【本格化急】
マジックキャッスルが本格化。前回の造りを保っていれば、マイルGIIもアッサリ。紐解けば2歳夏の福島・芝1200mをデビュー勝ち。2歳秋から3歳春は
ファンタジーS2着、
クイーンC2着。パンチの利いた末脚を、若い時分から幾度か繰り出してきたが、
桜花賞は道悪に泣き12着に沈没。良馬場の瞬発力勝負となった
オークスは、一転メンバー中第二位の上がり33秒4をマークし5着に突入。
秋華賞は馬群をこじ開け2着急追と、着実に
ステップアップをはかってきた。
ただ
愛知杯前まで戦績は[1403]。パドックで見ると何かしら華奢に映る。次の1勝に踏み込めない理由もあるように感じていたが、
愛知杯前は南Wコースと坂路を週単位で交互にこなせるようになり、1月6日の美浦坂路を自己ベストの50秒5で登板。上がり3Fは36秒8-12秒1と加速も滑らか。これまでとはちょっと違うぞと稽古でも思わせていたが、なるほど前走は12キロ増、444キロにビルドアップ。四肢・背中がピンと伸び、内から筋肉が盛り上がるように張りだし、パドックを歩く姿も見違えるように堂々としていた。1000m通過57秒9というHペースを見越し、3コーナー過ぎジンワリと外へ。直線内めから
ランブリングアレーが冒険的で野心にあふれるロングスパートを仕掛けてきたが、離れた外をビュンとひと差し。1分58秒7という走破タイムは、12月開催のGIII・
中日新聞杯より1秒4速かった。9-10Fもいけるが、本質はマイラー。阪神1600mなら実力で追い込める。
第一本線は
デゼルとの差し比べ。
スイートピーSの上がり32秒5こそが、基軸となるポテンシャル。前走の
初音Sは
オークスから20キロ増の482キロ、一応の身体造りがやっとできた。マイル通過は1分33秒4、レースの上がりを0秒9上回る強靭な末脚を駆使し一気差し。1600mでも暴力的な外一気があるかもしれない。
割って入れば
リアアメリア。能力とスピードで、なんとか2000mの
ローズSを乗り切ったが、10Fを超える距離はレース運びが窮屈、荒れ馬場も苦手だ。良馬場のマイル戦なら、いろいろつけた装備も外し、伸び伸びとした競馬で、根のところにある瞬発力を引き出せる。
イベリスは
京都牝馬Sを1分20秒0の好タイムで完勝。
酒井学Jは、前後半のペースをきっちり読み、淡々と上手に勝ち負けに持ち込めるジョッキーですね。1F距離は延びるが、自分の競馬に徹すれば結果もついてくる。
ギルデッドミラーは、前に壁を作り折り合い次第。3連単・3連複要員に
エーポスの資質を一考。