【上位拮抗】アンドラステは重賞初Vの前走が成長示すレースぶり。ここを目標に直前もスムーズな加速を見せており左回りも実績十分。ソングラインはNHKマイルC2着以来も調教気配は絶好で51キロも魅力。ロータスランドは地力強化顕著でリズムよく運べれば好勝負。シャドウディーヴァも地力見劣らず流れ次第で浮上十分。クリスティも動きは上々で、カラテやグランデマーレなどにも注意を払いたい。

【役者が違う】3歳馬ソングラインの資質が抜けている。2歳6月の新馬戦は2着に終わったが、半年の充電期間を経て482キロに増量(+14キロ)。11月の東京・芝1600mに登場したが、1000m通過・58秒9という、よどみのない平均ペースを、ひと呼吸追い出しを待ち、11秒7-11秒9-11秒6(3Fは35秒2)というレースラップを、自身は34秒1という加速ラップをマーク、大外強襲を決めた。

　1分34秒1という走破タイムは、アカイトリノムスメが勝った赤松賞、ソダシが制したGIII・アルテミスSよりも速かった。桜花賞は16番枠で出遅れ。行くか控えるか、呼吸の合わないまま道中ガチャガチャ。最後はフォームがバラバラになり16着に終わったが、NHKマイルは1000m通過・56秒9-1200m通過・1分8秒3-1400m通過・1分19秒7というハードな流れを、きわどくモツれながらゴールイン。ハナ差2着に敗れたものの、1分31秒6という記録はダノンシャンティに次ぐNHKマイルC歴代第二位。勝ち馬は古馬相手のGI・安田記念でも1分31秒8、0秒1差の3着に踏ん張っている。左回りは[2200]、重心は低くグリップ力は強く、51キロ、GIIIなら道悪でも楽勝まで見込める。

　第一本線はアンドラステ。オープン入りし4・3・10・2・4着ときて、前走の中京記念で待望の重賞奪取に成功。8-9Fなら自然と折り合い、馬群を割る競馬も会得した。馬体はまだ華奢、上積みもある。重馬場は得意。パンパンの良馬場では昨年の関屋記念のように勝負どころで置かれる危険性があるが、道悪はそのロスをカバーできる。

　一角崩しがあればシャドウディーヴァ。地力の高さで右回りのマーメイドSも僅差3着に食い込んだが、左回りのほうが格段に走りはスムーズ。東京新聞杯・1分32秒6・3着が示す通り、マイルも守備範囲。重馬場も他が気にするぶん有利に働く。

　グランデマーレは中山2000mの葉牡丹賞をレコ勝ちした好素材。長期休養を余儀なくされたが、マイル路線に切り替え目下2連勝。坂路の動きは極めて俊敏、一介の上り馬ではなく重賞マイラーの素養があることを改めて目視した。

　中京記念は1Fが長く5着に伸びあぐねたが、ロータスランドのベースはマイル。パワー馬場も味方、巻き返しがあっていい。カラテは東京新聞杯のデキにはあと一息。ただ安田記念時とは体調は雲泥の差。雨が降れば技ありが取れる。

　重で行われることはなかった新コースの関屋記念だけに馬場状態によって傾向が変わってしまう可能性はあるが、外枠馬が強いという例年の傾向を尊重したい。選んだのは◎カラテ。左回り芝1600mで時計がかかるというのは条件として向くし、調教内容も良い。

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【波乱含み】混戦の顔ぶれで難解だが、雨馬場でも対応できる8アンドラステの差し脚に期待。11ソングラインは斤量有利で新潟コースも合うとみて対抗に据える。1グランデマーレは相手強化でどうかだが、ここでも好位付けが叶えば上位争いに加わりそう。13カラテは仕上がり良好で、好位付けの形が取れれば善戦以上が可能だろう。14クリスティは重賞の顔ぶれでも単騎逃げの形が取れれば残り目がありそう。瞬発力がある10ブランノワールが連下の穴。

※8/8時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　新潟芝1600mで行われるGIII戦。舞台となる新潟芝1600mコースは外回りコースを使用するため最後の直線が長い分、長い脚を使える子が有利になるコースです。本命視しているのは、シャドウディーヴァです。マーメイドSは好位から最後しぶとい脚で3着に好走。新潟コースは初めてになりますが、長くいい脚があるので適性に期待します。夏バテを受けにくい牝馬という点もいいので楽しみです。

※8/8時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　ソングラインは桜花賞で大きな不利。NHKマイルCは残り200で先頭に立って見せ場をつくった。ハナ差の勝負を展開したシュネルマイスターが安田記念で3着と健闘。その物差しからいえば、ソングラインの地力も評価できる。ロータスランドの中京記念はスローで切れ負け。見直す必要がある。その中京記念を制したアンドラステはいろいろ恵まれたことは確かだが安定したレースぶりは見逃せない。昨年の覇者サトノアーサーも無視できない。

※8/8時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　距離適性を素直に評価したい一戦。「“前年以降、かつ中央場所、かつ1600mのレース”において2着以内となった経験のない馬」は2017年以降[0-0-0-27]と上位に食い込めていません。

　また「前走の条件が“重賞、かつ1400m超のレース”以外だった馬」は2017年以降[0-0-1-26]。オープン特別や条件クラスのレース、1400m以下のレースを経由してきた馬は過信禁物と見るべきでしょう。

　さらに「前走の着順が7着以下、かつ前走の4コーナー通過順が3番手以下だった馬」も2017年以降[0-0-0-22]と苦戦していました。

　今年はアンドラステ・クリスティ・シャドウディーヴァ・ソングライン・ロータスランドあたりが有力。3歳のソングラインは特に楽しみです。

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　サマーマイルシリーズの重賞の中では唯一別定で行われるということもあって、例年メンバーのレベルは比較的高くなる。近年の連対馬を見ても、ドナウブルー、ジャスタウェイ、クラレント、ダノンシャーク、プリモシーンなど、GIで好勝負できる実力を持つ馬の名前も多い。

1.既に重賞勝ちのある馬

　過去10年の勝ち馬はいずれも、既に重賞を制した実績があった。実績馬に有利な別定戦ということに加え、紛れが少ないワンターンのコースであるから、他のローカル重賞と比べると上がり馬が通用する余地は小さい。

2.大型馬が勝ち切る

　過去10年で馬体重480kg以上だった馬が9勝しており、500kg以上で見ても5勝をあげている。2・3着には軽量馬が食い込んでくることも多いが、勝ち切るのは多くが大型馬。

3.基本的には外枠有利

　過去10年中8年で7・8枠の馬が勝利しており、この2つの枠を合わせて[8-5-1-35]で連対率26.5％、複勝率28.6％に上る。基本的には外枠に入った馬が優勢のレースだ。内枠に関してみれば、過去10年に1-4枠から連対した5頭中4頭は4角3番手以内だった。内枠でも先行できる脚があれば、やみくもに軽視はできないか。

　カラテは昨年本格化し、2月に3連勝で東京新聞杯を勝利。新潟はこれまで結果が出ていないが、近走の持続力を活かす走りからして不得意というわけではないはず。レースの傾向からして出来れば外目の枠が欲しいが、先行力があるので枠不問で活躍を期待できるだろう。

　ソングラインはNHKマイルCで僅差の2着。新潟替わりは問題なさそうで、斤量51kgなら勝ち負けを期待できるだろう。ウインイクシードは意外と距離短縮良さそう。新潟は合っておりここも好勝負可能。

　アンドラステは昨年の本レースで内枠からしぶとく伸びて3着。今年も好走を期待できそうだが、人気し過ぎる可能性はある。以下、新潟替わりプラスのアトミックフォース、近走負け過ぎなのが気になるが実績上位で見限れないマイスタイル、昨年の覇者サトノアーサー。

【小波乱】サトノアーサーは充電完了。レースがうまいアンドラステ。アトミックフォースは距離短縮を利して踏ん張る。

GIII関屋記念。芝1600m戦。人気になるが◎ソングライン軸。外目の枠に入ったのも好材料だと思う。相手には中京記念組から○アンドラステと▲ロータスランド。休み明けわりと走る☆クリスティの一発。ほかには相性良い前走安田記念から△カラテなども注意しておきたい。

NHKマイルC2着馬11ソングラインが優勢。51キロの軽量なら身上の末脚で古馬を一蹴する。次位は3シャドウディーヴァで自在な脚があり逆転は可能。▲は8アンドラステで早めの仕掛けで変わり身を秘める。