【滞在はよか】ヨカヨカは小倉2勝、滞在競馬の1200mなら自在の競馬ができる。

　2歳GI・阪神JFは、残り1F地点まで先頭、マイルでも見せ場を作った。GII・フィリーズレビューは1分20秒8で2着と、1400mでもきわどい勝負に持ち込んだが、道中折り合いにひと苦労。しかし1200mの葵Sは、発馬で出遅れ道中行き場をなくし、度重なるロスがありながらもハナ差2着に肉薄。デビュー前から坂路調教の動きは際立っていたが、中間49秒6という自己ベストをマーク。小倉2勝の戦績が示す通り、現地競馬なら機嫌もよか。斤量は51キロ、1分7秒9という去年の持ち時計を、一気に1秒近く更新する可能性も高い。

　対抗も3歳馬ピクシーナイト。新馬勝ちは1400m、春はNHKマイルを最終目標に置きマイル路線を歩ませた。マイペースに持ち込めたことでシンザン記念を逃げ切ったが、坂路調教の時計やフォームを見ると、本命のヨカヨカと同様、スプリンターの要素が色濃く、夏過ぎれば短距離路線にアタックをかけるのは想定済みだった。

　単穴はタイセイビジョン。京王杯2歳S、アーリントンCにも勝ち星があるが、マイルは残り1Fで止まる。ならばと前走、7Fの京王杯SCに距離を短縮したが、スローに加え、終始大外を回されるロス。ルメールJも、折り合いを欠くなど、珍しく失敗を口にしていたが、馬の力量そのものは落ちていないとも言っている。6Fなら道中ガッチリとバインドして直強襲、川田Jの手綱さばきにも注目。

　メイショウチタンは安土城Sを1000m通過・55秒8-1200m通過・1分7秒2を三番手で追走、1分19秒5で2着。計算の上では6Fでも好勝負必至。

　アウィルアウェイは、55.5キロで北九州記念3着。スプリンターズS3着強襲歴のある実力馬。ビオグラフィーも、京王杯SCを1分20秒1で5着。高速決着に対応できたのは収穫。クリノアリエルは2月の大濠特別を53キロで1分7秒0。50キロなら面白い。

　例年の中京でなく小倉での開催。あまりに条件が違うので、コース適性などでなくハンデに注目して予想したい。

　今回は実績下位で軽ハンデ馬が多いレース。こういうときにはハンデを背負う組重視でいきたいのだが、▲アウィルアウェイは脚質が脚質なので届かない可能性も。○タイセイビジョンは久々の1200mで流れに乗れるかという問題があり、軸にはしづらい。

　△ヨカヨカと△ピクシーナイトは見た目ハンデ有利に見えて人気にもなりそうだが、3歳馬だからベースが低いだけで、実はトップハンデから3頭目タイ。かつこのあたりの斤量はちょっと半端な存在になりがちなのがスプリント・ハンデGIIIの傾向でもある。

　どの馬をとっても一長一短なので、ある程度配当がつく◎ビオグラフィーから入る。小倉2戦で大敗しているが、人気を裏切ったとかではなく適性が無いわけではないと考える。先行力はあるしハナでなく番手でもよいのが強み。

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【順当】3歳馬9ヨカヨカ。その後も活躍したが、キャリアの中で印象深いのは、2歳時の小倉2戦。51キロ、スピードで古馬を撃破。1タイセイビジョンはハンデ頭だが、今回は久しぶりに順調に仕上げられた印象。1200mなら見直せる。11ピクシーナイトは初距離が鍵も、流れに乗れれば勝ちきる力はある。

※6/27時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　小倉芝1200mで行われるGIII戦。向こう正面スタートで、コースの一番高いところからのスタートなので勢いがつきやすく、圧倒的先行有利な条件。ロスなく走ることのできる内枠に先行馬がいたら迷わず軸で良いと思います。

　本命視しているのは、ピクシーナイトです。スプリント戦の速い流れでの競馬は初めてになりますが、安定した先行力が魅力です。初めての古馬相手のレースで課題は多いものの3歳馬の斤量も魅力なので楽しみです。

※6/25時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　タイセイビジョンがこのメンバーなら堂々の主役。今年に入って4、12着だが、ともに道中で力んでいた。2歳時の朝日杯FSではサリオスの2着。NHKマイルCでは4着。小倉らしく速めのペースなら面白い。

　そして小倉といえば九州産のヨカヨカ。葵Sはスタートひと息ながら残り100でエンジン掛かって2着。軽量を味方に付けたい。ピクシーナイトは好時計でシンザン記念Vの素材。

※6/27時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　格の高いレースで善戦したことのある馬と前走好走馬が中心。「“JRA、かつGI・GIIのレース”において4着以内となった経験がない、かつ前走の着順が2着以下、かつ前走の1位入線馬とのタイム差が0.5秒以上だった馬」は2014年以降[0-2-0-32]と苦戦していました。

　なお「馬齢が4歳以下の馬」は2014年以降[0-0-0-20]と3着以内なし。さすがに“全滅”までは考えづらいメンバー構成となりましたが、ある程度はこの傾向も重視すべきでしょう。

　狙ってみたいのはアウィルアウェイ。実績上位の5歳馬ですし、コース替わりはプラスに働くと思います。

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　サマースプリントシリーズ第2弾。例年中京で行われてきたが、昨年は阪神開催、今年は小倉での開催となる。ハンデのスプリント戦ということで波乱傾向にあり、過去10年の平均3連単配当は34万5315円にも上る。

1.好位を取れる馬

　過去10年における夏季開幕週の小倉芝1200m(未勝利以下除く)の成績を、4角位置取り別で見てみると、4角2番手の馬は[11-8-5-15]で複勝率61.5％と抜群に良く、4角2-5番手で見ても[17-17-14-78]で複勝率38.1％ある。対して、4角1番手の馬は[5-2-0-22]で複勝率24.1％。夏季開幕週に関していえば、逃げ馬より、逃げ馬の後ろを追走した馬の方が成績が良いコース。

2.連対は若い馬が中心

　過去10年における夏季開幕週の小倉芝1200m(未勝利以下除く)の成績を、年齢別で見てみると、3歳馬は連対率13.2％、4歳馬は17.9％なのに対し、5歳馬は11.5％、6歳馬は8.7％、7歳以上馬は0％。

3.好走する種牡馬

　過去10年における夏季開幕週の小倉芝1200m(未勝利以下除く)の成績を、種牡馬別で見てみると、複勝率上位(最小レース機会数5回)は上から順に、ロードカナロア、フジキセキ、キングカメハメハ、ディープインパクト、アドマイヤコジーンで、ここまで複勝率30％以上。

　メイショウチタンはロードカナロア産駒で、今年に入ってからレコード決着の阪急杯で6着など重賞でも大崩れしないまでに成長している。小倉1200mは3歳時に大敗しているが、そのレースは馬場の緩さの影響が大きかったので、小倉がダメというわけではないはず。安定した先行力をここも発揮すれば、勝ち負けに持ち込めて良いだろう。

　ビオグラフィーも先行力上位のロードカナロア産駒で、上位争いを期待できるだろう。ただし実績的に開幕週の高速決着には不安を残す。ピクシーナイトは距離短縮プラス。血統的に小倉も合いそうで、上位争いは必至だろう。

　タイセイビジョンも距離短縮プラスだが、差し馬なので展開頼みな面はある。ハンデも背負うことになりそう。以下、同じく展開頼みだが休み明けでも動けるアウィルアウェイ、小倉合うがおそらく過剰人気のヨカヨカ。

【混戦模様】近走内容が高いレベルで安定している、08メイショウチタンを本命に推す。先行指向の強いメンバー構成になったが、好位に控える本馬にとって、先行激化は歓迎材料。速い時計にも対応可能で、デキもなかなかよさそうだ。相手は、01タイセイビジョンと06ビオグラフィーの2頭を上位に評価。混戦模様のここは手広く、◎○▲の組み合わせから流す3連複・3連単主体で勝負したい。

【小波乱】ピクシーナイトは自在性がある。対応力があるタイセイビジョン。ファストフォースは仕上がり良好。

GIII・CBC賞。芝1200mハンデ戦。3歳も2頭参戦。馬場は重くなるのを想定。ただ土曜日の時計を見てしまうと予想はイチからやり直しとなる。とにかくスピード競馬に対応できなければ厳しい。先行できて時計にも対応できる◎メイショウチタン。相手に3歳2頭。一発に☆クリノアリエル抜擢。候補多くて△も絞り切れないが、馬券としては薄く広く流しておきたい。

大幅にパワーアップしてきた9ヨカヨカを推す。51キロは魅力で平坦馬場なら末脚が全開する。次位は11ピクシーナイトで積極策から逆転を狙う。▲は10アウィルアウェイで他力本願だが能力は上位。