【いとおかし】
シーウィザードが先行策で正面突破をはたす。デビュー戦はマイペースのスローに持ち込み、物見をしながらも上り3F・12秒2-11秒3-11秒4(34秒9)でパンチアウト。モタモタしたように見えて、実は洋芝で11秒台の高速ラップを二連続マーク。
父
ビーチパトロールは芝G1を3勝、米国系では珍しい芝のスピード系。血統図とは異なる意外性のある不思議な馬だったが、その産駒たちも気の置けない面白いレースをするなぁ。
新潟2歳Sは1F距離短縮、1000m通過は62秒2の超スロー。直線を向くと一斉にどっと馬群がバラけ、本馬も含め馬場のいい外に舵を切る馬が多く、一瞬勝機も見えかかったが、勝ち馬に上手くインをすくわれ痛恨の3着。なんて跳びは大きく、やっぱマイルは忙しいのかも。10Fならプラン通りのレース構築ができる。
対抗は
フェアエールング。
ゴールドシップ産駒ということもあり
札幌2歳Sは5番人気の支持を集め、積極果敢に飛ばして行ったが、
テンションが上りノボせた競馬となってしまった。ただ、福島の新馬戦は重馬場で上りは11秒6-11秒4-11秒6。決して凡馬ではない。
三番手は
オンザブロッサム。母の姉
プロヴィナージュは
阪神牝馬S2着、ダートの関東オークスを2着、
秋華賞3着など重賞連対多数。母の兄
エデンロックは
札幌2歳S3着。母の兄
ナリタスターワンはJRA5勝をあげており、
パワー型の我慢強い一族。デビュー前は11番人気という低評価、しかも1000m通過は63秒3の超スロー。コースロスなく内ラチ沿いの二番手を進め、上り3Fのレースラップは11秒4-12秒0-11秒9(35秒3)、対する自身のソレは34秒1。上手な立ち回りで差し切り勝ちを決めた。あのスローなら上り33秒台が望ましかったが、上積みも期待でき距離延長はプラス。
硬い重馬場用の走りだが、
キミノナハマリア、
ナチュラルハイもそこそこスタミナはある。