【勝ち負けの風景一変】GIIIなら、レッドアンシェルの力量上位。昨年のCBC賞快勝から少し回り道もしたが、二走前の北九州記念はブリンカー効果てきめん。身のこなしに溌剌さが戻り、馬群を割って一頭違う脚色で悠々の抜け出し。スプリンターズSはGI、正攻法の構えでは6着までが精いっぱい。しかし、GIIIなら競馬の風景一変。最終追い切りは坂路52秒6-38秒2-11秒9、馬体の張りと闘志を保っている。

　逆転があれば上り馬カレンモエ。母は名スプリンター・カレンチャン。娘は明け3歳デビュー、体調と成長に合わせたローテを組み、小倉-京都-函館-中京など転戦しながら全成績は[4121]。前走の長篠S1分8秒1は、開幕週のGII・セントウルSとわずか0秒2差。体調良好、斤量は54キロ、重賞初勝利も十分。

　6Fは得意とはいえないが、フィアーノロマーノは、阪神コースは[2200]。1400mに1分20秒前半の2着歴があり、1200m通過・1分8秒前半の流れに対応してきた。アンヴァルはCBC賞2着、北九州記念が4着。今季は夏バテの影響も受けず、好調状態を長く維持できている。オパールSで強襲を決めた、リバティハイツの溌剌とした気配も目を引く。6F転向はハマればプリモシーン。シヴァージの追い込みもGIIIにあと一歩。

　例年だと前走で逃げるようなスピードを見せていた馬を買いたいのだが、今年は阪神なのでその手は使えない。臨戦過程としては重賞で好走していたか準オープンから上がってきた馬を狙いたいところ。前者として◎レッドアンシェルと▲タイセイアベニール、後者として○カレンモエを重視。

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【波乱含み】強い相手にも自分の戦法を曲げずに勝負を挑み続ける11シヴァージ。そろそろ今までの経験が実を結ぶとき。13カレンモエは実績面では足りないが、このメンバーなら勢いでも通用。5ロードアクアも同様に勢いを感じる4歳馬。

※11/24時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　阪神芝1200mで行われるGIII戦。このコースはほかのスプリントコースに比べて割と差しが決まりやすいコースですから、先行力だけでなく粘り強さや瞬発力を持っている子を中心視して選びたいです。

　本命視しているのは、レッドアンシェルです。スプリント戦での安定感が素晴らしく、前走はGI戦でもくらいついていけているだけ、このメンバーなら力が頭一つ抜けている存在。広いコースもいいので楽しみです。

※11/21時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　レッドアンシェルは落ち着きが鍵だがスプリンターズSでは馬具の助けを得て、だいぶ落ち着いていた。ラストは脚を見せて6着。このメンバーなら地力上位。

　1勝ずつ積み重ねてオープンまで来た良血カレンモエ。ここは試金石だが期待は大きい。アンヴァルはCBC賞2着で阪神1200は得意。昨年のセントウルSは最下位13着だったが、この時は熱中症だった。フィアーノロマーノも阪神は得意。札幌では馬体が減るなど完調手前。今回は楽しみ。

※11/23時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　基本的に前走好走馬が強いレース。「前走の着順が5着以下、かつ前走の4コーナー通過順が6番手以下だった馬」は2015年以降[1-0-0-30]と安定感を欠いています。

　なお、近年はどちらかと言うと重賞を主戦場としてきた馬が優勢。「“同年6月以降、かつJRA、かつ重賞のレース”において8着以内となった経験がない、かつ前走の着順が2着以下だった馬」は2015年以降[0-0-0-22]です。

　また「性が牝の馬」は2015年以降[0-1-2-29]。今年も牡馬を重視すべきでしょう。

　中心視したいのはタイセイアベニール。このレースが合っていそうなタイプですし、前走も着順以上に高く評価できる内容でした。

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　2014年から秋の京都開催を締めくくる最終12Rで行われてきたスプリント重賞。今年はジャパンCが終わった後の阪神最終12Rで開催される。サマースプリントシリーズから続いた1200m重賞路線がスプリンターズSで一段落し、それ以来初めてのスプリント重賞ということで、翌年に向けた短距離路線の出発点とも考えられるレースである。

1.前走重賞組の存在感が増す

　10年から14年まで5年連続で前走オープン特別以下のクラスを走っていた馬が勝利していたが、ここ5年連続では前走重賞だった馬が勝利。また、16ｰ18年の3年連続で前走重賞だった馬が2頭以上3着以内に入る結果となっている。

2.スプリンターズS出走馬は不振

　前走重賞組の存在感が増してはいるが、前走がスプリンターズSの馬は過去10年で[1-0-1-18]で複勝率10.0％と苦戦傾向にある。昨年はモズスーパーフレアが1番人気で8着、一昨年はアレスバローズが3番人気で10着、ワンスインナムーンが2番人気で15着など人気を裏切るケースも多い。

3.父ミスタープロスペクター系に注目

　過去10年に阪神芝1200mで行われた123回の古馬混合戦の成績を、種牡馬の複勝率順(最小レース機会数15回)で見てみると、上位はアドマイヤムーン、ロードカナロア、エンパイアメーカー、キングカメハメハ、ストーミングホームとミスタープロスペクター系の種牡馬が上位に並んでいる。

　ジョーカナチャンは前走の北九州記念で、内にモズスーパーフレアがいたため先手を取れなかったが、2番手追走から粘りを見せて7着。マイペースで運ぶことが出来れば1200mの重賞でも十分通用しそうな内容だった。今回のメンバーなら先手を取っていけそうで、巻き返しの期待は十分。

　アンヴァルは北九州記念で4着も、終始後手に回る競馬だった。夏から復調気配は見せており、改めて期待したい。レッドアンシェルはこれまで重賞2勝でスプリント実績は上位だが、スプリンターズS組不振というデータが気になる。

　リバティハイツは前走初の1200mを快勝したが、重馬場が合っていた面もあった。コース替わり不問で力は出せそうだが、スプリンターとして試金石の一戦と言える。以下、相手なりに走れるので昇級は大丈夫そうだが阪神が未知数のカレンモエ、前走のキーンランドCは馬場が特殊だったので参考外で良いフィアーノロマーノ、距離延長プラスのビリーバー。

【上位拮抗】先行指向は強いが、スプリント重賞ならば当然の話。フラットな馬場でのスピード比べになりそうだ。本命は、中団やや前からの差しが届きそうな10フィアーノロマーノ。好仕上がりで、条件適性の高さも魅力だ。相手は、03レッドアンシェルと09リバティハイツの2頭を上位に評価。上位拮抗の一戦とみて、◎-○▲の組み合わせから流す3連複・3連単主体で勝負したい。

【小波乱】フィアーノロマーノは条件が合う。プリモシーンは追い比べで肉薄。リバティハイツは立ち回りがうまい。

京阪杯は平均値が機能しない代表レース。ここでも平均値はまったく無視する。かわりに前走値トップは機能する。というわけで前走値トップ◎シヴァージ抜擢。相手は距離値上位から○レッドアンシェルと▲リバティハイツ。一発☆カレンモエで。

他力本願だが末脚は強烈な11シヴァージを狙う。1200はベストで展開が向けば終い一気のシーンは期待できる。次位は3レッドアンシェルで展開に注文はつくが能力は上位。▲は4プリモシーンで能力は高く逆転の魅力を秘める。