【覚悟の逃げ】
サンカルパの逃げ切りVに注視。母は亜5勝(G3 2勝)、兄姉にJRA1-2勝馬4頭。デビュー二戦目、新潟1800mで初勝利をあげ、3歳2月の中山1800mデイジー賞は1分48秒4で2着。好位でそれなりの立ち回りもできるが、コレといったストロングポイントがない。
ならば4月の中山9F戦は、思い切ってハナへ。前半5F・59秒4の平均ペースで飛ばし、後続を5馬身と離す大逃げを打ったが、マイル通過・1分34秒2というHペースにもかかわらず、直線に入っても脚色は衰えず。スタートと最後の1F以外はすべて11秒台でまとめ、二着を0秒7差に切り捨てる力の逃げを完成した。1分46秒6というタイムは、開催は異なるものの
中山牝馬Sおよび
中山記念といった9F重賞とほぼ同列。
前走の
松島特別は好位差しという
オリコウサンの競馬が裏目。勝ち馬の格好の目標となり2着に敗れたが、ルメールJならまた一段精度の高い逃げ戦法を構築できる。
強敵は
スタニングローズ。
ギアチェンジや加速どころを一つゝ教え、
フラワーC勝ちを
ステップに、いざ
オークスへ
アタック。予想は無印、体重等に大きな変化はなかったが、パドックでの他を圧する肉体の進化には仰天。勝ちに行ったぶん、
スターズオンアースの標的となってしまったが、力量および素材はGI級と確信。中間坂路1F・11秒台を連発、仕上がり度もかなり高い。
2歳チャンプ・
サークルオブライフの実績を3番手に
リスペクト。
オークスはまさかの大幅発走遅延。スタンド前の輪乗りをじっと見ていたが、あと3分のところまで我慢できていたのになぁ…。
テンションが上がり暴発、出遅れですべてが終わってしまった。秋緒戦は肉体と同時にメンタル面も一からやり直し。
秋華賞を見据えた造りとなるが、3番手より下にはおけない実力馬です。
惑星は
ニシノラブウインク。紐解けば2歳11月、東京マイルの1分34秒4というタイムは評価に値する。
フラワーCは0秒1差、明らかに距離の長い2400mの
オークスもマイペースを貫き8着に踏ん張った。
サウンドビバーチェは、イレ込みがキツく
オークス遅延の原因を作ってしまったが、この組み合わせなら連下圏。
ライラックも馬体はフックラ、直線勝負に徹すれば活路は開ける。