【名コンビ】休み明けでも、サウンドキアラに油断なし。昨年は旧1000万クラス(2勝クラス)を勝ち上り、よしとばかりに一段飛ばしでヴィクトリアマイルへ参戦。GIの壁は厚く7着と跳ね返された。だが、その経験を糧に、以降の成績は[4110]。京都金杯、重馬場の京都牝馬S、阪神牝馬Sを1分32秒9で快勝。重賞3勝を積み上げた。コース、馬場、展開は不問。自由自在の機動力を備え、一年越しで駒を進めたヴィクトリアマイルは、1000m通過・56秒7-1200m通過・1分7秒9-1400m通過・1分19秒0というよどみのない高速ラップも好位でスイスイ。直線入り口では馬なり、アーモンドアイの追い出しを待つ余裕もあった。結果は、脚力の違い。あっという間に抜き去られてしまったが(笑)、マイル近辺での牝馬の座は、3着のノームコアと互角かも。1400mは2勝、三週にわたり調教は松山Jが跨り、テッポウの感触を確かめている。

　強敵は世界も注目するパワーマイラー、アドマイヤマーズ。香港マイルの爆発力とパワーが示す通り、ギアチェンジが、やや不器用。なるべくなら平坦コース、ある程度時計を要する馬場が望ましく、コースや場所、展開を選ぶGIマイラーではあるが、京都外回りはデイリー杯のように、3-4角の下りを利して一気に動ける。9月から調教開始、乗り込み量はこれでもかというくらい豊富、最終追い切りの反応も上々。

　一角崩しがあればステルヴィオ。3歳春はスプリングS優勝、秋はGI・マイルCSをイン強襲でもぎとった。4歳は中山記念3着、1600-2000mのGIを目指したが、その距離体系では折り合いに難がある。目の外傷や熱発も重なり、もどかしい身体づくりを強いられテンションも上り、流れに乗れないという課題が生じてしまった。ならば本年、6-7Fのスプリント路線へスイッチ、阪急杯は0秒2差の5着に接近。高松宮記念は馬場の傷んだ最内に押し込められ9着に敗れたが、京王杯SC2着急襲で進むべき道が明確になった。秋は心身も健やか。結果を土産に、二度目のマイルCS制覇へ進もう。

　地味系ながらボンセルヴィーソは、朝日杯3着、NHKマイルC3着したんだよな。京都金杯3着、ダービー卿CT2着、そして京成杯AH3着の時も、あのGI績なら、このくらい走って不思議なしと、あとでいつも思う。2つ年下のカテドラルもNHKマイルC3着馬。3勝目に一年以上の月日を要したが、朱鷺Sで復活の狼煙。福永Jも、脚を突っ張ったり、逆に急に行きたがったり。おお、クセのある馬だなと感じながら、レースの上りを2秒も上回るオニ脚を駆使。GIIでもいっちょやってやるぞぉー！と、意欲満々？トップギアに入るまでに、少しモタつくが、アルーシャは京成杯AHで最速の上りをマーク。武豊Jを配し、叩き一変、1400mはベストディスタンスです。

　かつてはスプリンタータイプが活躍していたスワンSだが、過去10年の結果を見ると勝ち馬を複数回出しているのは安田記念と京成杯AH。さらに毎日王冠組が[1-1-0-2]ということで、以前とは傾向が異なっている。スプリンターズSから来る馬は[1-1-1-22]で、10年前のマルカフェニックスが最後の勝ち馬。最後に馬券に絡んだのも1番人気3着のレッツゴードンキ(17年)で、人気薄で馬券に貢献したのは16年のサトノルパンくらいだ。今年はどのみちキングハートしか該当馬がいないが、それ以前も含めて1200mでも大丈夫という馬は逆に評価を下げてみたい。

　軸には◎アルーシャを狙う。このコース2戦では結果がでていないが、うち1戦は重馬場。1400mそのものは得意で、1200-1400mではなく1400-1600mのタイプ。今回は外枠で、先週の感じを見ると外差しも届きそうなイメージ。実際にクセのあるコース状態になってくれれば、そういうケースに強い武豊騎手の強みが生きる。

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【順当】5歳になって一気に安定感が増した1サウンドキアラ。前走にしてもアーモンドアイと正攻法の勝負を挑めるレベルまで達していたのは大きな収穫。ここは負けられない。9カテドラルは素質の高さは間違いなし。前走で本格化に一歩近づいたと見る。2アドマイヤマーズは本番に強いタイプで狙うのはGIだろうが、この相手ならここでも無様な競馬はしないだろう。

※10/26時点での想定に基づいた予想になっておりますので､回避馬が含まれるケースがございます｡あらかじめご了承ください｡

　京都の芝1400mで行われる、マイルチャンピオンシップの前哨戦。舞台となるこのコースは、スタートしてから最初に差し掛かかる、3コーナーのカーブがきつくなっているために外に振られやすく、外枠が不利になりやすいので注意です。

　本命視しているのは、アドマイヤマーズです。1400mの距離は初めてになりますが、好位からの爆発力がある子で流れについていく点は大丈夫だと思います。国内GI2勝の実績からここは負けられない一戦だと思います。

※10/25時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　牝馬サウンドキアラから入る。今年は京都金杯から重賞3連勝。ヴィクトリアマイルはアーモンドアイのド派手な勝ちっぷりの前に屈したが、2着は死守した。疲労も多少あったか。たっぷり間隔を空けて立て直した。

　アドマイヤマーズが強敵。香港マイルの覇者。安田記念は出来がひと息に映った。こちらも完調なら互角の勝負。ボンセルヴィーソは近走、強敵相手に好走。ここも展開ひとつ。ステルヴィオもようやく出来が戻ってきた。

※10/25時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　大敗直後の馬は過信禁物。「前走の着順が8着以下だった馬」は2015年以降[0-0-0-37]なので、評価を下げるべきでしょう。

　さらに「“前年以降、かつJRA、かつ東京・京都、かつオープンクラスのレース”において2着以内となった経験のない馬」も2015年以降[1-0-2-44]といまひとつ。中山・阪神・ローカル場のレース、条件クラスのレースを主戦場としてきた馬は割り引きが必要です。

　これらの条件をクリアしているのはアドマイヤマーズ・アルーシャ・サウンドキアラ・ステルヴィオあたり。いずれもコース替わりはプラスに働くと思いますし、これといった不安要素が見当たりません。

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　マイルCSの前哨戦。また、1200mを主戦場にする馬たちの秋の目標レースという側面も持つ。マイラーかスプリンターか。休み明けの馬か使われてきた馬か。各馬の適性も思惑も様々なので、なかなかすんなりとは決着しないレースになっている。

1.若い馬が中心

　過去10年の勝ち馬の内、9頭は3-5歳だった。複勝率を見ても、3歳馬が[4-0-0-14]で22.2％、4歳馬が[3-3-3-19]で32.1％、5歳馬が[2-5-5-42]で22.2％なのに対し、6歳馬は[1-2-2-31]で13.9％、7歳以上は0％。

2.近年は差し優勢

　11-14年の4年間は逃げ馬が毎年連対していたが、近年は差し優勢に変わっている。ここ5年連続で上がり3ハロン1位の馬が連対しており、連対した10頭の平均4コーナー順位は9.3。その内、4角5番手以内から連対したのは17年2着ヒルノデイバローのみ。

3.中距離からの転戦馬に注目

　昨年は日本ダービー4着などの実績があったマイスタイルが3着。また、18年の勝ち馬ロードクエスト、17年の勝ち馬サングレーザー、16年の勝ち馬サトノアラジンは、2歳時にはクラシック出走を目指して中距離路線を歩んでいた。さらに、15年の勝ち馬アルビアーノは芝1800mのフラワーCを勝っていた。デビュー当初から短距離ばかり使われている馬よりも、若い頃に中距離を使われていた馬の方が優勢となっている。



　カテドラルは京都コースで崩れたこともあるが、昨年のマイルCSで最速の上がりを使って0秒5差6着という実績もあり、こなせないわけではないだろう。全3勝を共にあげている福永祐一騎手の継続騎乗も心強い。変わり身を見せた1400mで連続好走を期待したい。

　サウンドキアラは言うまでもなく京都巧者で地力も上位。今回は叩きなので仕上がりがどうかも、格好は付けてほしい所だ。ボンセルヴィーソは図太さを活かす競馬で安定している。京都コースも得意で距離短縮も問題ない。今回も上位争いに持ち込めて良いだろう。

　ステルヴィオは京都替わりプラス。1400mは適性より短いのでハイペースになればどうかという点と、休み明けがどうかだろう。以下、実績は最上位だが京都は恐らく合わないアドマイヤマーズ、前走は展開が向かなかった割に良く差を詰めたアルーシャ、展開ハマれば一発あるスマートオーディン。

【実績信頼】条件適性が非常に高い、01サウンドキアラを素直に信頼。今回は牡馬が相手になるが、今の充実ぶりならば勝ち負けになる。休み明けになるが稽古での動きはじつに軽快で、間違いなく好仕上がりだ。相手は、02アドマイヤマーズと06シヴァージの2頭が上位評価組。堅く決まりそうな一戦とみて、ここは◎-○▲の馬連・馬単主体で勝負したい。

【小波乱】カツジは臨戦過程がいい。対応力があるアドマイヤマーズ。プロディガルサンは距離短縮で前進する。

平均値トップで並ぶ2頭。前走値もコース値も優秀な◎サウンドキアラをそのまま評価する。もう1頭は☆アドマイヤマーズなのだがこちらは距離初という点がどうなのか。ならば相手は前走同距離コース109○メイショウオーパス、前走値114▲ステルヴィオで。ほかにも相手になりそうな数値持つ馬多め。△選びがキモになる。

久々を叩かれて復調ムードの2アドマイヤマーズが有力。距離短縮は歓迎で抜け出しは十分。次位は1サウンドキアラで京都6勝と相性は抜群。勝機はある。▲は16ステルヴィオで休養明けになるが鉄砲駆けの魅力は十分。