【飛躍】ファルコニアが重賞ウィナーに名乗りをあげる。3歳春のスプリングSは4着、京都新聞杯は3着。ダービー出走にあと一歩のところに迫った好素材。馬体造りを見直し、本年春は自己条件から再出発。2勝クラスの春日特別を勝ち、3勝クラスの難波Sは上り3F・推定10秒6-10秒6-11秒1(32秒3)という超優良ラップで突破。エプソムCは若干テンションが高く、スタートで出遅れ道中行き場がみつからない。馬場の悪い内と外のギリギリのところを突くしかなかったが、ゴール前盛り返すようにして二枚腰を使い0秒3差の3着に食い込んだ。良馬場の切れが身上だが、小倉2000mは厳冬期のパワー馬場・あすなろ賞で勝ち鞍があり、多少緩いくらいの馬場なら踏みとどまってくれる。

　ただ、極端に悪化すると、ダブルシャープの外一気が不気味。脚質は追い込み、2-3着が7-6回という戦績が示す通り、展開に左右される。なかなか条件クラスを突破できずにいたが、前走の不知火Sは自己ベストに0秒2差と迫る好タイムで勝ち星をゲット。6歳とはいえ底は割れていない。小倉は[2201]、道悪はオニ。ハンデは54キロ、酒井学Jの思い切った騎乗も楽しみです。

　モズナガレボシも前走の佐渡Sは休み明け、新潟の高速馬場にも対応し1分45秒7で走破。格上挑戦になるが、ハンデ戦、松山J、平坦・渋った馬場というカードが揃えば、大駈けがあっても不思議はない。ヒュミドールも長距離路線から9Fへと距離を戻し、エプソムCは0秒5差。進路を探すロスがなければ、きわどい戦いに持ち込めていた。

　ショウナンバルディは都大路S3着、GIIIの鳴尾記念2着、七夕賞3着。追い出しのタイミングひとつで勝機もあるか。ヴェロックスは皐月賞2着馬。低迷期もあったがエプソムC4着と見せ場。57キロでも連下には押さえておきたい。

　小倉はひどい天気+馬場での競馬になっているが、道悪は行き過ぎると道悪巧者のアドバンテージをも消し去ってしまうことがある。また、今回出走する馬の血統を見ると際立った道悪得意血統というのもおらず、そこを切り口にはしづらい。

　一周回って普通の予想というか、格で◎ヴェロックスの復活に期待したい。3歳時の活躍がめざましかっただけに走っていない印象を持たれているが、中日新聞杯3着、エプソムC4着は今回のメンバーの中では上位。ハンデ差も準オープン組と4キロ差、準オープン勝ち立ての馬と3キロ差なら不利とは言えない。マイナス面があるとしたら小倉コースだと思うのだが、陣営が使ってくる以上それなりの根拠はあるのだろう。

　道悪適性を意識した予想なら○ダブルシャープになるが、こちらは強さの絶対値が足りるか。よって▲以下も平等の扱いにした買い目を組む。

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【実力伯仲】小倉が滅法得意な6ダブルシャープ。切れ負けする危険性も天が味方し打ち消してくれた。9モズナガレボシは長めの距離に適性があるかと思っていたが、年を重ねてスピード能力が追いついてきた。5ショウナンバルディは今季崩れない。

※8/8時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　小倉芝2000mで行われるハンデのGIII戦。舞台となる小倉芝2000mはコーナーのきつい小回りコースで行われますし、開幕週馬場なのである程度の位置が取れる子から狙いたい。本命視しているのは、ファルコニアです。自在性の高い子で、前走はスタートで少し遅れて、終いは馬場の荒れた内を走らされましたが3着にしぶとく粘る競馬ができています。今回のメンバー構成ならある程度の位置が取れそうなので楽しみです。

※8/8時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　ファルコニアに白羽の矢を立てた。3歳時は坂を苦手にしていた感じもあったが、今春は阪神で連勝。パワーアップを果たしたことをうかがわせた。エプソムCも3着とはいえ道中でポジションを上げる積極的なレースぶり。評価すべきレースだった。ここで初重賞制覇だ。ダブルシャープは前走でついに3勝クラスを突破。相手なりに走るのでここも怖い。ヴェロックスは白星が遠いが変わらず安定。力は無視できない。アールスターも小倉で変身。

※8/8時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　キャリアの浅い馬が優勢。「出走数が20戦以内の馬」は2011年以降[9-9-3-28]で、3着内率が42.9%に達しています。なお「出走数が21戦以上、かつ“JRA、かつ1800m以上、かつ出走頭数が11頭以上、かつGI・GIIのレース”において7着以内となった経験のない馬」は2011年以降[0-0-1-54]でした。

　あとは馬格も重要なポイント。「前走の馬体重が500kg以上だった馬」は2011年以降[3-0-0-37]とあまり信頼できません。

　積極的に狙ってみたいのはヴェロックス・ヒュミドール・ファルコニアあたり。いずれもこのレースが合っていそうなタイプです。

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　サマー2000シリーズの3戦目として行われるハンデGIII。18・19年は1番人気馬が制したが、それ以前は1番人気が12連敗していた一戦であり大波乱も珍しくない。

1.開幕週の高速決着

　過去10年中7回で1分58秒0以下の勝ち時計で決着していて、そのうち3回はコースレコードを更新している。例年開幕週に行われるので高速決着になるのが通例だ。今年もおおむね同様の傾向だと考えるが、7月の開催でも用いられたAコースを引き続き使用することになるので、例年よりは時計がかかる可能性はある。

2.距離延長組は苦戦気味

　過去10年で、前走も2000mだった馬が9勝しており複勝率は24.1％、また今回距離短縮となる馬は1勝だが複勝率は26.7％ある。対して、今回距離延長となる馬の勝利は08年のドリームジャーニーが最後で、過去10年の複勝率は13.5%。

3.差しが台頭する

　小倉は2コーナーから向こう正面半ばまでと3-4コーナーが下り坂で、先行馬の息が入りにくいレイアウトになっている。特に上級条件では先行馬に厳しい流れになることも多く、小回りにしては差し馬が台頭することも多い。この小倉記念も過去10年で、前走4角3番手以内だった逃げ先行馬が[1-0-4-34]で連対率2.6％、複勝率12.8％なのに対し、前走4角7番手以下だった馬は[6-7-3-49]で連対率20.0％、複勝率24.6％と、前走後方待機していた馬の方が成績が良い。

　昨年の覇者アールスターは1年間勝ち星から遠ざかっているが、相手なりに大崩れすることなく走っており、地力が衰えたわけではない。今回は叩き2走目で得意の小倉に替わるので巻き返しを期待できるだろう。

　ファルコニアは小倉替わりプラス。距離延長のローテーションがどうかくらいしか不安点がない。ヒュミドールも距離延長がどうかだが、小倉の持続力勝負は合うだろう。乗り難しさがありそうな馬で乗り替わりはマイナス。

　スーパーフェザーは近走復調気配を見せている。おそらく流れが速い方がいいタイプなので、格上挑戦は関係なさそう。以下、長く良い脚を使えるダブルシャープ、過剰人気必至だが実績上位で印は外せないヴェロックス。

【展開有利】少頭数でこの先行指向の強さだと、落ち着いた流れになる確率が高そう。スタートを決めて好位を取りにいきそうな、02ファルコニアを本命に推す。稽古での動きは抜群で、馬もかなり力をつけている印象。相手は、08ヴェロックスと09モズナガレボシの2頭が上位評価組だ。少頭数でもあり紛れはないとみて、ここは◎-○▲の馬連・馬単主体で勝負したい。

【小波乱】ヴェロックスは自在性がある。最内を生かすアールスター。モズナガレボシは力をつけている。

GIII小倉記念。芝2000mハンデ戦。前のレースと同距離並び。当日ならば参考にできるはず。あとは日曜日のこの時間で馬場はどうなっているかも焦点だろう。良に戻っていることはないはずだ。指数はここも僅差。抜けて良い馬はいない。これならば道悪良さそうな◎ダブルシャープにする。馬場重くなれば一発あると期待。

入念な乗り込みで一段と地力がアップした2ファルコニアが優勢。先行力があり小回りは歓迎。能力でカバーできる。次位は8ヴェロックスで末脚は強力で逆転は可能。▲は7ヒュミドールで他力本願だが能力は上位。