【Rメダルを2つ】
サトノヘリオスのスピード指数と資質を信頼。祖
母エアデジャヴーを起点として、
エアシェイディ、
エアメサイア、
エアスピネル、
エアウィンザーなど、母の兄弟および近親に重賞馬がキラ星のごとく名を連ねる「エア」一族。新潟1800mの新馬戦は、後に
東スポ杯2歳Sを圧勝した
イクイノックスの4着、二戦目の中京2000mを2分0秒0のレコードで走破。同日の
野路菊Sのロンがすぐ、1分59秒8に更新したが、同日の古馬2勝クラスより0秒7速く、一週前の
ローズSと同タイムだった。さて、その記録は本物か。
次走の
エリカ賞はスタート2Fめは10秒9、最初と最後の1F以外は11秒8-12秒1というラップで推移。平均ペースという表示以上に流れはハード、底力と持久力を問われるタフな一戦となったが、道中の構えには余裕がある。4コーナーを回るときもしっかりタメが効き、どこを突くか。余裕をもち馬群の真ん中から抜け出し、上体もしっかり起きており、推進力にも力感があった。
ちなみに一週前の古馬GIII・
チャレンジCは、超スローの上り勝負にせよ、決着時計は2分1秒0。二戦続けて中身の濃いレコードをマークした。
ホープフルSは、直線大外からよし勝ち負けという脚色だったが、坂上でピタり。うーん。昔からの格言にレコ勝ち明けは買うなというのがあります。疲労、そしてほぼ中一週という強行軍が、伸びひと息の原因だろう。精鋭揃う友道厩舎の中にあっては調教は地味めだが、二週前には
弥生賞2着の
ドウデュースと併せ、二週続けて6F追いを二本。着地力が増し、
ステップアップが見て取れる。
強敵は
アサヒ。新馬戦で先着を許した相手は後に
札幌2歳S優勝、二戦目の未勝利の
アスクビクターモアは
弥生賞勝ち。東スポ杯を1分46秒6で2着した、クラシックど真ん中に位置する好素材。前走は12キロ増、若干重め。身体も緩んでいたが気も緩んでいた?元々ウカウカしたところがあり、田辺Jも慎重に動かしてきたけれど、やはり
共同通信杯はスタートの不利が致命的だった。ただ上りはメンバー中第二位。陣営も馬もジョッキーも、まともならの思いだろう。
割って入れば
アルナシーム。母の兄弟は
アルアインと
シャフリヤール。函館デビュー時の体重は418キロ、牝馬かと見間違えるほど華奢な造り。性格も操縦もデリケート、東スポ杯は向こう正面で一気に脚を使い、
朝日杯FSはインの苦しいところを突かざるを得なかったが、
つばき賞は1000m通過64秒4の超スローにもなんとか我慢。逃げ馬をとらえきれなかったが、上り3Fは11秒4-10秒4-11秒1(32秒9)。懸案のゲートも、水曜日は覆面をしてスンナリとゲートイン。本番も「不安なし」と福永Jも手ごたえ。1-2コーナーを折り合って通過できれば単も有望になる。
アライバルの
母クルミナルは、
桜花賞2着、
オークス3着。現4歳の
ククナ(
父キングカメハメハ)は
アルテミスS3着、昨年の牝馬クラシックを賑わせた。本馬のデビュー戦は東京1600m、1000m通過は62秒7のスロー。直線を向きフォームが固まるのを待ち11秒4-11秒3-11秒4(3Fは34秒1)というレースラップを、33秒7の加速ラップで唸るようにして外一気。決勝点を通過しても勢いは衰えず、ルメールJも止め際苦労するほど力が有り余っていた。
新潟2歳Sは1000m通過は60秒2のスロー、ラスト3Fは10秒8-11秒0-11秒8(33秒6)。直線入り口一気に10秒8という高速ラップがあらわれ、流れに乗り遅れ勝負どころで置かれゴール前急追も及ばず。
新潟2歳Sから
京成杯経由という珍しい
ステップを踏んだが、前走は気持ち余裕残しの造りとはいえ、小回り2000mは
ギアチェンジ、加速がいまひとつ。ただ馬体はひと絞り、精度アップ。
皐月賞かマイル路線か、
スプリングSの結果が岐路になる。
ソリタリオも小差。デビュー以来[2300]。体重増加に連れ、よりマイラー体型になっているように感じるが、性格は素直、直前追い切りの鞍嵌りもお見事。早々に横山武Jが手の内に入れた。3歳春の今なら1800mは守備範囲。右回り云々も、あまり気にしなくてもいいように思う。
正攻法の競馬を心掛ければ
グランドラインもチャンスあり。
芙蓉Sは2分0秒9で2着、
葉牡丹賞は2分0秒6で3着。
ホープフルSは中二週、最終週のタフな芝でミドルペースを牽引し9着なら仕方なし。間隔をあけリフレッシュ、攻めの動きも際立っている。