【上り34秒3を計測】
ハセドンの末脚は本物。デビュー二戦目ダート転向初戦の中京9Fで初勝利をあげ、二走前の阪神戦から横山典Jとタッグを組んだ。道中はまずは折り合い第一、ぽつり最後方を追走。向こう正面半ば、馬の気に任せ馬なりで追い上げ開始、直線入り口ではもう大外から先頭をうかがう勢い。直線ひと気合入れられると即座に反応し、二段加速。後続をねじ伏せた。前回の青竜Sは、コース形態の異なるワンターンの東京マイルということもあり、より一層慎重に離れたシンガリから進発したが、レースの上りが36秒4に対し、自身のソレは34秒3。ペースや決着タイムは異なるものの、
フェブラリーSの
カフェファラオと同タイムの出色の上りでゴボウ抜きを決めた。
ちなみに1分35秒5という走破時計は、開催は異なるものの同じ稍重条件下で行われた古馬OPの
オアシスSと0秒1差、過去9回の青竜Sでは二番目に速かった。晴雨兼用、馬場は問わない。まだ心身ともに成長の余地があり、中間の調教等を見ると上積みも期待できる。
対抗は
コンバスチョン。東京7Fで新馬勝ち、中京7Fの
ヤマボウシ賞を1分23秒9という好タイムで連勝。兵庫ジュニアグランプリは小回り適性に勝る
セキフウにクビ差2着を許し、全日本2歳優駿も2着に終わったが、
ヒヤシンスSを鮮やかなイン一気を決めた。着差はクビながら脚色は優勢。1分35秒3という東京マイルの走破時計は、調べてみると2歳10月以降から2月開催まででは過去最速。ドバイ遠征は距離や砂適性に戸惑い二桁着順に沈んだが、手綱を握る田辺Jを背に帰国後の追い切り時計圧巻。1分34秒台の決着も
ヒヤシンスSの段階で見えている。
まとめて負かせば
ジュタロウ。父
アロゲートは11戦7勝、
BCクラシック、
ペガサスワールドC、ドバイワールドCをブッコ抜いた怪物。父同様気性が激しく、スイッチのいれどころと折り合いがカギになる産駒が多いが、前走時計は1分34秒8、二着を0秒7チギる大楽勝。気分よくスンナリ先手が取れれば記録的には単まで有望となる。惑星は
インダストリア。
弥生賞は最速の上りで5着、
NHKマイルCは0秒4差の5着。芝重賞ではあとひと伸びが足りないが、フットワークは実にパワフル。キック
バックを嫌がらず勝負どころで先団に取り付いていければ、まとめて負かす脚力あり。ベストは7Fだが、
リメイクは上りラップ的には1F延長のマイルもこなせていい。青竜S小差3着
バトルクライも、動かしどころひとつで好勝負。