【弾丸娘】
メイケイエールの能力断然、課題は折り合いだけ。牝系の祖は白毛馬
シラユキヒメ、阪神JFを無敗で制し最優秀2歳牝馬に輝いた
ソダシと同族。ただし白毛は受け継いでおらず毛色は鹿毛。パドックでは変にイレ込んだ感じはないが、実戦に行くと猛ファイターに変身。
二走前の
ファンタジーSは1000m通過・56秒6-1200m通過・1分8秒1というよどみのない平均ペースで流れたが、前半部分は道中
武豊Jは棒立ち。ラスト2Fでなんとかフォームを調整、終わってみれば1分20秒1のレコードが点灯した。
阪神JFも同じようなレース運びで直線一旦先頭に立ったものの、GIマイルでは小さなロスが致命的となる。ゴール前伸びが鈍ってしまったが、保持する弾力は世代一番といってもいい。この組み合わせなら多少ロスが生じても力で押し切れる。
対抗は
タガノディアーナ。デビュー以来1600から1800mを5戦し[1-3-1-0]、身体は小さいが実戦力は筋金入り。前回の
つばき賞・1分46秒3という走破タイムは、開幕週の古馬3勝クラスとまったくの互角。マイル通過も1分34秒4と、レース精度は高く、ゴール寸前インをすくわれたものの上り33秒6という好数値を計測した。
三番手は
エリザベスタワーのジャンプアップ。父は欧州の競馬界を席巻中の快速
キングマン、母は独
オークス馬。母の叔母は社台Fゆかりの
ターフローズ、その息子は
ロサギガンティア(ス
プリングS、阪神C優勝)。なるほどその
ロサギガンティアに
シルエットを思い出させる。
新馬戦はスタートで他馬と接触、1000m通過・62秒5のスロー。長手綱で後方をぶらぶら、上り3F・11秒8-11秒2-11秒4(3Fは34秒4)というレースラップに対し、自身のソレは33秒6。良質な加速ラップで突き抜けて見せた。だが、
エルフィンSはまたも出遅れ。舌越ししながら道中はエキサイト、ラ
イバルたちの執拗なマークにもあい9着に沈没したが、ハミなど馬装を矯正。川田Jを据え反撃体制を整えてきた。
テンハッピーローズも馬体造りをひと工夫。二走前のGIII・
アルテミスSは3着。
フェアリーSは1番人気の支持を集め、勝ちを意識しつついつもより前めの位置につけたが、結果的には1000m通過・58秒7という激流を深追い。フォームが乱れ末を失うハメになった。池添Jが跨り、この中間ボディー
バランスと走法などチェック。ブレ少なく力感のある姿勢にかわってきた。
シャーレイポピーは、
紅梅Sは立ち遅れ、1000m通過・56秒8-1200m通過・1分8秒5という超高速ラップにアタフタしたが、二走前の阪神マイルは1分34秒0、後続に0秒6差の大楽勝だった。420キロに戻せば巻き返し十分。
春菜賞2着の
タイニーロマンスの兄は中距離OP大将
ダイワキャグニー。マイルのほうが体力がいかせる。