【混戦】ボーデンは1勝馬も好時計で快勝の未勝利勝ちが優秀でスプリングS3着も好内容。フレグモーネ明けも力強さ増し活気も十分でここでも。リッケンバッカーはNHKマイルC4着と脚力示し動きも絶好で勝機十分。ノースブリッジも推進力十分でマイペースなら押し切りまで。ヴァイスメテオールも見劣らず重馬場も得意。シュヴァリエローズも気配上々で、タイソウやプレイイットサムなども差はない。

【前途洋々】ボーデンの血統力、そして記録を信頼。

　牝系の大本はダイナカール、エアグルーヴ、アドマイヤグルーヴ、母ボージェストを経て本馬が誕生(母の弟はドゥラメンテ)。長距離系のハービンジャー産駒ながら、後肢から臀部にかけてのラインが瑞々しく秀逸。デビュー戦は2着に競り負けてしまったが、二戦目の東京1800m戦は1000m通過・57秒9という超Hペースを中団待機。高速馬場のアシストもあったにせよ、マイル通過は1分33秒4、後続に6馬身差の1分45秒2という記録は、将来のGIシーンをビリビリと予感させた。

　スプリングSは瞬発力とスピードを削がれる重馬場。少しでも体力とロスを防ぐべく、内ラチに張り付き3着入線。皐月賞の権利は得たものの、フレグモーネを発症。前走から3か月余、馬体造りを見直すには却ってよかった。梅雨時の一戦ゆえ今回も馬場が微妙だが、前走のような田んぼのような馬場にならなければ、ある程度は対応できる。

　第一目標はグランオフィシエ。二走前は上り33秒4で、2着に1秒1差をつける楽勝。前走はラスト4Fで11秒9-10秒9-11秒3-11秒9。福島9Fの3角からのロングスパートにラップはピタリ。

　まとめて負かせばアサマノイタズラ。皐月賞はスタートで後手を踏み、道中大マクリに出たものの勝負どころで接触。厳しい結果となってしまったが、スプリングSの呼吸で仕掛けが適えば巻き返し十分。

　惑星はノースブリッジの逃げ残り。葉牡丹賞・2分2秒2は、馬場差など考慮すれば古馬3勝レベルに匹敵する。青葉賞は残り1F標識でピタリと止まったが、体調も整備、1800mなら好勝負。

　リッケンバッカーは、基本はマイラー。コーナー4つの1800m適性が微妙だが、アーリントンC2着に続き、NHKマイルCも最速の上りで4着に押し上げてきた。ざんざん降りの重馬場なら、ヴァイスメテオールがミズスマシのようにすいすい。シュヴァリエローズは1800mの萩Sを快勝、若葉S2着。良馬場のGIIIなら小差。

　牡馬55キロあたりまではいいのだが、56キロになると人気ほどの結果が出ず回収率が伸びないのがこのレースの傾向。それに対して重賞やリステッドで4着がありながら54キロの◎ヴァイスメテオールは実績とハンデのバランスがいい。○▲も同様。

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【波乱含み】混戦の顔ぶれなら、好位から差し脚を長く使える7シュヴァリエローズが狙えそう。4プレイイットサムは雨馬場でしぶとい脚がいきるとみて対抗に据える。5ボーデンは休み明けでも素質的に互角以上で好位差しが届く可能性が十分。3アサマノイタズラはハンデがカギだが流れに乗れれば上位争いに加わりそうだ。15グランオフィシエはコース替わりでも決め手発揮に要警戒。単騎逃げが狙えそうな14ノースブリッジも押さえておく。

※6/27時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　福島芝1800mで行われるハンデのGIII戦。舞台となる福島芝1800mは小回りコースを1周するので器用さが求められるコースです。開幕週ですから、内枠の先行馬を重視して馬券検討したいと思います。

　本命視しているのは、アサマノイタズラです。スプリングS2着馬。器用さの求められる中山コース経験が豊富です。前走の皐月賞は4コーナーで先団に食らいつくところは見せてくれていました。GIのレベルでは厳しかったものの距離短縮なら面白い一頭だと思いますので楽しみです。

※6/25時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　将来の重賞V馬が何頭もいそうなハイレベル3歳戦。ボーデンに白羽の矢を立てた。東京での未勝利戦を快タイムで優勝。能力は相当なものがある。立て直した効果に期待。リッケンバッカーはNHKマイルC4着。ペースは向いたが発汗を見せながらも上位に食らいついた。引き続き、楽しみな素材。

　アサマノイタズラはスプリングS2着が評価できる競馬。皐月賞は最下位も立て直した効果に期待。ヴァイスメテオールの前走は展開負け。

※6/27時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　中山のレース、1マイル以下のレース、2200m以上のレース、極端な少頭数となったレースしか勝ち切っていない馬は過信禁物。「“JRA、かつ中山以外、かつ1800から2000m、かつ出走頭数が10頭以上のレース”において1着となった経験のない馬」は2017年以降[0-0-0-17]と上位に食い込めていません。

　また「前走との間隔が中8週以上の馬」は2017年以降[0-1-1-16]、「前走の着順が3着以下だった馬」は2017年以降[1-1-1-22]と、それぞれいまひとつ。休養明けの馬や大敗直後の馬は割り引きが必要です。

　これらの傾向から強調できるのはアイコンテーラー・グランオフィシエあたり。オッズ次第で柔軟に構えたいところですが、この2頭は相応に高く評価すべきでしょう。

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　クラシック戦線で敗れた馬や間に合わなかった馬が、秋以降の飛躍を目指し集結するハンデ戦。13年から福島開幕週に行われており、以前よりスピードとキレ味が要求されるようになっている。

1.スピードが求められる

　開幕週に行われるようになった13年以降、不良馬場だった19年を除くと、1分48秒0以下の勝ち時計で決着している。スピードが求められるようになったことも影響してか、近年の勝ち馬の父はサンデーサイレンス系の種牡馬ばかり。

2.先行馬優勢

　昨年8番人気1着のバビット、7番人気2着のパンサラッサ、19年9番人気2着のマイネルサーパス、18年9番人気3着のキボウノダイチ、17年8番人気2着のウインガナドルなど、逃げ先行馬が毎年のように人気以上の活躍をしている。小回りの開幕週であるから、差し馬より逃げ先行馬を上に取りたい。

3.距離延長は勝ち切れない

　13年以降、今回距離延長となる馬は[0-2-4-28]と勝ち切れていない。1番人気2頭、3番人気3頭を含みながらこの成績であり、軸としては狙い辛い。

　シュヴァリエローズは、前走の皐月賞でゲートこそポンと出たが周りが速くて後手を踏み、4コーナーでは大外を回るロスもあった。11着に敗れたが、立ち回り次第でもう少し上の着順は十分あり得ただろう。今回も位置取りがカギになりそうだが、元々好位で立ち回って好走してきた馬。相手関係が楽になるここで巻き返しを期待する。

　グランオフィシエは先行力があり、ローカル替わりも歓迎。ただし、父がキングカメハメハで近年の勝ち馬の傾向とはズレるので2番手評価とする。アサマノイタズラは距離短縮プラスで、グランオフィシエと同じくローカル替わりもプラス。時計勝負をこなせばといったところだろう。

　タイソウは先行力上位。ここも前々で流れに乗っていけそうだ。ただ、ストライドが大きいタイプで福島替わりがマイナスに働く可能性はある。以下、距離短縮プラスのノースブリッジ、ローテーションどうかも素質上位のジュンブルースカイ、ここも先手を取れば粘り込みのチャンスはあるワールドリバイバル。

【小波乱】デルマセイシはセンス上々。コースが変わりノースブリッジが前進。プレイイットサムは体力がついてきた。

GIIIラジオNIKKEI賞。芝1800mハンデ戦。あまり平均値順はアテにしないほうがいいレース。それでも100台持っている○リッケンバッカーと▲ボーデンは上位に判断する。ただ軸選びとしては逃げタイプの最内枠。ということで今年は◎プレイイットサムを抜擢。一発は軽量で積極的な競馬するなら☆デルマセイシ。なかなか絞れないメンバー。あとの△は平均値上位を推してみる。

心身が共に充実してきた5ボーデンを推す。自在な脚があり小回りの平坦なら先行策から抜け出しは可能。次位は2ヴァイスメテオールで重賞の好走経験から期待できる。▲は6リッケンバッカーで好機に仕掛ければ差し切れる。