【お化け】
ウィズグレイスの速力は世代最上位ランク。母は
エイコーンSなどG13勝、重賞4勝。G1・2-3着4回という、社台Fの次代を担う良母。背中・首・四肢は流麗、十分な長さを持ち、気性もおっとり。ただ体重は454キロ、若干薄いかな?中山1800mの新馬戦は発馬でダッシュがつかず、急かして馬体を傷めないよう、直線だけの競馬となり5着に終わった。
二戦目は大箱の東京2000m、好スタートを切り馬任せで1000mを59秒2のミドルで通過。6Fすぎ11秒9にピッチを上げ、続けざまに11秒6-11秒0というHラップを計測。後続はこの時点で完全にギブアップ。ラスト2Fのラップは12秒0-12秒8に落ちたが、バテたわけではなくまったくの馬なり。JCの日は何故か驚くような高速馬場の時もあるが、本年の
コントレイルの決着タイムは2分24秒7・上りは33秒7だった。1分58秒5というレコードは、馬場の
アシストを借りない才能の発露だと思う。1F短縮になるが1800mは前走とほぼ同じリズムで運べる。目標となるのは覚悟、
ターゲットとなってもぐんぐん突き放す、女
サイレンススズカか。はたまた
アーモンドアイを目指してほしいもんです。
ただし対抗の
ドゥラドーレスの才能も相当なもん。母ロカは6戦して[1113]。競争生活は短かったが、
クイーンC3着、
チューリップ賞4着。身体さえ丈夫だったら、クラシック出走賞金さえ獲得できていれば、違った成績を残していたのではないか。なんて、サイズは480キロ、よく鍛えられ贅肉のない
シルエット。スタートはもっさり、1000m通過は62秒1のスロー。典型的な上り勝負のレースとなったが、11秒5-11秒2-11秒6(3Fは34秒3)というレースラップに対し、自身のソレは33秒4。ひと呼吸追い出しを待ち、エンジンが点火したのは残り2F。ラスト1F・推定10秒9見当の加速ラップで突き抜けた。まだ腰が細くハミ受け矯正に課題も残すが、中距離重賞路線にも即座に対応可能な英才。
三番手は
デルマグレムリン。
シンザン記念はレースの大勢が終わった後とはいえ、ゴール前の加速は目を引いた。
カミニートデルレイは、やや一本調子。横山武Jがどうもたせるか。
エンパイアウエストは牡馬相手でも物おじしない、
オークスの掲示板候補。
エールトゥヘヴンも連下なら。