【諸々の理論合致】
ジュンライトボルトのダート適性の高さが
ジュライS2着で判明した。三代母は名牝
エアグルーヴ、そこに
フレンチデピュティと
スペシャルウィークという
パワー系の血を注入。半兄の
グルーヴィット(父
ロードカナロア)は、マイル重賞も勝っているがダートで2勝しており、ヒントにもなった。ガチッと
キングカメハメハ産駒、5歳夏のダート転身は決して遅くはなく、
ジュライSは1000m通過・60秒1という澱みのない流れを好位で折り合い、勝ち馬の決め手には屈したものの、重賞実績もある実力馬
ケンシンコウには競り勝った。しかも道中落鉄の不利があったとも聞く。左回りで3勝をあげており、先行力を思えば新潟9Fはよりスムーズな競馬が可能となる。
第一本線は
ホールシバン。2から3歳時のダート戦績は、コースや馬場を選ぶことなく[4010]。順風満帆に映ったが、4歳となった本年は二戦して二桁着順が2回。2カ月間の調整期間を設け
アハルテケSに登場したが、懸案材料のひとつスタートは決まった。東京マイルの速い流れを二番手で進め、勝ち馬には離されたが3着以下は封印。東京戦のレース構築は新潟の9Fと共通点が多く、事実新潟にも勝ち星がある。M・デムーロJも連続騎乗、今度は意欲的に勝ちにこだわって動く。
スレイマンの巻き返しにも注目。姉は重賞マイラー・
ドナウブルー、そして7冠牝馬
ジェンティルドンナ。弟も芝10Fから進発したが、三戦目で早々にダートにスイッチ。小回りの1700ダートに対応できる器用さを備え、中京の1800から1900ダートを良馬場・重馬場・不良馬場で3連勝をあげた。ただ三宮Sは疲れもたまっていた。若干外を回るロスがあったにせよ反応が鈍い。5着に流れ込むのが精いっぱいだったが、心身ともにリフレッシュがかなえば反転攻勢は十分。
惑星は
サンダーブリッツの強襲。追い込み型だけに着順にムラはあるが、二走前の
オアシスSを1分35秒4の好タイムで制し、コーナー4つの9Fでも勝ち負けを演じてきた。GIIIの
平安Sは距離1900m、遠征競馬。脚を使えず後方ままに終わったが、リステッドレースの9Fなら競馬の風景は一変。
連穴は
ホウオウエミーズ。姉
エミーズパラダイスはエンプレス杯2着、近親に今年のUAEダービーを快勝した
クラウンプライドが名を連ね、血統的にダートに魅力いっぱい。芝の重は鬼、やや硬質な完歩の小さいフットワークも砂向きです。
アッシェンプッテルも小差。不器用な追い込み型というイメージが強いが、小回りの小倉1700ダート・
阿蘇Sは、発馬ロスをすかさず巻き返し2着に粘り込んだ。新潟コースに1分50秒2・3着という実績があり意外に立ち回りは上手い。左回りは終い甘いが、三宮S3着の
ダノンスプレンダーも連下には押さえておきたい。