※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
JRAで行われる1400m以下のダート重賞は、
プロキオンSと
根岸S、そして
カペラSの3つしかなく、夏に行われるのはこの
プロキオンSだけ。マイル以下を主戦場とするダート馬にとっての数少ない目標レースであり、GIIIと言えども例年メンバーは揃う。
1.上がりが必要
15年1月から先週までに行われた古馬混合の阪神ダート1400m戦207回中、上がり3ハロン6位以下だった馬が勝利したのは32回だけ。対して上がり1・2位は91勝をあげている。また、96年-10年までに阪神で14回行われた
プロキオンSの結果を見ても、勝ち馬14頭中11頭は2位以上の上がりを使っていた。
2.後方一気は難しい
15年1月から先週までに行われた古馬混合の阪神ダート1400m戦で、4角10番手以下だった馬は[21-40-45-1022]で、勝率1.9%、複勝率9.4%しかない。上がりが要求されると言っても、後方でじっくり溜める競馬がハマりやすいわけではなく、ある程度の位置に付ける必要がある。
3.活躍する種牡馬
15年1月以降に行われた阪神ダート1400mにおける古馬混合オープン戦の成績を、種牡馬の着別度数順に見てみると、上位は
エンパイアメーカー、
サウスヴィグラス、
シニスターミニスター、
カジノドライヴと米国産の種牡馬が続く。他のダート短距離戦に違わず父サンデー系は苦戦気味で、
ブラックタイド、
ゴールドアリュール、
アドマイヤオーラの産駒がそれぞれ1勝をあげているだけで、他は勝ち切れていない。
スマートダンディーはオープン入りして以降、不利があった
霜月S以外は大崩れせず走っており、この阪神ダート1400mでもオープンとリステッドで計3勝している。前走の天保山Sは6着に敗れたが、59kgの斤量を考えれば見直す余地は十分。また、元々叩いて良くなるタイプであるから、前走を使っての上積みにも期待できるだろう。
ヤマニンアンプリメは今回も堅実に伸びてきそうで、上の好走条件からして本命にふさわしい馬ではあるが、前走負け過ぎなのが気になる。また、やはりベストは1200mだろう。
レッドルゼルはここが試金石。
ロードカナロア産駒はダート重賞で中々苦戦気味で、この馬がいきなり打破できるかどうか。
トップウイナーは現在3連勝中。前走が非常に強い競馬で、フロックではないだろう。重賞でも通用してきそうな素材。以下、阪神より東京向きだが安定感抜群の
スマートアヴァロン、地力上位だが1400mは短い
サンライズノヴァ、ワンターン自体は問題なくこなせる
ラプタス。