【波乱含み】トーラスジェミニは安田記念でも0秒4差と充実示す。気配上々で先行力を生かした粘り込みを期待。クレッシェンドラヴは昨年の覇者で福島はオール連対。休み明けも態勢整い重馬場実績も心強い。クラージュゲリエはB着用で集中して運べれば勝ち負け十分。ショウナンバルディも好調維持し好勝負可能。ブラックマジックは久々も鋭さ出ており、カウディーリョやヴァンケドミンゴなども差はない。

【マウントをとる】8歳馬マウントゴールドが輝きを放つ。JRA再転入馬ながら2018年のGIII・チャレンジC2着、2019年の福島テレビOP2着や小倉日経OPを0秒1差に食い込み足元が固まったかにみえた。しかし1年4か月のブランクが発生、前回の都大路Sが二年半ぶりの勝利となった。同レースはスローの上り勝負、ただ後半1000mはすべてタフな11秒台を計測、ラスト3F・11秒4-11秒2-11秒9(34秒5)という上りラップで二枚腰を使い後続を突き放した。前回を含め58キロで二度1・2着歴があり、57キロなら動き出しは機敏になるだろう。前走後の調教タイムはキャリア一番、まだ上がり目もある。

　対抗はクレッシェンドラヴ。福島コースは[2300]、福島記念を1分59秒5で制し、昨年の七夕賞は6カ月の休養明けで堂々一気差しを決めた。前年から1キロ増の58キロになるが、南Wの調教では大外いっぱいにラチをこするようにして好時計をマーク、ここ目標に仕上げは万全。大阪杯は表現のし辛いくらい特殊な芝重に翻弄されたが、ステイゴールドの仔は重でこそ。水しぶきをあげて伸びてくる。

　まとめて負かせばワーケア。ホープフルS3着、弥生賞2着ときて、クラシックの期待もかかったが、ダービー8着、以降10・8着とジリ貧、さあこれからという勝負どころで走りが滞る。ただ中間骨膜手術を施し、その効果もあり胸前と腰が大きく膨らんできた。直前は控えたが、一週前の併せ馬はラジオNIKKEI賞出走馬とほぼ互角の動き。狙い目どころ、妙味があるとすれば今回だろう。

　ショウナンバルディは都大路Sが0秒1差の3着、鳴尾記念もガッチリと2着を死守。斤量は1キロ減、湿り気を帯びたパワー馬場も苦にならず先行粘り込みを想定。トーラスジェミニは、58キロの別定重量でGI・安田記念で残り1Fまで見せ場を作った。2000mは微妙に長いが、平坦のGIIIなら上位争い。コーナー4つの福島10Fなら、53キロの軽量を利しロザムールの逃げ粘りを一考。

　ハンデ戦で背負っている馬、斤量増の馬を買えというのはひとつのセオリー。今回前走から斤量増は2頭。◎ワーケアのほうを狙う。デキについては微妙だが、もともとの期待を考えるとハンデGIIIで55キロは好走してほしいところ。いまの馬場状態も合う。

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【波乱含み】16ヴァンケドミンゴは前走が度外視可能で、福島実績を評価して巻き返しに期待。9クレッシェンドラヴも福島コースと好相性でトップハンデでも差し脚発揮が期待できる。10クラージュゲリエはひと押しに欠けるが展開的に合うとみて3番手にマーク。4トーラスジェミニの逃げ粘りにも警戒が必要だ。8アールスターは休み明けでも好位付けの形が取れれば善戦も。7カウディーリョは長休明けでも相手なりに走れそうで連下にマーク。

※7/4時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　福島芝2000mで行われるハンデのGIII戦。舞台となる福島芝2000mは直線が短い小回りコースだけに機動力がありしぶとさがある子を中心に買いたい。本命視しているのはクレッシェンドラヴです。近走はGI戦で見せ場がないものの、昨年の七夕賞馬で福島コースでは崩れ知らずの福島巧者。中間の追い切りでは単騎で抜群の時計をマーク。仕上がりの良さにも期待します。

※7/4時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　トーラスジェミニの安田記念5着は収穫の多い一戦だった。GIだけに、あのペースでも緩やかな流れだが、残り150まで頑張れたし胸を張っていい。ここは逃げの手だろう。自信を胸にしっかり踏ん張る。福島巧者クレッシェンドラヴが対抗。ここ3戦はGIで掲示板に入れなかったのもやむなし。久々は問題ない。ショウナンバルディは近走好調。小回り向きの先行力が魅力。

※7/4時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　近年はコース適性の高い馬が優勢。「“福島、かつ出走頭数が13頭以上のレース”において2着以内となった経験がある馬」は2017年以降[3-3-2-11]と堅実でした。一方「“福島、かつ出走頭数が13頭以上のレース”において2着以内となった経験がない、かつ“JRA、かつ2000ｍ、かつ出走頭数が15頭以上、かつオープンクラスのレース”において5着以内となった経験がない馬」は2017年以降[0-0-0-17]。福島のレースにも2000ｍのレースにもこれといった実績がない馬は強調できません。

　なお「前走の4コーナー通過順が2番手以内だった馬」は2017年以降[0-1-0-11]、「馬齢が7歳以上の馬」は2017年以降[1-0-0-11]。先行力の高さを活かしたいタイプや高齢馬も評価を下げるべきでしょう。

　一応の本命はヴァンケドミンゴ。福島のレースに十分な実績がある馬ですし、不良馬場が堪えた前走は度外視できます。

　ただし「枠番が1-4枠の馬」は2017年以降[2-0-0-22]。枠順や馬場の状況を踏まえたうえで柔軟に構えたいところです。

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　サマー2000シリーズの初戦にあたるハンデ重賞。以前は最終週に行われていたが、番組改正に伴い13年から序盤の2週目に行われるようになった。荒れるレースとしてもお馴染みで、過去10年で3連単配当が10万円以下だったのは3回しかない。

1.前走逃げていた馬は苦戦

　中山開催だった11年を除く過去9年で、前走の4角位置取りが1番手だった馬は[0-0-1-9]と苦戦。また、前走4角2番手以内だった馬も[0-1-2-22]と不振。唯一連対した19年2着のクレッシェンドラヴも、前走の1-4角の位置取りは[13-12-4-2]であり、前走で序盤から1-2番手を追走していた馬がここでも好走してくることは多くない。

2.距離短縮組に妙味なし

　中山開催だった11年を除く過去9年で、距離短縮組は複勝率が15.6％で、複勝回収率は72％。対して、距離延長組は複勝率20.0％で複勝回収率162％、前走も2000mだった馬は複勝率22.2％で複勝回収率137％。妙味を考えると、前走2000m以下を走ってきた馬から狙うのが良いだろう。

3.上がりが掛かる

　過去9年の平均レース上がり3ハロンは36秒7。道悪だった年もあるので良馬場だともう少し速くはなるが、過去9年でレース上がりが35秒0を切ったのは1回だけであり、基本的にはタフなレースになる。直線が長いコースの高速馬場で好走してきた馬よりは、ローカルなどタフな条件で実績を残してきた馬を上に取りたい。


　ワンダープチュックは過去に重・不良馬場で3勝を挙げており、小回りローカルの一周コースの成績が[0-3-0-0]であることから、上がりが掛かるタフな条件に適性があるのだろう。今年に入ってから善戦止まりだが、東京の高速馬場で0秒3差、0秒6差なら悪くない。コースが替わるここで変わり身を期待したい。

　ヴァンケドミンゴは前走特殊な適性の問われる不良馬場で参考外。福島巧者であり、巻き返しを期待できるだろう。クレッシェンドラヴも福島巧者。ただし7歳なので昨年以上があるかは微妙で、人気するようなら印は下げたい。

　プレシャスブルーはディープインパクト産駒にしてはタフな条件が合う馬。ローテーションも良く、印は外せない一頭と見る。以下、前走は余裕残しだったクラージュゲリエ、距離延長は合うはずのアバルラータ、今回の条件が合う可能性はあるワーケア。

【小波乱】クラージュゲリエは上積み十分。器用さを持つアールスター。ワンダープチュックは体調良好。

GIII七夕賞。芝2000mハンデ戦。昨年はクレッシェンドラヴに本命は正解だったが、相手が拾い切れなかった悔しいレース。今年も混戦で軸選びから迷う一戦となった。重くなるだろう馬場もポイントになりそう。思い切った狙いのほうが面白いはず。パターンでは軸に◎ワンダープチュック。平均値上位の割にはハンデ恵まれた。相手に逃げ残り期待○ロザムール。平均値トップ▲トーラスジェミニ。☆△も人気薄入れて攻める。

勝ち鞍4勝を誇る福島で浮上するのが16ヴァンケドミンゴだ。平坦向きの差し馬で仕上がりも良好なら抜け出せる。次位は2ロザムールで53キロは魅力で積極策から逃げ切りは十分。▲3ワンダープチュックで展開に注文はつくが相性がいい舞台で不気味。