【マイルで躍動】ダノンファンタジーが、マイル路線から再出発を期す。阪神JF、チューリップ賞を連勝し、いざ迎えた桜花賞は体調下降、無念の4着に沈んでしまった。オークスは、体調はV字回復。正攻法の好位差しに打って出たが、2400mはどう乗っても長い。結果5着で春は終わった。

　馬体整備と同時に精神面のケアも心掛け、秋緒戦・ローズSは、前半1000m・59秒3というスローペースを馬群で我慢。上り4Fのレースラップは11秒7-11秒0-10秒5-11秒9(3Fは33秒4)、阪神の外回り特有の瞬発力勝負となったが、一完歩ごとに最速の上りで先頭に詰め寄り、終わってみれば1分44秒4――ローズSのレースレコードをマーク。2000mの秋華賞は折り合いに苦労しガス欠を起こし8着に失速したが、マイルなら折り合い不問。ちなみにローズSのマイル通過タイムは1分32秒5、距離1600mが一番能力を発揮しやすいのではないか。

　強敵はサウンドキアラ。昨年5月、GI・ヴィクトリアマイルにアタック。7着に終わったものの、自己条件から再出発を期し、年明けの京都金杯でGIIIを奪取。京都牝馬Sは距離7F、重馬場にも万全の対応をみせ完勝。馬体にもまだ余裕があり、上積みも期待できる。

　三番手はシャドウディーヴァ。コーナリングの下手な、左回り9-10F仕様の中距離馬かなと思っていたが、中山の常総Sを1分47秒7でイン強襲。GIII・東京新聞杯では上り33秒3の末脚を駆使、1分33秒1で0秒1差の2着に歩を伸ばしてきた。

　シゲルピンクダイヤは桜花賞2着馬。中山マイル・ターコイズS3着、坂コースのマイルを得意としている。スカーレットカラーは、府中牝馬Sを1分44秒5で駈けた大駒。体調と流れさえ噛み合えば、マイルでも首位争い十分。ビーチサンバは、前走はスタートミスが痛かった。

○ダノンファンタジーもいるが、ここは勢いを評価して◎サウンドキアラの1着固定でいってみたい。阪神より京都がベターの馬ではあるが、阪神も全く走れていない馬ではない。重賞を連勝してきてまだ54キロはおいしい。○が2着もしくは3着の3連単で。

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【混戦模様】阪神コースを得意としている8ブランノワール。OPでは実績が足りないものの、前走のように内から伸びる競馬が出来るのは大きなプラス。同様に内差しで前走復活の兆しを見せた9シャドウディーバ。あまり使ってこなかったがマイルがベストの可能性を感じさせた。4ビーチサンバもトライアルでは力上位。本番で人気になりそうな馬の評価を下げて、勢い重視の予想となった。

※4/5時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　阪神芝1600mで行われる牝馬限定戦のG2レース。このコースは阪神の外回りコースを使用し、スタートしてからの直線と最後の直線が長いのでまぎれの少ないコース。

　本命視しているのは、ビーチサンバです。前走は今まで戦ってきたレースの中で一番短い距離でしたが初めての古馬相手にうまく対応できていたと思います。今回の1600mは得意の距離なので今回は楽しみです。

※4/3時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　久々でもダノンファンタジーの地力を信頼。結局GIには手が届かなかったクラシックだがチューリップ賞、ローズSを制したように阪神は得意。立て直したここは狙いたい。

　サウンドキアラは重賞連勝中。阪神コースだけが課題。スカーレットカラーはさすがに有馬記念は厳しかった。牝馬同士に戻って改めて。

　シャドウディーヴァの決め手にも注意。

※4/4時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　直近のパフォーマンスを素直に評価した方が良さそう。「前走の着順が2着以下、かつ前走の1着馬とのタイム差が0.4秒以上だった馬」は2016年以降[2-0-0-33]と安定感を欠いています。なお「前走の条件が“国内のレース”、かつ前走の4コーナー通過順が10番手以下だった馬」も2016年以降[0-1-0-18]とあまり上位に食い込めていません。

　さらに「父がサンデーサイレンス系以外の種牡馬だった馬」は2016年以降[0-0-0-13]でした。

　今年はサウンドキアラ・テーオービクトリーあたりが楽しみ。あとは前走がまずまずの内容だったアマルフィコースト・シャドウディーヴァらも有力と見て良いでしょう。

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　以前は1400mで行われていたが、16年から1600mに変更されて、ヴィクトリアマイルと同じ距離になった。阪神芝1600mは、牝馬クラシックに向けて重要レースがたびたび行われる条件だ。桜花賞に対するチューリップ賞がそうであるように、豪華メンバーで行われる「プレ・ヴィクトリアマイル」として定着しつつある。

1.前哨戦ならではのスローペース

　距離延長初年度の16年はレース上がりが3F34.2秒。また、一昨年は3F33.8秒、昨年は3F33秒6という速い上がりの決着になった(17年は重馬場)。翌日の桜花賞は短距離タイプも多く出走して厳しい流れになりやすいが、このレースは基本的にスローの上がり勝負になる。

2.先行力必須

　重馬場になった17年こそ差しが決まったが、それ以外の3年で、勝ち馬の4角位置はそれぞれ[1・1・2]。3着以内で見ても、4角6番手以降から差してきたのは16年2着のミッキークイーンと一昨年3着のリスグラシューだけ。ペースが緩みやすいこともあって、前々で立ち回る馬が優勢。

3.前走好走馬かGI実績馬

　16年以降、前走4着以下から巻き返して3着以内に好走したのはミッキークイーンとミッキーチャームだけで、いずれもGIで連対経験のある実績馬だった。そもそも実績が上位、という馬以外がここで巻き返してくることはあまりない。

　プールヴィルはこれまでの良績が全て1400mだが、一昨年の阪神JFで5着、昨年の桜花賞で6着などマイルでも大崩れはしておらず、展開が向けばこなせないわけではないだろう。例年の傾向からして、そして登録段階のメンバー構成からしても、今年もある程度緩んだ流れになりそう。マイペースでの粘り込みを期待したい。

　アマルフィコーストは前走馬場が合っていなかった割に上々の粘り。昨年2着しているように舞台代わりは問題なく、巻き返しを期待したい。ビーチサンバは前走出遅れてしまい参考外。先行する競馬で見直したい。

　ブランノワールは昨年の秋華賞での走りに見どころがあったように、オープンでもいきなりやれる能力はある馬。内枠を引くことができれば善戦以上も。以下、平坦向きだが勢いは十分なサウンドキアラ、地力上位もいきなり動けるか未知数のダノンファンタジー、前走よりは前に行けそうなディメンシオン。

【勢い乗る】好内容を続けている、02サウンドキアラを素直に本命視。阪神替わりや距離延長でもまったく問題はなく、枠番もいいところを引き当てた。稽古での動きのよさも強調材料で、連勝をさらに伸ばせる可能性アリだ。相手は、04ビーチサンバと12トロワゼトワルの2頭を上位に。多少は紛れもあるとみて、◎-○▲の組み合わせから流す3連複・3連単主体で勝負したい。

【小波乱】スカーレットカラーは地力十分。追い比べでサトノガーネットが浮上。ダノンファンタジーは加速力がある。

桜花賞前日の同距離コース戦。メンバーとしては混沌として面白くなった。ほぼ全頭が平均値100レベル。同距離コースでの相性は重要になりそうだ。2走前の同距離戦で113出ているのは◎サウンドキアラ。軸という感じならばこれでいいだろう。相手に○ダノンファンタジーと▲シゲルピンクダイヤ。次点に☆ビーチサンバ。さらに△ブランノワールなど。

ベストのマイルに戻れば能力は一枚上手の13ダノンファンタジー。阪神4勝と実績は抜群で額面通りなら勝機。次位は11シゲルピンクダイヤでマイル適性は高く末脚は威力がある。▲は2サウンドキアラで重賞連勝と能力は高く好走は可能。