【伏兵注意】サウンドビバーチェは昇級の前走でハナ差2着と好走。ここに来ての良化度大きく巧くタメられれば勝ち切れる。ロムネヤは前走は幼さ見せ力発揮ならずも小柄ながら素軽さ十分で自己条件なら。サーマルウインドは直前の動き上々で気持ちひとつで勝機まで。ラッピングカラーズもスピード上位で争覇圏。スリールサンセールも脚力見劣らず、フミバレンタインとセプテンベルにも注意したい。

【充実ぶりが見て取れる】サウンドビバーチェが力をつけた。勝ち上がりは3戦目、9月の中京マイルは重馬場で1分36秒5。道悪は上手いことはわかったが、さて良の時計勝負はどうか。白菊賞は半信半疑の△で様子を見ていたが、前半1000m通過は60秒4のスロー。中団で我慢、11秒6-10秒9-11秒9(3Fは34秒4)というレースラップを33秒9で粘り強く2着に押し上げてきた。重賞云々はともかく、1分34秒8という時計もマズマズ。中間のCWのタイムに目下の充実感がにじみ出ている。

　逆転があればロムネヤ、桜花賞をにらむためにはここが春の正念場。母ヤンキーローズは豪2歳・3歳牝馬チャンプ。1400mのG1を勝ちながら、中距離G1コックスプレートも3着した名牝。ただ初陣のサイズは418キロ。ダッシュ力は超抜、小刻みなピッチであっという間に先頭へ。前半1000mは61秒7のスローとはいえ、3コーナーすぎ雁行状態のまま直線へ。外から圧をかけられても戸崎Jの背中は丸まったまま。まったく動じるふうもなく上がり3Fを11秒8-11秒5-11秒5でパンチアウト。中山の急坂を連続11秒5はちょっとしたものだった。しかしアルテミスSは約5000人程度ながらスタンド前には観客が集結。テンションが上がり本馬場入場で激しく跳ねまわり、いざ実戦では鞍上に抵抗、進んでいこうとしない。困り果てながら8着に流れ込んだだけだったが、短期放牧期間を設けリフレッシュと成長をはかり、愛知杯に出走するマジックキャッスルの胸を借り、南DWでタフな7F追いを何本も消化してきた。

　割って入ればサーマルウインド。馬体が絞れた前走は、1000m通過・58秒4のミドルペースを踏み、最速の上がりで1分22秒4に大幅に時計を更新。1F延長、中山マイルでも面白い。スリールサンセールはレース運びが安定してきた。ラッピングカラーズ、フミバレンタインも2-3着なら。

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【順当】8ロムネヤは前走が度外視可能で、立て直しての素質発揮に改めて期待。1サウンドビバーチェはコース替わりでも再度の限定戦なら首位争いが狙えそうだ。4ラッピングカラーズは前走ひと息でもスピード的に互角以上で3番手にマーク。5サーマルウインドはコース替わりでも流れに乗れれば善戦以上が考えられる。7スリールサンセールは差し脚堅実で昇級戦でもチャンスあり。

【小波乱】ロムネヤは適鞍で決める。芝で浮上するラブパイロー。サウンドビバーチェは体力がついてきた。

3歳1勝クラスの芝1600m戦。牝馬限定。前走ダートから3頭。これは平均値トップ◎サウンドビバーチェに期待。前走値も90台なのはこの馬だけ。相手に前走同距離コース85○ラッピングカラーズと初戦同距離コース77勝ちの▲ロムネヤ。一発に☆サーマルウインド、△スリールサンセールのドレフォン産駒2頭。

馬体を立て直して復調した8ロムネヤが主力。スピードは上位でうまく運べれば巻き返せる。○は4ラッピングカラーズで先行力があり中山は合う。