【力量断然】インディチャンプが力でねじ伏せる。2019年は安田記念、マイルCSの春秋マイルGIを制圧。本年は安田記念3着、マイルCS2着。グランアレグリアの豪打には、どう工夫しても敵わない。ただ、マイル路線では不動の2番手、他との実力差は歴然。来期はスプリント路線も視野に入れ、今回1400mの阪神Cを使ってきたが、福永Jだから簡単そうに映るものの、1600mは1Fが長く、どこか息を入れ大事にしないとモタない。逆に7Fなら、馬の気に任せ、ずんずんと進んで二枚腰が使える。下半期はここが二戦目、体調も上昇中。

　第一本線はマルターズディオサ。チューリップ賞は好位2番手から1分33秒3、上り33秒9でライバルたちを封印。2000mの紫苑Sも強固な地力でもぎ取ったが、馬体の精度を上げれば上げるほど、前進気勢が強くなる。デキは最高なのに、桜花賞、秋華賞は暴走――そのジレンマの大本は、高いスピード値にあり。これは一つの賭け、しかし7Fに特化すれば一気に課題が解消する?

　2018年のマイルCSの覇者ステルヴィオも、スワンS2着で、6・7F路線展望がくっきりした。惑星はフィアーノロマーノ。前年の阪神Cは2着、そして阪神は[3200]。このコースはGII馬に豹変する。ダノンファンタジーは、マイル3勝、ローズSを1分44秒4のレコードで駈けたスピードの持ち主。府中牝馬Sは道悪に脚をとられ6着に沈んだが、最終となっても阪神の芝は高速。調教は動いた、良なら巻き返し十分。ジワジワだがサウンドキアラも復調気配。クリノガウディーの大駈け注。

　普通に考えればインディチャンプなのだが、デビュー戦以来の1400mで緩むラップのない流れに乗れないと惜敗の可能性も。▲が2着止まりになる形を強く意識しての馬単でいきたい。

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【軸信頼】5歳秋になり、ドシッとした風格まで感じるようになった12インディチャンプ。前走も勝ち馬には完敗も、混戦の2着を確保。現役準マイル王に異論なし。1クリノガウディーは意外性だけでここまで現役生活を続けてきた馬。最内枠ゲットと本来の持ち味、大物喰いを発揮する条件が整った。7ステルヴィオも混戦の前走でもしっかり2着を確保。見ていて安心のレース運び。

※12/20時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　阪神芝1400mで行われるGII戦。舞台となるこのコースは、先行争いが起きることが多くペースが流れますが、内回りだけあってそれでも粘りが効くので内枠の先行馬から狙うのがベターでしょう。

　本命視しているのは、ステルヴィオです。一時は調子を落としていましたが、近走は距離を短縮し1400mで安定した成績を収めている子。前走は休養明けでもスローペースの流れで終いの脚を生かし器用さを見せました。メンバー的に十分通用する能力があるので楽しみです。

※12/20時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　インディチャンプのマイルCSは完璧な立ち回りだったが勝ったグランアレグリアが強すぎた。新馬戦以来のこの距離となるが地力の差を見せつける一戦となるはず。

　フィアーノロマーノは昨年の2着馬。春の阪急杯も2着でこの条件に適性あり。前走Vで勢いもついた。クリノガウディーは運のなさもあって白星から遠ざかっているがスプリンターズSでも脚は見せた。ステルヴィオも連続2着。そろそろ久々の白星に手が届いていい。

※12/20時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　キャリアが豊富過ぎる馬は不振。「出走数が28戦以上の馬」は2014年以降[0-0-0-35]でした。

　あとは実績や脚質も素直に評価したいところ。「“前年以降、かつJRA、かつ重賞のレース”において“着順が2着以内、かつ4コーナー通過順が9番手以内”となった経験のない馬」は2014年以降[0-0-1-45]と、あまり好走例がありません。

　さらに「前走の着順が2着以下、かつ前走の1位入線馬とのタイム差が0.4秒以上だった馬」は2014年以降[0-3-1-53]。3着以内となった4頭は、いずれも“同年、かつ重賞、かつ中山・阪神・中京のレース”において“着順が2着以内、かつ4コーナー通過順が4番手以内”となった経験のあった馬です。

　今年はインディチャンプ・ステルヴィオ・フィアーノロマーノあたりが有力。特にコース適性が高いフィアーノロマーノは信頼して良いと思います。

　阪神Cは定量戦で、1着賞金は6700万円。GII以上GI未満という位置付けにある。マイルとスプリント、それぞれの路線から有力馬が集まり毎年レベルの高いレースとなるが、過去10年で1番人気の連対は昨年のグランアレグリア1例しかなく、中々すんなりとは収まらない。

1.重賞実績は必須

　過去10年の勝ち馬のうち、それまで重賞未勝利だった馬はいない。実績馬に有利な定量戦であり、既成勢力の壁は高い。昨年はマイルCS・4着から挑んだマイスタイルが2番人気で13着、17年は条件戦を4連勝して挑んだモズアスコットが1番人気に支持されたが4着に敗れた。

2.前走馬券圏外の馬に妙味

　過去10年の勝ち馬で前走からの連勝を果たしたのは1頭のみ。他の9頭中8頭は前走4着以下からの巻き返しだった。中には、前走13着から一変したキンシャサノキセキ、前走10着から巻き返して優勝したリアルインパクトなどがおり、実績があれば前走の結果はそこまで気にしなくて良いだろう。

3.前有利の傾向

　過去にはゴール前でがらりと隊列が一変して差し馬が台頭するケースもあったが、近年は差してきてもせいぜい1頭のみというケースが多い。過去5年で4角10番手以下から差し込んできた馬は3頭しかおらず、着順は2着が1回で3着が2回。


　マルターズディオサは2000mの紫苑Sを勝っているが、スローペースで展開に恵まれた面もあった。それまでマイルで結果を出してきたように本来はもっと短い距離向きの馬で、1400mへの一気の距離短縮はプラスと見る。先行力が活きるレースであるし、巻き返しの期待は十分だ。

　インディチャンプは言わずもがな地力上位。1400mも問題なく、ここはしっかり勝ち切って欲しいところだ。ステルヴィオは阪神があまり合っていないが、復調気配にあり印は外せない。前走はスムーズさを欠いた面もあり、ロスなく立ち回れば久々の勝利もチャンスはありそう。

　サウンドキアラは前走外枠、前々走馬場と敗因が明白。それにしても負け過ぎな気はするが、まだ見限ることはできない。以下、昨年2着のフィアーノロマーノ、距離延長プラスのクリノガウディー、阪神替わりプラスで馬場も合いそうなジャンダルム。

【波乱含み】毎年のように荒れる阪神カップ。本命は、条件適性の高さが目立つ08フィアーノロマーノだ。先行志向が弱めのメンバー構成で、展開利がありそうなのもプラス。稽古での動きもダイナミックで、重賞連勝が十分期待できる。相手は、09サウンドキアラと11ジャンダルムの2頭を上位にチョイス。ここは手広く、◎○▲の組み合わせから流す3連複・3連単主体で高配当を狙う。

【小波乱】マルターズディオサは条件が合う。追い比べでブラックムーンが前進。インディチャンプは地力がある。

平均値トップは圧倒の▲インディチャンプ。しかし同距離経験はデビュー戦以来1度もなし。同距離数値77では絶対的とはいえない。というわけで同距離トップ114持つ◎ステルヴィオ。相手に○サウンドキアラ。一発☆ジャンダルム。

久々のマイルCを2着と好走した12インディチャンプを推す。マイルがベストだが1400は守備範囲。阪神は相性が良く決め脚は勝る。次位は6ダノンファンタジーで4勝を誇る阪神で巻き返しを狙う。▲は8フィアーノロマーノで京阪杯を勝ち上り調子なら期待できる。