【10秒9も出た】
サトノセシルがさらに上昇。初勝利の体重は448キロ。1勝クラスを連勝、ポテンシャルの高さは感じていたが、フランケル産駒だけに気性が荒い。馬体の成長や適距離を慎重に探ってきたが、昨年夏のGIII・
クイーンS小差3着で差す競馬をマスター、力量の最大値も見えてきた。スーパーGII・
札幌記念は力負けを喫したものの、
府中Sは474キロで登場。4角で外に振り回されるロスがありながら、大外からグイグイと脚を伸ばしハナ差2着。上り2位が示す通り、脚色はきわだっていた。トレセンに在厩し中間5本の追い切りを消化。
宝塚記念出走の
ヒシイグアスを相手に、南Wで上り10秒9という好タイムも叩き出した。
強敵は
グランオフィシエ。戦績は[3303]、東京2000mは[3201]。三走前の
オリエンタル賞の1分58秒4は、同日の
ウェルカムS(3勝クラス)と同タイムだった。
アメジストSは稍重馬場を得意とする勝ち馬のマイペースにはまり2着。
府中Sは久々に加え大外枠。息が上がり内にモタれ4着に終わったが差はわずか。追い出しのタイミングと位置取りひとつで勝機も見える。
カレンルシェルブルもごく小差。緑風Sは気合が空回り。道中リキんだぶん0秒1差及ばなかったが、ひと叩きしてガス抜き完了。2000mは[2121]、平坦の小倉とはいえ1分57秒5という高水準の2着連対歴がある。
カーディナルの巻き返しも要注意。二走前のタイムは1分58秒2、後続に1秒4差の大楽勝を決めた。馬券の対象から外れたのは前走の
府中Sが初めて。鞍上のルメールJとなぜか折り合いが悪く、喧嘩しながら9着と失速したが、メンタルを整え我慢が効けば反転Vも十分。
府中S3着の
プレイイットサムは梅雨時のパワー馬場は得意。ただ、タフではあるが、前走
むらさき賞を走った疲れが微妙。
ソルドラードは休み明けをひと叩き、芝・ダート兼用。曇天の6月期は持ち味であるパワーが活かせる。