【上位拮抗】ムジカはローズS2着で前走で現級上位も証明済み。引き続き状態良く道中をリズムよく運べれば差し切り見込める。良血ドナアトラエンテも開花傾向でひと息入るも動きは素軽さ十分で勝機あり。ウイングレイテストは立て直し効果うかがえ地力にも期待。ニシノカツナリも状態上向きで争覇圏。ハーメティキストも軽快感出ており、ムーンライトナイトやマイネルウィルトスなどにも注意が必要。

【お膳立て整う】ドナアトラエンテがワンプッシュ。全姉は三冠牝馬ジェンティルドンナ、しかし妹は418キロでデビュー。見るからに線が細く、成長を待ちつつ慎重にローテーションを組んできたが、昨年5月の調布特別は444キロで登場。体の張り、パドックでの踏み込みが一段力強くなった。

　1000m通過・58秒6-マイル通過・1分33秒0というよどみのない流れにも慌てず騒がず。テンの1Fを除けばすべて11秒台を重ね、最速の上りで1分44秒8を楽々マーク。ちなみに前日のOP・メイSは1分44秒3、記録も限りなくオープンに近い。二走前のレインボーSは除外明け。発馬で後手を踏み、初の中山・小回りコースに対応が遅れアタマ差2着。ユートピアSもまたしてもスタートミス。猛追及ばず2着に敗れたが、メンバー中最速の上り33秒7をマークした。1分46秒9という時計も上々。55キロ、ルメールJとあれば、現級脱出は追い出しのタイミングひとつ。

　対抗はムジカ。[1533]と2着が多く、詰めが甘い印象を受けるが、GII・ローズSを2着に急追。GI・秋華賞は8着に終わったものの、前走の元町Sは後半4F・11秒6-11秒0-11秒3-12秒1(3Fは34秒4)というレースラップを33秒8で2着。着実に末脚を研磨している。

　割って入ればニシノカツナリ。追い込み型ゆえ展開に左右されるケースも多々あるが、2回走れば1回は最速の上りを計測。ここにきて体力も強化、常総Sは57キロの斤量で1800mでも2着に追い上げてきた。少しパワーを要する、外差しの馬場もあっている。

　身のこなしがまだ少し重苦しいが、ウイングレイテストはNZTを1分33秒1で小差3着、NHKマイルCでの上りは最速だった。ハーメティキストは中山[2020]。間隔をあけ馬体を造り直してきた。単騎逃げが打てればショウナンバビアナが大駈け。

◎マイネルウィルトスは遠征を苦にしないタイプ。関西の同級で3、4着があるならここでも通用する可能性は十分。前走2着が3頭いるが、うち2頭が外枠に回った一方で自身が4番枠というのも有利だ。

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【波乱含み】3ハーメティキストはしぶとく差を詰めてくるタイプで、休み明けでも立ち回りひとつで勝機がありそう。13ムジカは流れ次第だが再度の決め手発揮に期待する。2エクリリストワールは芝替わりでどうかだが、長休明け3戦目も含めて一変に注意。しぶとく差を詰めてくる7ニシノカツナリも押さえたい。6ウイングレイテストは好位差しの形が取れれば上位まで。14ドナアトラエンテはコース替わりでどうかだが、地力的に無視しにくい存在だ。

【小波乱】ムジカは地力アップ。芝に変わりエクリリストワールが前進。ドナアトラエンテは堅実そのもの。

3勝クラスの芝1800mハンデ戦。トップハンデは57キロで○ニシノカツナリ。前走同距離コースは95で斤量変わらず。となるとやはり◎ドナアトラエンテの2走前同距離コース102からの1キロアップでも中心だろう。このクラスならばさらに前進ありそうなのは▲ムジカ。さらに平均値トップ☆ウイングレイテスト。

引き続き好調子はキープしている14ドナアトラエンテを推す。先行力があり中山との相性はいい。ここは勝機。次位は7ニシノカツナリで自在な脚があり抜け出しは十分。▲は13ムジカで他力本願だが能力は互角。