【Hレベルで拮抗】
ドウデュースは性格は真摯、肉体は健やか。母は北米6勝、G2・3各1勝、BCフィリー&メアス
プリント2着。3つ上の兄
マッチベターは北米2勝、現4歳の半姉
フラーレン(父パイオニアオブザ
ナイル)は目下ダートで2勝。6番仔の父は
ハーツクライ、494キロでパドックに登場。おっ、根性のありそうな顔つきだな。隅々まで良質な筋肉でおおわれ、リキみなく力強く歩く。
スタートして、すかさず外目3番手。つまらないアク
シデントに巻き込まれることのないよう、内とは間隔を空け先頭との距離を測りつつ好位を漸進。前半1000mは63秒7のスロー、鞍上の判断通りヨーイドンの瞬発力決着になったが、上がり3Fのレースラップは11秒8-11秒4-11秒1(34秒3)、対する自身のソレは34秒1。着差はクビながらゴール通過点では手綱を抑える余裕があり、ラスト1Fは推定10秒9見当。
一完歩ゝがきめ細やかでグリップ力も確かだった。レース後すぐに息も戻り、中間の調教も東京対応、OP仕様に一段ギアを上げている。
ただ、対抗の
アスクビクターモアも能力非凡。半姉ケマーは仏3勝(G1ロー
ドシルト賞)、英2勝(コロネーションS)勝ち。東京・芝1800mの新馬戦は後の
札幌2歳S優勝馬
ジオグリフの3着に敗れたが、上がり33秒8をマーク。二戦目の前走はスタート後の3Fの入りは13秒1-12秒7-12秒8(38秒6)、1000m通過は62秒7の超スロー。
しかし残り1000m標識から一気に11秒3-11秒6とペースアップ、続く3Fも11秒5-11秒4-11秒9(34秒8)。自身の上がりは34秒1(最後の1Fは11秒2前後)。重賞でも滅多にお目にかかれないHラップを叩き出している。
割って入れば
グランシエロ、馬っぷりとポテンシャルなら負けない。
母サイマーは仏2勝。母の兄は英重賞入着多数。飛びぬけた良血ではないけれど、つるりと丸い首差し、薄い肌。後肢はやや硬めで流れ気味だが、未勝利レベルに入ると、ため息をつくほどの好馬体。ただ、若干踏ん張りが効かず出っぱは悪い。前回は1000m通過は60秒6の緩ペース。3コーナー過ぎエンジンが滑らかに回りだし、直線入り口ではスルスルと先頭集団へ。GO
サインにひとムチくれると、内ラチ沿いまで吹っ飛んでいく若さを見せたが、フラフラとしながらでも11秒9-10秒8-11秒7(3Fは34秒4)というレースラップを、自身33秒6でひと差し。大事に育てればOPが見えます。
勝ち抜けまではどうかだが、
ブラックボイスはタフな函館の洋芝で上がり35秒7を計測、素直で操縦もしやすい。
ルージュラテールも3着なら。