【今が盛り】フィアーノロマーノの状態ピーク。南半球出身、日本生産馬より約半年遅い8月生まれ。成長階段の歩みは日本馬とは異なるが、昨年春ダービー卿CTを1分31秒7の好記録で駈け待望の重賞初制覇をはたした。

　安田記念、マイルCSではGIの格差を痛感したが、GIIの阪神Cで、すかさず2着と巻き返し。出遅れをハネ返し、馬群を割り我慢強くしのぎ合った。ペースも向くのだろう、7Fの走りがもっともリズムがいい。

　若い時分は体調に波もあったが、2月12日の坂路は49秒7、一週前は川田Jが跨り上り11秒6、当該週は11秒8。絶好の状態でレースを迎えられる。

　7F順応力ならダイアトニックも互角。リステッドレースの安土城Sを1分19秒6で走破、GII・スワンSは文字通りの直一気。マイルの京都金杯も2着したが、1400mなら折り合いもスタミナも不安なし。

　一角崩しがあればマイスタイル。スワンSはクビの上げ下げで3着、GI・マイルCSも残り100mまで、あわやの見せ場を作った。阪神Cは度重なる遠征の蓄積疲労などあったのだろう。474キロという造りは若干緩く、13着に大敗したが、鍛え直し馬体も絞れた。人気二頭がお互いを意識すれば、間隙を突いて単も一考。

　ステルヴィオは3歳秋、マイルCSを制覇。中山記念3着以降、中距離路線など睨み、身体構築など悩ましい時期もあったが、中山記念ではなく7Fの阪急杯を使ってきたということは、この先はスプリント路線――瞬発力と切れに特化したいという意図の表れ。

　クリノガウディーも、坂路の動きや時計など見る限り、かなり状態はいい。マイルは勝負どころでアクセルを踏み遅れる感じがあるが、7Fの流れがドンピシャだったりする。

　阪神コースならジョイフルも、坂上もうひと伸び。

　阪急杯はGIIIだが前走準オープン組やオープン特別組が通用するケースは少なく、一方でGIからレース間隔があいている馬もそれほど強くない。要するにGII組GIII組中心のレースなのだが、難しいのは前走大敗馬がいきなり走ってくるケースがけっこうあることだ。

　ただもちろん、前走で人気薄大敗というような、単なる弱い馬が走るわけではない。前走で大敗してもなお人気を維持するような実績馬、前走時点では上位人気に推されていた馬が復活を果たすイメージで考えたい。

　◎マイスタイルは阪神カップで2番人気13着。脚質的に大敗することがあるのはやむをえない。過去の「前走大敗→今回好走」という事例を見ても逃げとか追込といった極端な脚質の馬が何頭か目につく。もちろん今回も展開が逆風になってしまう可能性はあるのだが、前売りのオッズを見る限り買う価値のあるレベルまで人気落ちしているように思う。

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【実力伯仲】前走は上位馬の切れ味に屈してしまった5クリノガウディー。全体的に低調な4歳馬だが、マイル路線においては同馬を含めて互角以上に戦えている印象。4マイスタイルは前走は、その前のGIで激走した影響か余力が残っておらず度外視。距離問わないが短距離の方が信頼度は高い。3ダイアトニックは前走の勝ち馬が先週も重賞勝利。勢いに乗りたい。

※2/23時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　阪神芝1400mで行われるレース。

　このコースは展開次第で一変するコースなのでメンバー構成から展開を想像して有利な子を探すべし。

　本命視しているのは、クリノガウディーです。どこからでも競馬ができる器用さがある子で、前走は休み明けでしたがしぶとい競馬ができていました。叩き2戦目になりますし、近走甘くなっている部分は距離短縮で補えると思います。

※2/22時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　ダイアトニックから入る。距離が長いと思われた京都金杯で2着。着々と地力を強化していることがうかがえた。得意の1400。坂さえ克服なら勝機。

　ステルヴィオは間隔が空いたが、久々でも走れるタイプ。マイルCSを制しているが、この距離が最適の可能性も。ハッピーアワーは近走、着外続きも脚は見せている。そろそろハマっていい頃合いか。フィアーノロマーノの前走は勝ち馬にこそちぎられたが力は示している。

※2/23時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　キャリアの浅い馬と実績馬が中心。「出走数が21戦以上、かつ“JRA、かつGIのレース”において連対経験がない馬」は2014年以降[0-0-1-47]と苦戦していました。

　なお「前走の馬体重が510kg以上だった馬」は2014年以降[0-2-1-25]と優勝例なし。大型馬は評価を下げるべきかもしれません。

　面白そうな馬は何頭かいますが、やはり基本的にはステルヴィオ・ダイアトニックあたりを重視した方が良さそう。いずれも実績上位ですし、この距離は合うと思います。

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　高松宮記念に向けたステップレースではあるが、ここ3年で7・7・11番人気の伏兵が勝利し、またここ4年連続で前走4着以下だった馬が3着以内を独占しているように、基本的には波乱含みの一戦。内回り1400mという特殊な条件であること、同条件の阪神C開催時と往々にして馬場状態が違うことなどが、難解さに輪を掛けている。

1.内回りコースで馬力が必要

　直線が短い内回りコースを使用するため、パワーと馬力に秀でたタイプが有利になる。顕著な例は17年で、それ以前にダートで勝ち鞍があった馬がワンツースリーしている。また、ディープインパクト産駒は苦戦しがちで、過去に連対したのはミッキーアイルのみ。

2.ベテランが存在感を示す

　過去10年で4歳馬の勝利は1頭だけ。昨年1番人気の4歳馬ミスターメロディは7着、18年1番人気の4歳馬モズアスコットは2着、17年1番人気の4歳馬シュウジも8着に敗れている。また、過去10年の勝ち馬のうち8頭には、以前に重賞で連対した実績があった。勢いある若い馬よりもキャリア豊富なベテランを重く扱いたい。

3.前走後方待機組に妙味

　過去10年で3頭の逃げ切り勝ちが出ているレースではあるが、前走で4角先頭だった馬は[0-0-0-9]。また、前走で4角5番手以内だった馬も、複勝率15.9％で複勝回収率56％にとどまる。対して、前走4角7番手以下だった馬は複勝回収率109％、10番手以下に限ると142％、13番手以下まで絞ると198％。

　ロジクライはこれまでの全5勝をマイルであげているが、昨年の本レースと京王杯スプリングCで3着しているように、1400mにも適性はある。ここ2走は59kgを背負って1200mという非常に厳しい条件。斤量56kgで距離延長の今回なら、巻き返すチャンスは十分にあるだろう。

　ダイアトニックはやはり1400mがベスト。阪神よりは京都向きだと思うが、まともなら勝ち負けに持ち込めるだろう。レインボーフラッグは末脚上位。オープンクラスだとさすがに末脚一辺倒では届かないレースが続いているが、展開次第で通用する素地はある。

　ハッピーアワーは距離延長、阪神替わりいずれもプラス。開幕週で馬場が高速すぎなければ楽しみも。以下、前走負け過ぎだがマイペースなら巻き返せるマイスタイル、開幕週どうかも条件自体は合っているフィアーノロマーノ、距離短縮良さそうなクリノガウディー。

【波乱含み】短距離重賞とは思えないほどの先行指向の弱さで、ハッキリと前有利。距離適性に関して疑問符が付く04マイスタイルだが、マイルCSでの内容などから考えると、楽に先行できるここならば勝ち負けになりそうだ。相手は、6フィアーノロマーノと12レインボーフラッグの2頭を上位に評価。波乱含みとみて、◎○▲の組み合わせから流す3連複・3連単主体で勝負したい。

【小波乱】ステルヴィオは地力上位。このコースが合うフィアーノロマーノ。クリノガウディーはレースがうまい。

昨年も外枠からぶっ飛んできた☆スマートオーディンは同距離コース113持つので一応押さえ。しかし昨年2着は同距離コース107レベル。ならば前走同距離コース108◎フィアーノロマーノでいけそう。前走値で優る○ステルヴィオと▲ダイアトニック。一発タイプを△で押さえる。

確実に復調ムードの6フィアーノロマーノが主力。長くいい脚が使えるので阪神カップ2着した同じ条件なら期待できる。次位は5クリノガウディーで叩いた効果は十分で能力的に互角。▲は4マイスタイルでうまく好位で折り合いがつけばチャンス。