せない一頭。以下、意外と距離適性ありそうなサトノフラッグ、近走負け過ぎなのがどうかも京都替わりプラスのレクセランス、距離はこなせそうだが展開頼みとなるバビット。

【中心不動】本命は、いたって素直に03コントレイル。馬場の回復は非常に大きなプラスで、これで懸念材料はなくなった。能力比較はとうの前に終わっており、操縦性の高さや競馬センスのよさから、距離も問題なし。展開への対応力も高く、死角はない。相手は、11バビットと01ディアマンミノルの2頭を上位に評価。ここは、◎を1着に固定した馬単・3連単フォーメーション主体での勝負がオススメである。

【小波乱】コントレイルは力量上位。ダノングロワールは持久力がある。バビットは体力アップ。

平均値トップ◎コントレイルをシンプルに評価する。マイナス要素ならば馬場悪化と思っていたが日曜日までには芝も乾くだろう。相手は思い切って前走値重視で○アリストテレスと▲ダノングロワールの106で勝負。一発は逃げる☆バビット。ほかにも候補はゾロゾロいるが、平均値上位で△サトノフラッグ。指数右肩上がり△サトノインプレッサ。最後に長距離らしい血統で△ヴァルコスを穴抜擢。

能力の絶対値の違いから2冠馬3コントレイルが順当に史上3頭目の無敗で3冠を達成する。焦点は2着争いで9アリストテレスを狙う。上り馬で長丁場でこそ真価が発揮できるタイプ。▲は6ヴェルトライゼンデでステイヤー資質は極めて高く決め脚は威力がある。