【上り33秒8の1F先に】
シゲルオテンバが、あとひと伸び。牝系の大本は
カッティングエッジ(
クイーンCなど6勝)。430キロと小振りだが、切れ者の血はガッチリ継承。新馬戦は湿り気の残る稍重、前半3Fは12秒4-10秒7-10秒9、1000mは57秒8という猛乱ペースで展開。上り3Fは12秒2-13秒2-12秒9(38秒3)という前崩れの展開を利し、直線強襲を決めたが、稍重・1分36秒1は良質。
赤松賞は初の左回り、
菜の花賞は前半1000m・1分1秒3の超スロー。上り33秒8の脚を繰り出し猛然と追い込んだものの、末脚に頼るあまり、少しピントがズレてしまったか。ただ脚はあった。1F延長の9Fになるが、レース構築を精査すれば1勝クラスは卒業。
対抗の
カナリキケンは、東京1800mを1分47秒1という好タイムで未勝利を脱出。不良馬場の
若竹賞も一瞬おやっと思わせ3着に頑張った。
クイーンCはGIIIマイルの流れに戸惑い完敗を喫したが、自己条件の9Fなら巻き返し濃厚。三番手は
ダノンシュネラ。
ラヴズオンリーミー一族、新馬戦を勝った時はクラシックを夢想した。しかし、身体の使い方がギコちない。スピードに乗れない競馬を続けているが、コースから坂路調教へスイッチして、さてどうか。鞍上ルメールJのワンプッシュにも注目。戦績なら
セントポーリア賞4着の
ルース。
アトミックフレア、
ミルウも足りる。