【まじまじと凝視】6歳春、
アルクトスがダートGIマイル制覇に大きく前進。東京1600mは[4001]、若馬時代から順調に勝ち星を重ねてきたが、540キロを超える巨漢。能力に身体が追いつかず、距離やコースが限られ体調維持が難しい。2020年前半は調整に追われたが、三走前の南部杯は1分32秒7のレコ勝ち、並みいるGIクラスを力とスピードで撃破した。
チャンピオンズCは1Fが長い1800m、前回の根岸Sはここへの
ステップレース。59キロを背負っていたこともあり0秒2遅れをとった。しかし、まじまじと返し馬でフォームや馬体を見なおしてみたが、スケールや力感は堂々のGIマイラー。叩き良化ぶん、57キロ、距離は1600m。JRA・GI奪取のチャンスが巡ってきた。
逆転があれば4歳馬
カフェファラオ。3歳春は無敗で
ユニコーンSを1分34秒9のレースレコードで楽勝した逸材。ただ、燃えやすい性格が頭をもたげ、断然人気に支持されたJDDは、ゲート裏で
パニックに陥り7着に沈没。イレ込みや操縦などやっかいな課題が持ち上がってきた。
シリウスSは、恐る恐るといった感じで、能力だけで勝ったが、チャンピオンズCはルメールJをもってしても外に膨らみ勝機を逸し、流れ込むままの6着に終わったが。間チークピーシーズを装着しハミをかえ、走りの精度はアップ。なんといっても今回はGI、鞍上のルメールJも本気度は
マックス。カチリと歯車がかみ合えば、一変の楽勝まである。
単穴には
エアアルマスを抜擢。ダートに転身してまだキャリアは浅く、距離など模索してきたが、体型は明らかにマイラー。左回りに良績はないが、馬体をひと絞りして精度を上げれば、コーナーリングも直線の粘りも違ってくる。今の松山Jなら、勢いのまま勝ち負けというシーンも十分考えられる。
サンライズノヴァは、南部杯優勝、
武蔵野S2勝など、東京コースで7勝、マイルで5勝を積み上げてきた。乾坤一擲の勝負にあわせ坂路の併せ馬の動きも絶好。
ソリストサンダーは、初の一線級相手となった
武蔵野Sを伸び鋭く2着。
門司Sは58キロを背負いながら二枚腰を使い力でねじ伏せる完勝だった。体調はそこからさらに上がっている。
レッドルゼルは、体は短距離型。根岸Sの内容は確かによかったが、マイルは試金石。