【見違えた】ダディーズビビッドが確変急。半兄ケイティープライド(父ディープインパクト)は、中距離をベースに5勝(函館記念2着)。牝系の源流にはヒシアマゾン、近親にエフフォーリアの名が連なる。キズナ産駒の本馬はコロンとした、短距離寄りのマイラー。阪神マイルの新馬を勝ち、中京1600m・こうやまき賞で2勝目をあげた。

　重賞戦線では結果が残せなかったが、当コースは別馬のように脚捌きが軽やか。前走の橘Sは1000m通過・56秒7-1200m通過・1分8秒2というHペースを中団前目で脚をため、直線ひと気合い入れると見る見る間に先頭。レースの上がりが35秒0に対し、自身の上がりは34秒1(最速)。後続をチギる一方の4馬身差独走、時計は1分19秒9。中京7Fなら、もういつでも古馬相手でも勝ち負けになるだろうし、1200m通過タイムを見ると6Fへの短縮にも瑕疵はない。

　逆転があればモントライゼ。開催時期は異なるものの、ファルコンSは同じ中京7F。前半3Fは12秒2-10秒6-10秒9(33秒7)、1000mは56秒2、1200m通過は1分7秒7。走破タイムは1分20秒5ながら、6F通過はこちらのほうが速く、やはりGIIIは流れは厳しくタフだ。能力で7Fもこなしたが、本質は6Fがベターのスプリンター。ルメールJのさじ加減ひとつで単も有望。

　一角崩しはヨカヨカ。GIマイルの阪神JFは残り1F地点まで先頭。ファンタジーS・1分20秒5、フィリーズレビューは1分20秒8、1400mでも頑張っているが、1200mなら自分のリズムで進めもうひと脚が使える。

　惑星はアスコルターレ。道中は離れたシンガリ、直線を向き前とは絶望的に思える差が生じるだろうが、二走前のマーガレットSは文字通りのゴボウ抜き。6Fでは異色の、あのデュランダルのような個性的な追い込み馬に育つ可能性を秘める。ファルコンS4着のサルビアも、この距離なら道中嫌々をせず流れに乗れる。マーガレットS2着のロングトレーンも連下圏。

　まだ3回しかやっていない重賞、しかも今年は中京開催なので、データでは予想しづらい。一応いままでの結果を見てみると、スピード任せにハナへ行くような馬よりは好位に構えられる馬がよさそう。距離については1200mの専門家というよりも、1400mも視野に入るタイプのほうが良く、特に中京で行われる今年はその傾向を意識したほうがよいのではと思う。

　◎はダディーズビビッドにした。初距離だが中距離適性の魅力のほうが勝る。今回は中団あたりからの競馬になるだろうが、これまでのレースぶりをみるに問題なさそうだ。

　○はモントライゼ。1400m以下では崩れていないし、差しに回ったファルコンSでも好走できたのは収穫。気性を気にしなくてよい1200mへの距離短縮も歓迎できる。

　▲にサルビア。前走では○と差が無かったし、それ以前に出た重賞に比べると今回のほうが相手関係的にも距離としても走れそうに思う。

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【混戦模様】スタートは悪いが決め手は一級品の13アスコルターレ。ジックリ立て直して、ここに向けての調整は好感。6ダディーズビビッドは前走が圧巻の強さ。ここに来て一気の成長を感じる。11サルビアは強い相手に揉まれ続けた経験を活かす。

※5/23時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　中京芝1200mで行われる3歳馬限定の重賞。成長著しい3歳馬のスプリント戦だけに波乱傾向にあるレースです。本命視しているのは、レイハリアです。スタートセンスのいい子で、2走前はダートでの未勝利勝ち。前走は昇級初戦の荒れた新潟馬場も苦にしない走りで危なげない勝ち切り。最後の直線に高低差の高い坂のある中京コースも問題ないでしょう。成長著しい1頭ですから楽しみです。

※5/23時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　橘Sで出色の強さを見せたダディーズビビッドの連勝に期待したい。距離短縮で切れを増し、圧巻の完勝。さらなる距離短縮にも対応する。モントライゼは京王杯2歳Sの覇者。朝日杯FSでは抑えが利かずに完敗もファルコンS3着に復調の兆しが見えた。この相手関係なら主力級。ヨカヨカは桜花賞こそ完敗も1200なら自分の土俵。巻き返し可能だ。ロングトレーンも楽しみな1頭。1勝クラスの勝ちっぷりはなかなかのものがあった。

※5/23時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　重賞やオープン特別で健闘したことのある馬が中心。「“JRA、かつオープンクラスのレース”において“着順が8着以内、かつ4コーナー通過順が5番手以内”となった経験のない馬」は2017年以降[0-1-0-23]とあまり上位に食い込めていません。

　また「調教師の所属が美浦の馬」は2017年以降[0-0-2-20]。“関東馬”も過信禁物と見るべきでしょう。

　なお「“ローカル場、かつ芝、かつ1勝クラス以上のレース”において1着となった経験のある馬」は2017年以降[2-4-2-15]で、3着内率34.8%と比較的堅実。2から3歳の芝短距離路線は、ローカル場で施行されるレースにハイレベルなメンバーが集まりがちです。

　今年はダディーズビビッド・ヨカヨカの2頭が楽しみ。ダディーズビビッドは前走が好内容でしたし、ヨカヨカはコース替わりがプラスに働くと思います。

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　短距離路線の番組を充実させるために新設された重賞で、今年で4回目。それ以前も芝1200mの3歳オープン特別として同じ名前で行われており、11年にはロードカナロアが制した歴史がある。今年は例年と違う中京での開催となるが、オープン時代も含めた成績も踏まえながら傾向を探っていきたい。

1.牝馬が強い

　過去10年で、牝馬の成績は[6-7-2-51]で連対率19.7％・複勝率22.7％。回収率は単複共に100％を超えている。特にここ5年では、4回牝馬が勝利する活躍を見せている。

2.重賞組は過信禁物

　重賞昇格後の3回で、前走で重賞を使われていた組は連対率12.5%・複勝率18.8％なのに対し、前走JRAのオープン・リステッド組は連対率・複勝率共に22.2％。前走重賞組は人気になることが多いので、期待値としては低くなる。

3.逃げ・先行馬に注目

　コース改修以降に行われた中京芝1200mの3歳限定戦(新馬除く)の成績を4角位置取り別で見てみると、4角2番手以内の馬は連対率33.9％なのに対し、4角5番手以下の馬は連対率6.6％しかない。例年、逃げ・先行馬の激走が多いレースだが、中京開催の今年も逃げ・先行馬に有利なレースになると見る。

　スンリは前走で1勝クラスを逃げ切りV。前半3ハロン33秒6と飛ばしておきながらゴールまで後続を振り切っており、非常に強い内容だった。これまでのレースぶりからして更なる距離短縮はプラス。枠順の並びなどもカギになりそうだが、今回もすんなり先行叶えば粘り込みを期待できるだろう。

　サルビアは1400mでもかかっているので距離短縮はプラス。前走重賞組の分一つ評価を下げたが、巻き返してくる可能性は高そう。モントライゼは重賞勝ちがあり、ここに入れば実績上位。57kgの斤量がどうかだけだろう。

　ヨカヨカも距離短縮プラスだが、前走がメイチだったはずなので仕上がりがどうか。昨年の夏から勝ち星を挙げられていないのは事実で、2-3番人気なら過剰人気と見る。以下、ムラがあるが前走が非常に好内容のダディーズビビッド、近走尻すぼみだが素質は高いはずのインフィナイト、位置取りがカギとなりそうだが左回り替わりプラスのロンギングバース。

【条件好転】さすがに桜花賞では荷が重かった02ヨカヨカだが、適距離のここならば大きな変わり身が見込めそう。稽古での動きは非常によく、枠番もベストなところを引き当てた。早め先頭からの押し切りを期待する。相手は、05モントライゼと13アスコルターレの2頭を上位に評価。多少は紛れもあるとみて、◎-○▲の組み合わせから流す3連複・3連単主体で勝負したい。

【小波乱】ダディーズビビッドは能力上位。サルビアは立ち回りがうまい。インフィナイトは粘り強い。

3歳重賞芝1200m戦。同コースの芝1400m戦のファルコンS組が6頭。それが今回の距離でどうなのかというのが焦点だが、同距離ではまだ100台の乗っている馬はいない。ならば同距離でもトップの99持っている◎モントライゼ軸でいいはず。相手には前走値103○ダディーズビビッド。次点で▲サルビア、☆スンリ、△ファルヴォーレが続く。

短距離向きのスピード馬6ダディーズビビッドが中心。中京はコース実績があり先行策から抜け出しは十分。次位は5モントライゼでスピードは上位で積極策からチャンス。▲は2ヨカヨカで短距離はプラスで額面通りなら互角。